紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

早生みかん 少しやけど

2023年11月23日 | 家庭園芸&直売所

隣のミカン農家が、『これっ 少しやけど』と「早生みかん」のミニサイズが入ったコンテナを台車に乗せ、持って来てくれた。思わず言葉が出た。「忙しいのにわざわざ持ってきてくれて・・・電話くれたら貰いに行ったのに。おおきに」と。

曰く:『極早生みかんは採り始めてから出荷期限までが短かったので人を7人雇って採り切ったけど、この早生みかんは来月中旬までやから今はまだ1人しか雇ってへん』

でも我が地区では、極早生みかん・中生(なかて)みかん・晩生(おくて)みかんよりも、早生みかんの収穫量が最も多い。「猫の手も借りたい」ほどの忙しい日々に変わりはない。

 

・・・ミカン農家の日々・・・

この時期のミカン農家は、日中はミカンを収穫、暗くなれば倉庫で夜なべして家庭選果、翌朝にはJA共撰へ出荷するという日々が続く。雨が降ればミカン採りはできないが、倉庫に山積みし残っているミカンの選別作業をしたりで休みはない。

 

・・・頭が下がる思い・・・

近隣のミカン農家は若手後継者が減っていて多くが高齢者。兼業農家から定年後に専業農家となった農家もある。自分と年齢が大して変わらない農家もいれば80歳超の農家も数軒。

平地ならまだしも、段々畑での収穫は大変すぎる。今の自分だと、手ぶらで山を上り下りするだけでも息切れするのに・・・

口癖は、『しんどいけど やらな しゃーないし・・・』

その体力・気力には頭が下がる思いがする。

親爺がリタイアした時、自分は和歌山市内勤務でしかも土曜日も半日勤務で休日が少なかった時代だった。とても兼業でのミカン栽培は無理と判断してミカン山を放棄し、平地も適当にしか管理せず、時間的余裕のある定年後になっても気ままな家庭園芸の日々しか過ごしてこなかった。

親の代のミカン畑を維持しようと頑張り続けている高齢者には、「敬意を表しての声掛け」をすることぐらいしかできない。