今年の天候不順が影響したのか病気が発生したのかはわからないが、蔓が枯れ始めたスイカを発見してショックを受けた。
近隣農家がアライグマに荒らされて頭を抱えている中、彼等が羨むほどの完璧な二重ネットの「アライグマ対策」までしていたのに・・・
肝心のスイカ蔓が疲弊し始めるとは・・・
大好物のスイカなのに・・・
猛暑を乗り切るに欠かせない果物なのに・・・
何年もスイカを作っているが、収穫前に蔓枯れするなんて初めてのことだった。
収穫予定日は来ていないが、やむなく蔓が完全に枯れていた小さな2個のスイカを収穫した。切っても熟してもいないし赤くもないし味もないはずなので、そのまま畑に廃棄しようかとも思いつつ、とりあえず、切ってみてから畑に捨てに行くことにした。
切ってみて熟した赤さにビックリ。おそるおそる味見をした。ビックリするほどではなかったが甘かった。美味しい。2個目もほぼ同じだった。早速、冷蔵庫に入れた。良かった・・・
それにしても不思議すぎる。収穫予定日1週間前なのにこんなに熟していたとは・・・甘さも十分だった・・・・小さかったからかも知れないが・・・しかも種なしスイカなのに小さな白っぽい種が残っていた
みかん農家だった頃を思い出した。カミキリムシが入って枯れかかったみかんの木の果実は甘かった。土中の水分が果実に行き渡らないためだった。そういえば、ハウスミカンは甘くするために木が傷むほど散水を抑える。枯れかかった枝のトマトも甘い。
今季、ひょっとして、畑に残ってるスイカも蔓がだんだんと枯れてくるほど甘味が増すかも・・・農薬散布こそしなかったが精魂込めて作ってきたスイカだけに、ものすごく楽しみにしていたスイカだけに、プラス思考で期待しないと気が滅入ってしまいそう・・・
今季のスイカ収穫は、1個採るごとにハラハラドキドキしながら包丁を入れることになる。おかげで、約20回も胸をときめかせる瞬間が味わえることになった・・・?
長年、作っていれば「こんなことも、あらーな」と開き直るべきとは思っていても、まだまだ、そこまでの心の準備は整わない・・・