いつもの散髪屋さんに行くと、待合スペースのカゴに果物が山盛りに載っていた。お客さんに食べてもらおうと置いてあるのだとわかった。
一見、八朔みたいだったが、よくみると表皮がゴツゴツして違っていたので、「これ、何?」と聞いた。
店の主人「それ、スイートスプリングって名前や。1本植えてるんけど食べきれんので皆に食べて貰おうと思って」と。
自分「初めて聞いた。ネーミング、凄いなあ・・・」「帰る時、味見に1個貰ってく」
・・・・・ 散髪が終わって ・・・・・
自分「スイートスプリングって、どんな味」
店の主人「味は悪くない。ただ、収穫が遅かったのかスカスカのが多いけど・・・」
自分「どんな種類かスマホで調べてみる」と、スマホに向かって「スマートスプリング」と呼びかけた。「静岡の興津で開発された品種で、温州みかんと八朔を交配してできたらしい」と。
店の主人「あー そうなんか。知らんかった」
店の奥さん「八朔とか剥くのに便利な器具あるの知ってる?」
自分「知らん。いつも、表皮は包丁で切れ目を入れてから剥いている。袋取るのは包丁を使ってる」
店の奥さん「これや。こうして使うんや」と、わざわざ台所から出してきてくれて使い方を教えてくれた。「これ、〇〇スーパーで買ってきたんやけど、JA直売所にも売ってるって〇〇さんが言ってたで」
自分「ほんま、これから買いに行こう」
店の奥さん「この前、漬物も貰ってるし」と、帰り際、スイートスプリングをビニール袋に何個もいれてくれた。
<JA直売所で買ってきた「ムッキーちゃん」>
2つの器具に分離した。白い器具の尖ったところで表皮に切り口を入れ、黄色い器具で袋に切れ目を入れるとの説明書きだった。今までは、どちらも包丁を使っていた。
<貰ってきたスイートスプリングに使ってみた>
ホゾの部分から皮を剥くと白いワタが取れるので、包丁では切れ目を入れた後、ホゾの下部に包丁を差し込んでから皮を剥いていた。ムッキーちゃんだとソレがしにくかった。ただ、袋を一つ一つ包丁で切り口を入れる作業は、ムッキーちゃんが便利だった。
スイートスプリングは、親の八朔・温州みかんの風味ではなく、不知火(デコポン)に近い味だった。
いつも散髪後はサッパリ爽快な気分で帰るが、今日は、「スイートスプリングの味」が気になったり「買ったばかりのムッキーちゃんの使い勝手」を気にしながら帰って来た。
せっかくの散髪後のエエ気分がどっかに吹っ飛んでしまった・・・あー 勿体なかった
でも、スイートスプリングなる果物やムッキーちゃんにも出会ったし、まあエエか・・・