紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

大病院で「爺がベビーを抱っこ」? 不審がられた・・・

2018年03月01日 | 田舎暮らし&家族

先日のこと。娘と生後間もないベビーの診察日だった。

前夜、娘から「自分の診察の時は、抱っこしてもらわなアカン」と知らされて、慌てふためいた。

若い時ならいざ知らず、この歳でベビーを抱っこしたことなんてないし、しかも女性ばかりの産科・婦人科診察待合室で、「爺がベビーを抱っこするなんて、場違いで気恥ずかしくて無理」と思った。

家内は乗用車の運転ができない。そこで留守番する予定だった家内と1歳9ケ月の孫も一緒に乗せ、病院に行くことを思いついた。これだったら、病院でベビーを家内に任しとける。

うっかりしてた。1歳9カ月の孫用のチャイルドシートが、娘婿の車に乗ったままだったのを忘れてた。間に合わない。自分が付き添いで行くしかないとあきらめた。

和医大病院は13F建ての大病院。患者数も多い。血液検査の中央検査室はいつもどおり何十人も待っていた。幸いにも小児科と産科・婦人科は予約診察のため少人数だった。

案の定、娘が血液検査や産科・婦人科診察の折には、「ベビーを抱っこした爺が座っている姿」を不審に思ったのか奇異に映ったのか、居合わせた人達からは冷ややかで憐れむような視線を感じ放しだった。針のむしろに座っている気がした。

「爺とベビーは不釣り合い」とは自覚はしていた。やっぱり世間もそうだった。冷たかった。歳老いた男の使い途は限られている・・・そういうことを悟った日だった。家族の役に立ったという充足感は、どっかへ行ってしまった・・・