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三味線弾きの日常

津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。
あるときは義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

もう一回「津軽のカマリ」。

2019年01月20日 | 鑑賞

 

何回見ても同じように泣くし
相も変わらずうまく言語化できない。

とにかく観てほしい。
百聞は一見に如かず。



と言いながら。

いちばん強く残るのは
映像や言葉ではなく、初代竹山の三味線の音。
決して叩いてはいない。
でも強い音。
そして濁りがない。
ときに切ないほど、きれいな音だ。
でも、それだけではない。
やさしい、というのとも違う、張りつめた音。

そして、他の誰とも全く違う音。

あの音は他の誰にも出せないのだ、と
たとえ直系の弟子でも出すことはできないと
思い知らされる。

自分の罪を恨んで三味線を弾いている、という言葉。
亡くなる前に、二代目に答えた「何もねえ」という言葉。
本当に、本当は、どんな思いで初代は三味線を弾いていたのだろう。


もうひとつ
この映画で個人的に心動かされたのは
二代目竹山の青森でのコンサートの場面。

襲名からの20年、
いろんなことがあったのだろうと察するに余りある。
でも、竹山の名前を背負って歩き続ける二代目の姿が
私はとても好きだと思う。
この人が二代目で良かったなと思うのです。


何度も言うけど
是非ごらんください。
津軽のカマリ 公式サイト

 

コメント
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