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三味線弾きの日常

津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。
あるときは義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

違いを説明することは、一方を否定することではない。

2019年01月15日 | 三味線のはなし

 

ふと気になったこと。

たとえば
「津軽三味線は他の三味線とどう違うんですか?」と訊かれたときに
他のジャンルと比べてここが違う、みたいに答えることがあります。

そのときに
客観的に違いを説明することができればいいけれど、
津軽三味線の良さを伝えたいと思うあまりに
ついうっかり他のジャンルを貶すような言い方になっていないか。

たとえば、地歌だとテンポもすごくゆっくりで
聴いていて退屈しちゃうんだよね。とか。(言ってそうだ・・・)

主観が入るのは仕方ないとしても
自分のやっているジャンルの方が優れている、みたいな言い方は
聞いていてあまり気持ちの良いものではない。
地歌には、津軽三味線にない良さがやっぱりちゃんとあるわけだから。
何を選ぶかは個人の自由であって、優劣をつけちゃいけない。

何気なく口にした言葉に
別の意味が潜んでいないか。
違ったニュアンスで聞こえていないか。

伝えたいと思うなら、ちゃんと言葉を選んでいきたい。

私もね。
竹山至上主義の話をいつもするけど、
叩き三味線を否定しているわけじゃない。
自分ではやらないだけ。
そして、「叩き」だけがすべてじゃない、と言いたいだけ。

コメント
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