HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

バロックがすきなの

2011年08月01日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小1):
10月に行う発表会のために「この曲がいちばん好き」と選んだのが「バッハのメヌエット」、そして「2番目に好きなのはこれ」というのは、ビバルディの「四季」の中のいちばん有名な「春」です。
でも、だからといって、2年生のSちゃんが、シブいバロック好みの子どもなのだ、というのとは違うんでしょうね。
Sちゃんにきいてみると、お母さんが、ご自分の楽しみのために「大人のための簡単なピアノ曲」みたいな楽譜集を買って弾いているとのこと。
それを聞いていたSちゃんが、耳に親しんだこの曲たちを「好き」と言ってるんじゃないかな、と先生は思いました。
けれど、こういったバロックや古典の楽譜を、何も知らない子どもに いきなり「弾きなさい」と与えたとしたらどうでしょう。
250年も昔の、ヨーロッパの音楽・・・ 楽しいリズムも華やかなパッセージも出てこないし、
「つまんないー」「もっと元気な『歌』がいいー」とかの反応が大多数だと思われます。
それを思うと、まだ音楽史も楽曲の理屈も何も知らないSちゃんが、シブいバロック曲を「好きだから弾きたい」と自ら言ってくれるなんて。ラッキー
今のうちに、こういう曲を経験しておくのは 願ってもないチャンスだと思うので、さっそくSちゃんの曲は「メヌエット」と「春」に決めたのでした。

レッスンを始めてみると、Sちゃんが弾いているのは、聞き覚えの域を出てなくていい加減なところも多い。
それでも、「学習課題」としてイヤイヤ弾いているのとは違い、生き生きと楽しそうに弾いているのはとてもいい。
これらの長所と、「ちょっと困るぞ」の短所、両方をうまく合わせながら、Sちゃんなりのバロックを仕上げていきたいなー、と思っているヒバリ先生であります。