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陽あたり良好

ほんわかした毎日と、写真、そして黒柴「茶々」
りんごとれもんの二人で綴ります

※ 茶々は令和6年6月にお空へ…

ランプの宿 高峰温泉

2018-09-03 21:26:21 | 温泉
れもん* です。
間延びしてしまいましたが、信州旅行の続きです。
この日の宿は、池の平湿原の駐車場から車で10分足らず。
標高2000mに位置する一軒宿の
高峰温泉 です
着いた頃には、かなりガスがかかってきていました。

高峰温泉外観


では、早速館内を紹介しましょう
高峰温泉玄関ホール
高峰温泉フロント
明るい玄関ホールとフロント。
館内は山小屋風のインテリアで、木がふんだんに使われています。

高峰温泉休憩スペース
ロビーの一画の休憩スペースは、一枚木のテーブルが見事です。

高峰温泉/甘酢梅
    そば茶と自家製の甘酢梅が
    用意されていました

高峰温泉/そば茶


高峰温泉/階段吹抜け
館内には、随所にランプが吊るされています。
ただし、今は全部電気のランプ。。。
灯油のランプが一つもなかったのは残念でした



1階にある、カフェ併設の休憩所。
こちらには、熊笹茶の茶釜が用意されていて、
夕方には温泉療養講座、早朝には野鳥観察会が開かれます。
高峰温泉/休憩所
高峰温泉/お休み処「朝霧」


さて、いよいよ温泉です。
お湯は硫黄を含んだ乳白色で、身体をやさしく包み込みます。
先ずは内湯からご紹介しましょう。

2階にある
高峰の湯 (男湯)
源泉100%で、左がぬる湯、右が加熱浴槽。
高峰温泉浴室「高峰の湯」
高峰温泉/内湯

1階には、少し小さめの
ランプの湯 があります。
こちらのぬる湯は2階よりも温度が低く、それだけ長く入っていられます。
高峰温泉浴室「ランプの湯」

そして、一番楽しみにしていたのが露天風呂。
籠を持って、宿から50mくらい歩いて行きます。
ランプの径
露天風呂への径にもランプが灯って、秘湯の雰囲気を醸してくれます。

高峰温泉「雲上の野天風呂」
雲上のいで湯
雲上の野天風呂 は、雲上ならぬ雲の中
最大4人しか入れない小さな浴槽ですが、素晴らしく気持ちのいいお風呂でした。


高峰温泉食事処「雲表」
夕食は、2階の食事処でいただきます。


ブルーベリー酒と高原レタスのサラダ
食前酒のブルーベリー酒と高原レタスのサラダ。

高峰温泉/前菜 高峰温泉/煮物 高峰温泉/刺身蒟蒻
前菜は左から「炒り胡瓜」 「茄子 オランダ」 「陸ひじきぽん酢漬け」。
煮物は「冬瓜 鰻」、 造里は「刺身こんにゃく」。

高峰温泉/信州豚
高峰温泉/陶板焼き
信州豚の陶板焼き。

高峰温泉/鮎塩焼 味噌汁と野沢菜 高峰温泉/季節野菜の天麩羅 高峰温泉/デザート
鮎の塩焼き、 季節野菜の天麩羅。
天麩羅は、葛、軽井沢菜、菱野南蛮、ズッキーニ。

軽井沢菜と菱野南蛮は地域限定の伝統野菜で、そうそう食べる機会はありません。
ちなみに野沢菜はポピュラーですが、これもやっぱり信州の伝統野菜。
デザートは朝摘みブルーベリーでした。

高峰温泉/朝食
こちらが朝食。
窓からの景色を眺めながら、美味しくいただきました


この宿では、毎日いろんなイベントが開催されています。
私たちは、野鳥観察会と星の観望会に参加しましたが、
長くなるのでいったん締めて、その様子はこの次に・・・ 


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小代温泉中佐屋旅館

2018-07-15 16:26:09 | 温泉
れもん* です。
但馬シリーズに戻ります。
去年は天滝の後、南下して竹田城などを回りましたが、
今年は北上。

美方郡香美町の村岡区と小代区を重点的に見て回り、
夢千代日記の湯村温泉で知られる新温泉町まで足を延ばした後、
最後はとうとう鳥取まで行ってしまいました。

(1日目)
  ★天滝 - ★猿尾滝 - 新屋八反滝 - 吉滝 - ★うへ山棚田 - 小代温泉
  中佐屋(泊)
(2日目)
  ★うへ山棚田 - 久須部渓谷(要の滝・三段の滝) - 宿(朝食) - たじま高原
  植物園 - ★西ヶ岡棚田 - シワガラの滝 - ★横尾棚田 - ★雨滝

立ち寄った場所は、ほとんどが滝と棚田ですね
ちなみに、★印は日本の滝百選又は棚田百選の選定地です。
初日は5時、2日目は4時起きで、日没近くまでしっかり撮影という、
非常にマイナーかつハードな撮影旅行でした。

    ◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆

さて、宿泊地の小代区は、合併前は
美方郡美方町 という名でしたが、
合併を機に、「小さい田んぼ」という意味の
小代 という旧名を復活させました。

ここは「和牛のふるさと」として知られ、
子牛は神戸や松阪に出荷されて、ブランド牛として育てられます。
ちなみに、全国のほとんどの黒毛和牛は、
「田尻号」という小代の牛の子孫に当たるというからビックリですね


この小代は「日本で最も美しい村」連合に加盟していて、
のどかな美しい風景には、どこか懐かしさを感じます。
小代の棚田風景
香美町小代区
「日本で最も美しい村」


小代の宿はホテルから民宿までありますが、選択肢は多くはありません。
その中で選んだのは、
中佐屋 (なかさや)
ボイラー使用ながらも自家温泉を持つ、創業50年以上の老舗旅館です。
中佐屋旅館
小代温泉中佐屋

木造一部3階建ての古い建物は、昔ながらの旅館という感じ。
中佐屋・玄関広間
中佐屋・階段
中佐屋旅館・客室
案内された部屋は、8畳が二間続きの広い部屋でした。

中佐屋旅館・浴室
浴室は狭いです。
泉質は単純温泉で、泉温は29.5度
加温しなければいけないので朝風呂はありません。

小代温泉中佐屋旅館
無色透明のお湯ということもあって期待はしていなかったのですが、
入浴後はすべすべ感も感じられる柔らかいお湯で、
やっぱり温泉を選んで良かったと思うのでした


さて、ここを選んだ理由は、立地や料金のほか、

最新の設備などございませんが、
田舎のおばぁちゃんの家に帰ったようなほっこり感を大事にしております。


という、宿の紹介文が決め手になったのですが、
何となく食事が良さそうな予感があったことも、決めた理由の一つでした。

さあ、いよいよその夕食です。
中佐屋旅館・夕食
真ん中の皿には、焼き魚、ローストビーフ、空豆、茄子、ホタルイカ。
左の皿には、雲丹があります。

夕食の但馬牛
厚み十分の
但馬牛 です。
味ですか。 そりゃもう、言うまでもありません

中佐屋・夕食の一品
蛸の上に載っているのは
根曲がり竹
この時期の貴重な山菜ですが、熊もこの根曲がり竹が大好きなので、
採りに行くのは命がけなのだそうです。
初めて食べましたが、もう病み付きになるくらい美味しかった~

中佐屋・刺身 中佐屋・天ぷら
ほかにも刺身や天ぷら、茶碗蒸しなど・・・。
小代区は山に囲まれていますが、
同じ香美町の香住区が日本海に面して、毎日新鮮な魚介が水揚げされます。


こちらが朝食
小鉢や味噌汁にも貴重な根曲がり竹が入っていて、感激
ふわふわの出汁巻きも美味でした。
中佐屋旅館の朝食

この中佐屋旅館、
料金は、一泊二食税込で8,700円 でした。

設備は古くてお風呂も狭く、誰にでもお勧めできるわけではありませんが、
紹介文どおりの気のおけない宿です。
何より但馬牛と根曲がり竹の美味しさは特筆もので、
あちらに行く折には、また利用することになりそうです


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逆巻温泉川津屋

2017-11-17 19:33:36 | 温泉
れもん* です。
今回の宿は 秋山郷の入口の
逆巻(さかさまき)温泉
一軒宿の
川津屋 は、中津川を見下ろす山肌に建っています。
逆巻温泉

川津屋・廊下


180年の歴史を持つ宿ですが、
建物は2000年に建て替えられました。

客室5室の小さな宿で、
シンプルで、清潔感に溢れています。

逆巻温泉川津屋

この日、7人で3部屋を使って貸切りでした。
ここは一番端の部屋。
川津屋客室
どの部屋からも居ながらにして山並みの展望が楽しめますが、
特にこの部屋は、三方に窓があってとても気持ちいいです。


さて、お待ちかねの夕食は・・・
逆巻温泉の夕食
ブナの森で採れる茸や、こごみの胡麻和え、ワラビなど。

茸の小鉢 逆巻温泉川津屋の天然岩魚
この茸はムキタケとブナハリダケ。 右は天然のイワナ。

逆巻温泉川津屋の熊鍋
メインは、熊肉がたっぷり入った
熊鍋 です。
この後、舞茸と海老のグラタン風ホイル焼き、野菜の天ぷら。
ご飯はギンナンの炊き込みご飯、デザートなど。

クロモジ茶




〆は
クロモジ茶
爽やかな香りが楽しめました。


お酒は、地酒のほかに果実酒も・・・。
これは、珍しい
イワナシ酒 です。
イワナシ酒 イワナシの実
イワナシ は、山地に生えるツツジ科の植物で、
コケモモ をご存知なら、それとよく似たものと思って間違いありません。

秋山郷にも自生しますが、その数はだいぶ少なくなっているそうです。
果実は、甘みとシャリシャリ感がまさに梨そのもの。
貴重な一粒一粒を味わっていただきました。

逆巻温泉の朝食
朝食もしっかりしています。
だし巻玉子と川シジミの味噌汁が美味しかった~


風呂は、岩山をくりぬいて造られた洞窟風呂と、ちょっと小さめの「展望の湯」。
どちらも札を掛けて、男女別または家族貸切で使います。
逆巻温泉洞窟風呂 逆巻温泉展望の湯
洞窟風呂は「めいそうの湯」と呼ばれ、岩の割れ目から滲みだした湯は掛け流し。
ほぼ無色透明で、清涼感があってサラサラした柔らかいお湯です。
展望の湯は3人も入ればいっぱいですが、中津川の渓谷が見下ろせます。


さて、この宿を語るのに欠かせないのが文豪
吉川英治 で、
ここに1か月逗留して「新平家物語」を執筆したことでも知られています。
逆巻温泉の吉川英治
英治が泊まった部屋は建て直されてしまいましたが、
同じ場所に建っているので、窓から見る風景は当時のまま。
また、洞窟風呂では長湯を楽しみながら作品の構想を練ったそうで、
そこから「めいそうの湯」と呼ばれるようになったとか。

執筆を終えて宿を後にする時、さりげなく部屋の障子にサイン代わりに残した文章。
よく見ると、障子の木枠の跡が残っているのが分かるでしょうか。
吉川英治の句






平家読むや
今をむか志乃(しの)
むしの声
吉川英治の言葉






吾以外

吾師也



台風に伴う前線で、ざあざあの雨を覚悟していた二日目の朝、
窓を開けると、意外にも雨の止み間になっていました。
霧が湧いたり消えたり、絶え間なく動いています。
霧に煙る秋山郷
ブナの黄葉
湧き立つ霧
合宿二日目の撮影は、
こうして部屋の中から、浴衣姿のままで始まったのでした


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四万温泉積善館

2017-09-16 22:30:21 | 温泉
れもん* です。
赤岩を出て野反湖に寄ったあと、ちょっと早めに宿に入りました。
今回の宿は、
四万温泉 の 積善館本館

積善館は、本館、佳松亭、山荘という3館から成っていて、
高低差のある敷地に、性格の違う3つの宿が並んでいます。
私たちが泊まった本館は、新湯の温泉街に面していて、
「千と千尋の神隠し」のイメージモデルの一つとも言われる、
四万温泉 のシンボル的な旅館です。

温泉街の様子は前にアップしているので、そちらで見ていただくことにして、
早速中に入ってみましょう。

積善館本館玄関
積善館本館外部階段
元禄4年に建てられた本館の玄関部分は、
現存する日本最古の湯宿建築として、県の重要文化財に指定されています。

積善館本館エントランス
積善館本館・元禄の間
玄関先です。 階段の右にあるのは電話室で、その奥に受付があります。
玄関右側の「元禄の間」は、資料展示室になっています。

積善館本館・元禄の湯
積善館・飲泉所
その前が、積善館の代名詞ともいえる 元禄の湯
手前には飲泉所もあります。

積善館本館廊下
二階の廊下もいい感じですね。
ただ、もっといろいろ見たかったのですが、
あちこちに、「この時間帯は立入ご遠慮ください」の立札が・・・。
館内歴史ツアーではそういうところも見学できるので、
時間が合えば、ぜひ参加されるようにお勧めします。

それでは温泉を覗いてみましょう。

四万温泉・元禄の湯
まず、お目当ての元禄の湯。
入口の戸を開けると、いきなり5つの湯船が目の前に
アーチ型の窓が美しい、素敵な空間です。

積善館・元禄の湯
元禄の湯の湯船
やや青みがかった、綺麗な透明のお湯は、
しっとりした柔らかな泉質ですべすべ感もあって、
癖はないけど、温泉を実感できるいいお湯でした。

積善館・岩風呂
本館にはもう一つ、混浴の
岩風呂 もあります。
元禄の湯の後では狭く見えますが、入ってみるとそこそこの広さがあります。

積善館・浪漫のトンネル
もちろん、佳松亭や山荘のお風呂にも入れますよ。
建物は、トンネルや廊下でつながっています。
これは、本館と山荘をつなぐ
浪漫のトンネル

佳松亭・内湯
佳松亭・露天風呂
佳松亭の
杜の湯 。 すぐ外には露天風呂があります。

積善館山荘・山荘の湯
こちらは 山荘の湯
鍵が掛けられるので、家族風呂として利用できます。


重要文化財の本館では火が使えないので、食事は弁当形式になります。
弁当も美味しそうだったのですが、久しぶりの家族旅行なので、
佳松亭で四季懐石をいただくプランにしました。
8月の献立表は、
こちら をクリックしてください。
下の写真にも、簡単な説明やコメントを加えてあります。
佳松亭の四季懐石・旬菜など 佳松亭の四季懐石・椀盛
佳松亭の四季懐石・造里 佳松亭の四季懐石・蓋物と口直し
佳松亭の四季懐石・冷鉢 佳松亭の四季懐石・強肴
佳松亭の四季懐石・酢の物 佳松亭の四季懐石・水物
私が特に印象に残ったのは、コーンのソルベ。
後口のいい爽やかな甘みと、シャリシャリ感が程よく残る食感で、
今までにあまり経験したことのない美味しさでした。

佳松亭の朝食
佳松亭の温泉粥

    朝食も佳松亭でいただきました。
    もちろん温泉粥も付いています。


夜の積善館本館
美味しい食事と良質の温泉に、長旅の疲れも癒されました


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唐沢鉱泉 お宿編

2016-10-29 20:10:43 | 温泉
れもんです。
宿泊した
唐沢鉱泉 は八ヶ岳連峰天狗岳の登山口にあって、
山の宿の雰囲気がいっぱいの一軒宿です。
この日も多くの登山客で賑わっていました。

館内は掃除が行き届いていて、あちこちに剥製が飾られています。
休憩スペースや談話室が、山の宿らしいなと思いました。
唐沢鉱泉・フロント
唐沢鉱泉・ロビー
唐沢鉱泉・休憩コーナー
唐沢鉱泉・談話室


食堂は基本はテーブルですが、小上がり風の座敷席もあります。
天井にはたくさんのドライフラワーがぶら下がっていました。
唐沢鉱泉・食堂

女将さん手作りのドライフラワーは、館内のいたるところに飾られています。
唐沢鉱泉・ドライフラワー
唐沢鉱泉・客室廊下
ドライフラワーが飾られる唐沢鉱泉 唐沢鉱泉・階段のドライフラワー

夕食は特別なものがある訳ではありませんが、
おいしくてボリュームも十分で、お酒がずいぶん進みました。
唐沢鉱泉の夕食

唐沢鉱泉・虹鱒の甘露煮
自家製マスの甘露煮。 後ろは合鴨のスモークです。

唐沢鉱泉・夕食の小皿
水前寺菜、マタタビとふきのとう、糸瓜(イトウリ)。

唐沢鉱泉・夕食
右側は、具がたっぷりのけんちん汁。
おかわりもどうぞ、というのが嬉しいです。
私は3杯いただきました


朝食です。 セルフで食後のコーヒーが用意されています
唐沢鉱泉の朝食


さて、肝心の温泉 を紹介しましょう。
ここのお湯は、日本では少ないという
二酸化炭素冷鉱泉 で、
泉温10度と冷たいので、かけ流しの源泉を循環加温しています。

唐沢鉱泉・浴室
チェックイン前の、外が明るい時に撮りました。
大きい窓と天窓からの光で、内湯なのに露天のような開放感があります。

唐沢鉱泉・野趣ある浴室
洗い場はヒバの床木で、湯船は古代杉造り。

唐沢鉱泉
手前の小さな湯船は無濾過で、38度ぐらいのぬるいお湯。
大きい湯船は42度ぐらいで、濾過しています。
真ん中の留め桶がかけ流しの源泉で、これが循環加温のお湯とブレンドされます。


二酸化炭素泉というのは、
炭酸泉 とか ラムネの湯 とか呼ばれるくらいで、
特に小さな湯船では、体中にびっしりと気泡がついてきて楽しいです。

ぬるめの湯にゆっくり入ると温泉効果も高まるそうで、
たっぷり1時間、この浴槽に浸かっていました
源泉の打たせ湯もありますが、さすがにこちらは冷たいのでパスです


料金ですが、基本 12,000 円+消費税+入湯税で 13,110 円は、少し高め。
でも、女将さんや従業員の接客も自然で好ましく、
特にお湯には大満足で、また泊まりたい宿の一つになりました


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