Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

非情城市

2005-05-24 10:26:51 | 映画(は行)
トニー・レオン、シン・シューウェン、出演。ホウ・シャオシェン監督作品。89年。

'45年の日本敗戦から'49年の国民党政府の樹立までの四年間を背景に、林家の長老・阿禄(季天祿)の四人の息子たちの生き様をパノラミックに描く。長男、文雄は台北の顔役的存在だが、その才覚に欠け、次男は戦争中の徴用で死に、三男は解放後、戦後派らしい生き方をしていたがやがて発狂してしまう。四男は郊外の町で写真館を営み、国民党の進攻に抵抗する友人らに心情的に味方をしている……。(yahooムービーより)

重い映画でした。テーマがとても重い。この手の映画を観ると、自分がいかに他国の、それもすぐ近くのアジアの国の歴史さえ、知らない事を思い知らされるというか・・・
台湾を日本が統治(っていうか、植民地化?)していた事は知っていましたが51年間も?
何も知らない私なんかが、「トニーが出てるから♪」という理由でホイホイ観る映画ではありませんでした・・・。

この映画は、第二次世界大戦が終了し、日本の統治から解放された所から始まります。登場人物が多いので、最初はやや人間関係がわかりにくく感じましたが、淡々と進む映画の中で、トニー扮する四男ウンセイとヒロミのほのかな恋が清涼剤になっていました。
トニーは聾唖者の役でしたが、周りの人は手話が分からないのか、トニーもほとんど手話は使ってませんでしたね。私は福祉関係の仕事をしていましたが、手話は習った事がありません。が、ほぼ世界共通だと聞いた事があります。それって凄いよねぇ。
トニーは周りの人とコミュニケーションを取るのに、ほとんどが筆談でしたが、中国語(この映画だと台湾語になるのかな?)での筆談って大変そう・・・日本語での筆談だって、ひらがなに漢字も入るので書くのに時間がかかるでしょ?漢字ばっかりだったらもっと大変だろうなぁと、変な所が気になりました。
トニーの静かな演技は、とても良かった。なんてたって、この映画観る前に「ワイルド・ブリット」観てますから(笑)ギャップが激しかった。

しかし、長いです、この映画。2時間半を軽く越えます。途中、やや苦痛(苦笑)。眠気に襲われました・・・
日本で、この手の物を作るとしたら、映画ではなく、TVドラマかなと。NHKあたりがスペシャルとして、2夜連続とかでやりそうな感じがしました。
ラストの家族写真が印象的でしたね。

ワイルド・ブリット

2005-05-24 10:22:57 | 映画(わ行)
トニー・レオン、ジャッキー・チュン、ワイズ・リー出演。ジョン・ウー監督作品。90年。

67年、香港。スラム育ちのベン・フランク・ポールは、ある事件をきっかけに追われる身となり、ベトナム戦争下のサイゴンへ逃げる。しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは、想像をはるかに越える現実だった。(amazonレビューより)

見始めた時は、青春映画かと思いました(笑)
それくらい、ベン(トニー)、ジャッキー(フランク)、ポール(ワイズ)が楽しそうで、男の友情っていいね!ってな感じでしたが、ある事件がきっかけで状況が一遍します。
香港を脱出し、サイゴンへ渡る3人ですが、そこはベトナム戦争真っただ中で、彼らは否応なく、巻き込まれていきます。
戦争の悲惨さ、その極限状態の中での友情が描かれていました。
金に執着するポールに、途中「しつこい(笑)」と言ってしまったりしましたが…

トニー、3人の中で、一番の色男ですね(笑)結婚するのもトニーだし、サリーにも惹かれるという。結局サリーは、ルークと恋仲でしたが。
しかし、サリーの存在を忘れてしまうくらい、その後のシーンが凄かった。処刑シーンや銃撃戦などなど…

長い映画(2時間10分)なので、途中ややダレた感じもしましたが、ラストの方で、フランクに昔の話をするトニーには泣けました。やっぱり男の友情っていいなぁ。

さすがジョン・ウー監督。銃撃戦などのアクションシーンは素晴らしいです。見ごたえがあります。
ただあまりに悲惨なので、何度も観たいかと言われると、ちょっとキビシイ。
観ていて、力が入るので、疲れます(苦笑)
この監督、「新・男たちの挽歌」も撮っていて、トニーが出ているので、いずれ観ると思いますが…心して観ないとまた疲れそうですね。

ジョン・ウー監督作品はハリウッドの作品を観た事ありました。
「MI:2」とか「フェイスオフ」とか。
「ウィンドトーカーズ」もこの間TV放映した時に観ました。
私は「MI:2」が一番好きかな。

ロンゲストナイト

2005-05-23 11:52:06 | 映画(ら行)
トニー・レオン、ラウ・チンワン出演。パトリック・ヤウ監督作品。90年。

黒社会二大勢力が裏でしのぎを削り合うマカオで、ボスのケイが和解したばかりの敵対勢力ボス、ジョージの首に賞金を懸けたとの噂が流れた。ケイは悪徳刑事のサム(トニー・レオン)に噂の出所を探るよう依頼するが…。(amazonレビューより)

香港の中国返還後の映画だそうです。
黒社会の話しというのもあってか、映画中、ずーっと暗い画面でした(笑)
実はこの映画、2回観ました。というのは、1回だけだとなんだか良く分からないシーンがあったので…
1回観て分からない映画(もしくは分からない箇所がある映画)というのは、面白くないか、もしくは、あまりにもさりげなく伏線が張ってあったりするので、観るたびに新しい発見がある映画、と思っているのですが、この映画は、私が字幕を追っていて、画面を見逃している(汗)といった感じが強かったので、2回を観たのですが、2回観たら、理解できました。良かった(笑)
最初は、トニーが刑事役であることすら分かりませんでした(ヲイ)。名札みたいなのをつけた時点で気付けよって感じですが(汗)。
それに最後までトニーの役名が分からなかった(大笑)
2回目を観て、途中で、ああこれってトニーに呼び掛けてるんだわ、と分かったんですけど。途中ったって、後半以降だよ(苦笑)

トニー扮するサムという悪徳刑事が、黒社会の陰謀に巻き込まれていくサスペンス映画で、ラブストーリーよりも、この手の映画の方が好きな私は、楽しめました。
ただ、この手の映画を見慣れていない人には、やや説明不足で分かりにくい所もあるんじゃないかと…
私も見慣れてる訳じゃないので、ほら、上に書いたみたいな状況になってしまう(笑)
トニーは悪徳刑事役ですが、あんまり悪徳な感じがしないのは、なぜでしょう(笑)
尋問する時は、平気で殴る蹴るだし、やたらめったら手を物(瓶とか)で殴って使えなくさせるし、爪剥がすし、やってる事は凄いんですが…
トニーが逃げるシーンでは、なんか走り方可愛いと思ってしまいました(笑)
やたら汗かいてるので、最初は病気なのかと思ったんですが違いました(爆)。
プレッシャーと恐怖から来る汗なんでしょうか。…ああ、だからあんまり悪徳刑事に見えないのかな。本当は気が弱そうに見えて。
ラウ・チンワン扮するイウトンの堂々とした風貌と演技も良かったです。謎の男というだけあって、非常に怪しい雰囲気をかもし出してました。

以下、ネタバレです。


イウトンが大事そうに持ってるバッグ。最初から非常にアヤシイ(笑)。何度かバッグが出てくるシーンを観て、「24」のセカンドシーズンで、ジャックがバッグを持って、潜入捜査に行くシーンを思い出し、中身が分かってしまいました(笑)
でも、サムがロッカーを開けた時のシーンはなかなか良かった。最後にピンポン玉が出てくる所なんか、小道具の使い方上手いなぁと。
ラストの対決の所で、トニーの丸坊主には驚きましたね!
ただ、その前のシーンで、胸に弾が当たったのは、防弾衣を着ていたからいいとして、(でも、フォンの車の前に銃を構えて、飛び出して来たトニーを観て、「生きてる!」と声に出して言ってしまいましたが(笑))左腕は撃たれて負傷していたような?
何事もなかったかのように、イウトンと銃撃戦をやってませんか?あまり重要な事ではない?(笑)

ラスト、せっかく生き残ったのに、あっさり殺られてしまう所なんかは、香港ノアール映画という感じなんでしょうか。(そういう理解の仕方がいいかどうか分かりませんが)
結局、ホンが一枚上手だった、というオチ。私は嫌いじゃありません。
レストランの白い服着たオッチャンがなんとなくムカつきましたけど(笑)


妹の恋人

2005-05-22 11:33:47 | 映画(あ行)
ジョニー・デップ、メアリー・スチュアート・マスターソン出演。

神経を病み、自分の殻に閉じこもったままのジューンの前に現れたのは、バスター・キートンに憧れる不思議な青年サム。兄のベニー以外とはうまくコミュニケーションとれなかった彼女が、このユニークな青年には心を開いていく…。(amazonレビューより)

ジョニーがとっても魅力的な映画でした!
ジョニーの公園でのパフォーマンスの上手い事!かなり練習したのでしょうか?
バスター・キートンやチャップリンのビデオを観て、研究したそうですが、バスター・キートンの映画、私は観た事あると思うんですが、思い出せないです…。チャップリンはもちろん観てるんですが。
ジョニーが持ってたスティックとハットを観て、すぐチャップリンを連想しました。
パフォーマンスだけでなく、料理の仕方も楽しい。そして、しぐさがかわいい。観ながら「ふぁっはっはっは!」と声に出して笑ってしまいました(笑)
字が書けないのに記憶力は良くて、観た映画をよく覚えてたりするキャラも良かった。
ジョニーは、こういうちょっと変わったキャラを演じるの、本当に上手いですよね~。

しかし、ジョニーちょっと太ってるような?そうでもない??役づくりだったりするのかしら…

ジューン役のメアリ-の演技も良かったですね。自閉ぎみの役という事で難しかったと思いますが、自然な演技に見えました。

そして、オリバー・プラットが出ていたのでびっくり!んでもって、ウィリアム・メイシーも!!(ちょこっとだけど)
なんだかお得感のある映画でした!

村の写真集

2005-05-21 19:06:33 | 映画(ま行)
藤竜也、海東健、宮地真緒、大杉漣出演。三原光尋監督作品。

以前、「村の写真集 公開講座」という記事を書きました。
だいぶ、時間が経ってしまいましたが、やっと観て来ました。
シナセンで前売りチケット(まだあった)を買ったので、前売りチケット代よりさらに¥100お得。
シナセンの会員の方(あまりここを見てる方いないと思いますけど)は、シナセンで前売りチケを買って行く事をお薦めします。

とある山間にある村・花谷村-
美しいその村が、ダムに沈もうとしている。避けられない運命に対し、村役場は、村のすべての家族を写真におさめることで、花谷村の美しさを永遠に残すことを考える。
依頼を受けたのは、村の写真屋、高橋研一と東京で写真家を目指す息子の孝。
なぜ父は決して親密ではない息子を、助手に指名したのか。
一軒一軒、険しい山道を歩き、写真を撮り続ける2人。
頑ななまでの父の背中に、しだいに息子は何かを感じ始める・・・。(公式サイトSTORYより)

……なんというか、うまく言葉が出て来ません。観終わった後、胸がいっぱいでした。何から書いていいのか、まとまらないのですが…
優しい映画でした。
徳島の風景。木々の紅葉の色。そのままの自然な色。山間の霧(というより雲?)。まさに日本の景色、という感じですね。とても美しいです。
そこで暮らす人達の姿を切り取って行く写真。そのままの姿。
車で行かず、1軒1軒歩いて行き、写真を撮る父の姿。その後をはじめは不満げに歩く息子。
それだけこだわっている為、体調を壊しても写真を撮り続ける父。やめさせようとする子ども達に「なんじゃぁ!」と父親扮する藤さんが怒鳴った時の、目に心を奪われました。写真へのこだわりと気迫を感じて。

父が「お前(息子)に一番最初に写真を教えたのは、この俺だ」(という感じだったと思う)というセリフにグッと来ました。

やはり藤さんの演技は素晴らしいですね。文句のつけようがありません。(つけるつもりもないですが)
海東さんは、最初の方、ちょっと演技が不自然な感じがして気になったのですが、父親を背負って山を登る姿は圧巻でした。あれ、マジで大変だったと思います。
宮地真緒ちゃん、可愛かったですね。原田知世さん、最後にちょこっとだけ出てきただけでしたが、オイシイ所を持って行きましたね。
大杉連さんは、徳島出身だそうです。さすがに名バイプレイヤーと言われているだけあって、存在感ありました。

もともと映画を観て、よく泣くのですが、この映画でももちろん、泣きました(苦笑)映画が終わってトイレに行ったら、トイレにいる人がみんな鼻をすすってたので、ちょっと笑えました。(もちろん、私もすすってました)

こういう映画を撮れる若い監督がいるというのは、いい事ですね。
試写会に山田洋次監督がいらして、三原監督に、ぜひ今度ゆっくり話をしたい、というような事を言っていたそうです。

公式サイト

安藤政信氏 30歳おめでとう!特集

2005-05-19 15:41:39 | 俳優・女優・監督
本日、5/19は私が敬愛する安藤政信さんのお誕生日です。
当ブログでは、只今、トニー・レオン祭り開催中ですが(笑)、今日はそんなワケで、安藤政信特集をしてみたいと思います。

名前はご存知の方がほとんどだと思いますが、ここ数年TVの露出が極端に少ないので、映画をあまり観ない方は、彼を知らないかもしれません。
映画に出演することにこだわり、ここ数年はTVドラマの仕事はしていません。ただご本人がインタビューなどで言うには、TVドラマに出たくないというわけではなく、優先順位として、どうしても映画を選んでしまうそうです。飽きっぽいので、撮影期間が3ヶ月とかになる連続ドラマなどはあまり出たくないようですが。
安藤くん自身も映画がとても好きで、特にゾンビ映画が好きだそうで(笑)

そんな安藤くん、今までに映画は15本、ドラマには7本出演しています。詳しくは彼の所属事務所のSTARDUST OFFICIAL SITEもしくは、私の友人のファンサイトM.Anetをご覧下さい。

今回は、その作品の中で、私が特に好きな作品、そして、彼の代表作と思われる作品を簡単に紹介したいと思います。(ネタバレなしです)

『キッズ・リターン』
安藤くんを語る上でこのデビュー作を外しては語れません。
映画好きの方はもちろんご存知と思いますが、北野武監督作品です。
一言で言えば、この映画、傑作です!!
私は北野監督の映画を必ずしも好きというわけではないのですが、この作品は別。観終わった後に一筋の希望が持てる映画です。
安藤くんは、シンジという高校生役で、友人の誘いでボクシングを始めます。メキメキ頭角を現しますが、誘惑に負けて堕ちていきます。
安藤くんはこの映画でデビュー(公称)です。それまで演技をほとんどやっていなかった彼は、撮影に苦労したそうですが、この映画で、彼は新人賞をもらっています。
安藤くん自身もインタビューなどで言っていますが、はっきり言って、演技は上手くないです。もっと言えば、演技してるというより、カメラのフレーズの中に、ただ立っているという感じがするシーンもあります。でもそれがまたいいのです。映画の退廃的な、乾いた雰囲気をかもし出しています。そして、目が凄くいい。目力というやつですね。
しかし、ボクシングは上手いです。この映画がきっかけでボクシングを始めた安藤くんは、今現在もボクシングを続けているそうです。
当時、北野監督の復帰第一作として、かなり騒がれた映画でしたが、その時は観ませんでした。その時観ておけばよかったとかなり後悔してます。未見の方にはぜひ観て欲しいです。

『青の時代』
これは連続ドラマです。安藤くんが出演した連続ドラマの中で、安藤くんがもっとも美しいドラマです(笑)
このドラマでは、安藤くんは澤木朱里という役をやっています。たった一人の女性を愛し続けるゆえに、哀しい人生を送る青年です。
上にも書いたように、このドラマでの安藤くん、美しいです。ちょっと神がかってます(笑)
援交の斡旋をして捕まったり、自らも男の相手をしたりしていますが、それも全て、ある女性を愛したがゆえ。哀しげに笑う表情がなんとも胸を打ちます。これでコロっと行った女性がいるんじゃなかろうかと(笑)
この頃の安藤くんの正しい使い方だったと思います。本人がどう思ったのか分かりませんが(汗)
レンタルで置いている所もあるかと思うので、観れる方はぜひ。もう再放送はしないだろうなぁ・・・

『サトラレ』
これは、「踊る大捜査線」の監督をされた本広監督作品です。
サトラレというのは、思っている事が周りに全て筒抜けになってしまうという特殊能力の持ち主のこと。例外なく大天才である為、本人がサトラレだと自覚しないように、国家が保護しています。
安藤くんはそのサトラレの役です。外科医を目指している里見健一という青年です。
この映画は、全編を通して、安藤くんの声がずっと流れる為、ファンの中でも人気のある映画です。安藤くんの魅力いっぱいです。
ただ本人は、自分の声が、ずっと流れているので、かなり恥ずかしかったようです。大抵の方は感動する映画だと思いますが、安藤くんは、ちっとも感動できなかったそうなので(笑)
私はこの映画、好きです。本広監督らしく、大掛かりなセットやロケ、笑えて泣けて、安藤くんの魅力いっぱいな、お得な映画です。

『RED SHADOW 赤影』
この映画は、私が安藤くんのファンになるきっかけでした。別の人を観たくて、映画を観に行き、DVDを購入したのですが、安藤くんの横顔の美しさにすっかりヤラれてしまいました。
安藤くんは、主役の赤影役です。監督は『サムライ・フィクション』などの作品を監督した中野裕之氏。
そして、この映画にはムラジュンも青影役で出演しています。

私はこの映画、大好きです。安藤くんのファンになるきっかけというだけでなく、中野監督らしい映像美がまたイイ。風に揺れる木々、木漏れ日、キラキラと光りながら流れる川の水など、観ていて癒されます。
ただこの映画、世間では不評だったようです。忍者が出てくる時代劇なのに、チャンバラシーンや悪人をぶった切るシーンなどがあまりなく、その手のファンからは大不評だったらしいです。
中野監督は、人を殺したり、争ったりする事を良しとしない為、映画でもその信念を貫き、「サムライ・フィクション」でも「人を殺すのは良くない」と主人公に言わせています。
赤影たちにも、できるだけ人を殺さずに敵を倒す方法を取らせます。時代劇ものとしては異色だと思われます。
私はそれでいいじゃん!と思うんですけどね。バッタバッタと悪を倒す時代劇もあれば、平和的な時代劇があってもいいじゃん・・・

中野監督、ほんとにいい人です。(会って話したことあります。ちょっとだけどね)俳優(ミュージシャン含め)達もこぞって「中野監督大好き」と言います。
ただ「好き」とか「尊敬する」というだけじゃなく、「大好き」と言わせてしまう人って凄いなぁと思うのですが。
誰がなんと言おうと、私はこの映画好きです。

現在、安藤くんの出演作品で、公開待機中の映画は5本!!
この数字は安藤ファンにとって、驚き以外の何者でもない(笑)近年では(そうでなくても?)ありえない数字です。
1年に1本公開する作品があればいい方だったので。
「亡国のイージス」「ギミー・ヘブン」「シンクロニシティ」「青春☆金属バット」「ストロベリーショートケイクス」の5本です。
「亡国のイージス」は7月30日に公開初日を迎えます。
個人的にこの映画はとても楽しみにしています。原作も大好きなので。

そんなわけで、長々と紹介しましたが、もちろんこれ以外にも、安藤くんが出演した作品で好きな作品があります。
それはまたいつか。
安藤くん、30歳おめでとうございます。微力ながら、これからも応援させて頂きます。
いろんな役に挑戦して、私達を楽しませて下さいね。


エンド・オブ・ザ・ロード

2005-05-19 11:56:59 | 映画(あ行)
トニー・レオン、ン・マンタ出演。チュー・インピン監督作品。

第二次世界大戦後の混乱の中で、必死に生きる道を求めた若者たちの愛と裏切りを描いたトニー・レオン主演作。黄金三角地帯に取り残された中国軍のひとり・タンは、反ビルマ共産党の戦いで捕らえられた難民キャンプで、ある青年と出会う。(amazonレビューより)

暗い映画でした。私は暗い映画は嫌いじゃありませんが、やはり戦争物は重いですね。
トニーは生きる為に軍を裏切り、革命軍に参加して、同朋と戦う事になる将校の役をやっています。
最初から不良兵士っぽいですが、いつものあの笑顔も見せてくれます。
しかし、ニワトリを捕まえて羽根をむしり、そのまま喰らいつく様には驚きました。結構強烈な映像でした・・・

映画の内容は、イマイチ理解がしにくかった。私は歴史を知らないせいもあると思います。
ビルマ、タイ辺りの国の名前が出てきても、どこの国が強くて、とか支配されてて、とかがよく分からない。
なので、人間ドラマとして観る事に徹しました。それぞれの登場人物の人間ドラマが描かれていて、戦争の悲惨さが身に染みます。

93年の作品ですが、去年DVDになったようですね。ビデオの映像をそのままDVDに焼いた、という感じの映像なのと、口とセリフが合ってません。オフレコにも程があるだろ、という感じ(苦笑)。で、音悪すぎ。
さすが香港映画?(毒)
しかし、さすがトニー。映画の中での存在感は凄いです。主役なのかどうかは別として、(主役級ではあると思うんだけど)他から浮いてしまうくらい存在感がありました。
銃を構えたトニーはまた格別かっこいいっす。


ゴージャス

2005-05-18 11:24:27 | 映画(か行)
ジャッキー・チェン、スー・チー、トニー・レオン出演。

台湾に住んでいるごく普通の女の子プウ(スー・チー)は、海に流れ着いた瓶の中に入っていた「君を待っている」のメモに惹かれて、香港へ行く。しかし、そこで待っていたのは、ゲイのスタイリストのアルバート(トニー・レオン)だった。がっかりしたプウだが、アルバートの仕事についていき、ヨットで海に出た時に、命を狙われているチェン(ジャッキー・チェン)を見かけ、助けたことから恋に落ちる。

↑こんなストーリーの書き方だとプウが主人公みたいですね(笑)ある意味、プウの成長物語でもある映画なのでしょうが。
この映画、ジャッキーが「ラッシュアワー」でハリウッド進出を果たした後に制作された映画だそうです。
「ラッシュアワー」観たような観てないような・・・どんな話だっけ??
子どもの頃はよくジャッキーの映画を観ました。従姉がジャッキー好きで、よく一緒に映画を観に行ったので。
ジャッキーの映画は、アクションとコメディで、ストーリーも単純だし、楽しめる映画が多いですよね。けど、最近、パッタリ観なくなってしまいました。

この映画は、アクション中心ではないです。ジャッキーはラブストーリーに出演したかったらしい。アクションシーンももちろん出てきますが(ジャッキーが出演していて、アクションなしだとファンが納得しないよねぇ)ストーリーの一環としてです。やや無理があるような気がしないでもないんですが(笑)

ジャッキーは香港の大富豪でビジネスマンの役。で、格闘技が趣味(笑)趣味であれだけ出来たら凄すぎ。普通の少女プウの言動や行動に驚きつつも、ニコニコと見守ります。ほとんど自分の娘か姪を見守ってるような感じで微笑ましかった(笑)
プウ役のスー・チーは、うーん、顔はあんまり可愛くないんだけど、急にドレスアップした時は、さすがに「ほぉ~」と思いました。タラコ唇は可愛いかった。

そして、この映画を観た理由はもちろん、トニー目当て(笑)ジャッキーとの共演という事にも興味がありましたが、何よりオカマ役という事で、楽しみでした。
つい最近、「ブエノスアイレス」という映画を観たばかりで、トニーはその映画でもゲイの役をやっていました。
が、この映画はコメディなので、おそらくオネエ言葉(いや、広東語のオネエ言葉って分からないけど)やしぐさを楽しめるのではないかと。

思った通り、楽しませてもらいました(笑)。トニーが着ている服はみんなピンクだし、しぐさもオネエっぽいし、フェイスパックしてるところも見れたし。私的には、プウのことが好きな台湾の男(名前忘れた)が香港までプウを追いかけてきて、アルバートの部屋に転がり込むので、その男とデキちゃえば良かったのに(笑)と思ったんだけど。

トニーのコメディは初めて観ましたが、上手いですね。コメディって笑わせる為の演技のタイミングが重要だけど、上手いなぁと思いました。
それから、ジャッキーとのアクション共演。クルクルクル~って凄いスピードで体が回る(というか回される)シーンがあるけど、出来てるじゃん!と思いました(失礼)。あとでNGシーンが出てきて、あ、やっぱり1回じゃできなかったのね(笑)と思ったけど。可愛いトニーが観れて、満足です。
けど、映画を撮る前は、トニーはこの役に強く抵抗したそうです。気恥ずかしいというのが理由らしい。「ブエノスアイレス」のゲイ役とは、またちょっと違うしねぇ。でもこういうのは、開き直って、演じちゃった方が勝ち。キモかったら嫌だなぁと思っけど、全然キモくなかった。よかった(笑)

トニーが可愛かったので(笑)、OKな映画でしたが、基本的には苦手なジャンルの映画です(爆)ロマンチックラブストーリー程ダメなジャンルはない・・・コメディ色がまだ強かったので、ギリギリセーフな感じ。後は、ジャッキーがアクション中心じゃなくて、ストーリーありきの映画に出たという新境地に免じて○ということで。


インファナル・アフェア DVD購入

2005-05-16 15:08:30 | 映画(あ行)
私がしつこく、この映画について書くので、うんざりしてる方がいそうですね(笑)
内容の感想は2回も書いてるので、端折ります。

実はDVDを買ってしまいました(爆)
絶対にBOXが出るだろうから、それまで待とうと思っていたのに、待てなかった・・・
特典DISKがついているので、そちらから観ましたが、インタビューやメイキング(メイキングもほぼインタビューでしたが)や来日記者会見を観れて、それだけでDVD買ってよかったと思いました。
日本以外のアジア映画のDVDを買ったのは初めてです。うーん、ハマってんなぁ私。

監督のインタビューで、アンディとトニーに、どちらの役をやりたいかと聞いた時、お互いが譲り合っていたので、監督が決めたと言っていました。
もし逆のキャスティングだったら、どうだっただろう・・・・・・


ちょっと想像してみましたが、無理(笑)
想像できないです。あまりにもハマり役なので。

本編を今回は日本語吹替えで観てみました。その方が俳優の表情をじっくり見れるので。
でも、アンディやトニーはいいんですが、アンソニーやエリックに違和感があったなぁ。
やっぱり広東語がいいな。

アメリカ人は、字幕で観るという習慣があまりなく、吹替えになるという話を聞いた事があるんですが、日本人はアンケート取ったら、どっち派が多いんだろう。
私は断然、字幕派なんですけど。
セリフの言い方も演技の一つだと思うので。ただそうすると表情をじっくり観れないのが難点。

皆さんはどっち派ですか?(と問い掛けてみる)

HERO 英雄

2005-05-16 14:50:24 | 映画(は行)
ジェット・リー、トニー・レオン、チェン・ダオミン、マギー・チャン、チャン・ツィイー出演。
チャン・イーモウ監督作品。

公式サイト

秦王のもとに、王を狙った刺客を3人殺したという無名という男が現れた。その功績を讃え、特別に謁見を許された彼は、刺客を殺した経緯を王に語りはじめる。しかし、それは多くの謎を含み、話は二転三転していく…。(amazonレビューより)

「ストーリーはともかく、トニーがかっこいい」という友人の感想を聞いて、観てみました。
感想→トニーかっこいい!(大笑)

ジェット・リーの映画は初めて観ました。
なぜか中国、香港のスターって、出演している映画をほとんど観た事ないのに、知ってる名前が多い。
それだけ日本での知名度が高いという事でしょうか。
ジェットはアクションスターなんですね。そして、この映画の役柄もあってか、とても静かな表情というか、感情剥き出し!という感じではなかったです。
ただ後で観たインタビューでは、とても朗らかに話していたので、ギャップがありました(笑)
アクションはさすがですね。見ごたえがあります。
ところで、ジェットって、日本の俳優に似てる人いるな~と思って思い出してみたのですが、中村繁之さんに似てませんか?(ファンの人、怒らないで~)

トニーはアクション俳優ではないですよね?よくアクション以外で世界に認められた香港の俳優と言われていたような。
なので大部分はスタントマンがやっているのだと思ってました。
でもインタビューでは「スタントなしでやったよ。大変だった。あはは」と言っていたので、びっくりしました(笑)
あははって自分で笑っちゃう所がまたいい(笑)足首の靭帯を切る怪我もしたそうで、ほんとに大変だったのだと思います。
本人が言うように、秦王との対決が見ものでした。素晴らしいアクションでしたよ。
また、トニーは衣装が赤、青、緑、白といろいろと変わって、それも見ごたえがあります。
しかし、話が二転三転するので、トニーはアクションだけでなく、演じるのも大変だったのではないかと思いました。
でもその中でも演技が光ってましたね。特に目の演技。

後で観たインタビューで、トニーは広東語と英語で話してました。同じインタビューなのに、なんで1つ目の質問には広東語で、2つ目の質問には英語で答えてんだろ、と不思議に思いましたが・・・トニーは英語上手いですね。この間、アンディの英語を聞いた時に、アジア人の英語はこんな感じなんだな~と勝手に思い込んだのですが、トニーの英語は上手かった。ちょっとびっくりした(失礼だ)。香港は英語も公用語なので、話せて当然なのでしょうが・・・
そういえば、どこかで言語取得が趣味(特技?)と書いてあったかな・・・日本語はもちろん話せないでしょうが(日本語のセリフを少ししゃべった映画があるようですが)、「インファナル・アフェア」の来日記者会見での「こんにちは」のイントネーションが凄く良かったので、びっくりしました。

ほぼトニーを中心にこの映画を観てたんですが(笑)、ちょっと注目していたチェン・ダオミン。素晴らしいです。なんて渋いんだ!秦王たる風格、セリフの言い方、文句ないです。
実はトニーのセリフは吹替えと知っていたので、どうせなら、日本語吹替えで観ようかなと思ったんですよ。でも結局中国語で観ました。中国語で観てよかった!チェンの中国語でのセリフが聞けないと意味ないし!!

マギー・チャンとチャン・ツィイー。マギーは本当に美しいですね。チャンもステキですが、マギーの前では、まるでお子ちゃまのよう。それくらいマギーは大人の色気と美を出していました。
この二人、対決するシーンがありますが、その時の銀杏が舞うシーンが凄かった。あれはCGですよね。色彩美というんでしょうか。息をのんで観てしまいました。

衣装をワダエミさんが担当しているそうです。色鮮やかなのは、この映画の特徴でもありますね。ボーっと観ているだけでも楽しい。トニーは赤と青が似合ってたな。

最近、トニー出演の映画をいろいろと観てますが、共演者がいつも似たり寄ったりな感じ?特に女優さん。
最近の映画だからかもしれませんが・・・
他にスターがいないのか、海外マーケットを考えると有名人を起用するしかないのか・・・
なんだかちょっと寂しい気もします。

この映画、外伝(メイキング)もあるようですね。借り・・・るだろうな、私(笑)

あと一つだけ・・・「HERO 英雄」というタイトルがイマイチ、ピンと来ません。
残剣が秦王を殺さなかった理由、無名が最後に選んだ道、その理由は万国共通のもので、理解できますが、英雄・・・英雄・・・うーん。私の中の「英雄」の定義とはちょっとズレているのかなぁ。