Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

非情城市

2005-05-24 10:26:51 | 映画(は行)
トニー・レオン、シン・シューウェン、出演。ホウ・シャオシェン監督作品。89年。

'45年の日本敗戦から'49年の国民党政府の樹立までの四年間を背景に、林家の長老・阿禄(季天祿)の四人の息子たちの生き様をパノラミックに描く。長男、文雄は台北の顔役的存在だが、その才覚に欠け、次男は戦争中の徴用で死に、三男は解放後、戦後派らしい生き方をしていたがやがて発狂してしまう。四男は郊外の町で写真館を営み、国民党の進攻に抵抗する友人らに心情的に味方をしている……。(yahooムービーより)

重い映画でした。テーマがとても重い。この手の映画を観ると、自分がいかに他国の、それもすぐ近くのアジアの国の歴史さえ、知らない事を思い知らされるというか・・・
台湾を日本が統治(っていうか、植民地化?)していた事は知っていましたが51年間も?
何も知らない私なんかが、「トニーが出てるから♪」という理由でホイホイ観る映画ではありませんでした・・・。

この映画は、第二次世界大戦が終了し、日本の統治から解放された所から始まります。登場人物が多いので、最初はやや人間関係がわかりにくく感じましたが、淡々と進む映画の中で、トニー扮する四男ウンセイとヒロミのほのかな恋が清涼剤になっていました。
トニーは聾唖者の役でしたが、周りの人は手話が分からないのか、トニーもほとんど手話は使ってませんでしたね。私は福祉関係の仕事をしていましたが、手話は習った事がありません。が、ほぼ世界共通だと聞いた事があります。それって凄いよねぇ。
トニーは周りの人とコミュニケーションを取るのに、ほとんどが筆談でしたが、中国語(この映画だと台湾語になるのかな?)での筆談って大変そう・・・日本語での筆談だって、ひらがなに漢字も入るので書くのに時間がかかるでしょ?漢字ばっかりだったらもっと大変だろうなぁと、変な所が気になりました。
トニーの静かな演技は、とても良かった。なんてたって、この映画観る前に「ワイルド・ブリット」観てますから(笑)ギャップが激しかった。

しかし、長いです、この映画。2時間半を軽く越えます。途中、やや苦痛(苦笑)。眠気に襲われました・・・
日本で、この手の物を作るとしたら、映画ではなく、TVドラマかなと。NHKあたりがスペシャルとして、2夜連続とかでやりそうな感じがしました。
ラストの家族写真が印象的でしたね。

ワイルド・ブリット

2005-05-24 10:22:57 | 映画(わ行)
トニー・レオン、ジャッキー・チュン、ワイズ・リー出演。ジョン・ウー監督作品。90年。

67年、香港。スラム育ちのベン・フランク・ポールは、ある事件をきっかけに追われる身となり、ベトナム戦争下のサイゴンへ逃げる。しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは、想像をはるかに越える現実だった。(amazonレビューより)

見始めた時は、青春映画かと思いました(笑)
それくらい、ベン(トニー)、ジャッキー(フランク)、ポール(ワイズ)が楽しそうで、男の友情っていいね!ってな感じでしたが、ある事件がきっかけで状況が一遍します。
香港を脱出し、サイゴンへ渡る3人ですが、そこはベトナム戦争真っただ中で、彼らは否応なく、巻き込まれていきます。
戦争の悲惨さ、その極限状態の中での友情が描かれていました。
金に執着するポールに、途中「しつこい(笑)」と言ってしまったりしましたが…

トニー、3人の中で、一番の色男ですね(笑)結婚するのもトニーだし、サリーにも惹かれるという。結局サリーは、ルークと恋仲でしたが。
しかし、サリーの存在を忘れてしまうくらい、その後のシーンが凄かった。処刑シーンや銃撃戦などなど…

長い映画(2時間10分)なので、途中ややダレた感じもしましたが、ラストの方で、フランクに昔の話をするトニーには泣けました。やっぱり男の友情っていいなぁ。

さすがジョン・ウー監督。銃撃戦などのアクションシーンは素晴らしいです。見ごたえがあります。
ただあまりに悲惨なので、何度も観たいかと言われると、ちょっとキビシイ。
観ていて、力が入るので、疲れます(苦笑)
この監督、「新・男たちの挽歌」も撮っていて、トニーが出ているので、いずれ観ると思いますが…心して観ないとまた疲れそうですね。

ジョン・ウー監督作品はハリウッドの作品を観た事ありました。
「MI:2」とか「フェイスオフ」とか。
「ウィンドトーカーズ」もこの間TV放映した時に観ました。
私は「MI:2」が一番好きかな。