Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

1:99 電影行動

2005-05-28 11:21:44 | 映画(あ行)
新型肺炎“SARS”の被害に見舞われた香港にエールを贈るために香港のスターが結集。『インファナル・アフェア』のアンディ・ラウ、『ピンポン』のサム・リーらがそれぞれ出演した全11タイトルの短編と、その中の6タイトルのロングバージョンを収録する。(amazonレビューより)
内容をちょこっと知っていたのですが、オムニバスの映画かと思っていたら、そうではなくて、PVみたいな感じでした。1本の長さが数分しかないです。それには驚いた(笑)
本編よりもメイキングの方が長いです(笑)

以下がDVDに入っている本編のタイトルと監督・出演者。

「狂想曲」
《監督》 ジョニー・トー、ワイ・ガーファイ
《出演》 アンディ・ラウ、サミー・チェン、ラウ・チンワン

「子ブタは体調不良」
《監督》 フルーツ・チャン
《監督》 Shine、サム・リー

「いつも笑顔で」
《監督》 テディ・チャン
《出演》 シッ・ラッイン

「信じるも信じないも ご勝手に」
《監督》 ツイ・ハーク
《原作》 ウォン・ザ

「必勝香港」
《監督》 チャウ・シンチー
《出演》 ジェニー・イップ

「ミス香港は誰?」
《監督》 ジョー・マー
《出演》 イーソン・チャン、ウー・フォン、ニキ・チャウ、 デニス・ホー

「飛んでる家族」
《監督》 メイベル・チャン、アレックス・ロウ
《出演》 アンソニー・ウォン

「運よ開け」
《監督》 ダンテ・ラム、ゴードン・チャン
《出演》 アーロン・クォック、ジジ・リョン、ウォン・ジーワー、ジョシー・ホー、ジジ・ライ

「マクダルの1:99」
《監督》 ブライアン・チェ
《声の出演》 ジャン・ラム、the Pancakes

「2003年春・追想」
《監督》 ピーター・チャン
《出演》 トニー・レオン、バージニア・ユン
《「オリジナル・バージョン」のみ出演》 クリストファー・ドイル、サンドラ・ン、アルフレッド・チョン、ポール・ウォン、ジョン・チョン

「輝ける未来」
《監督》 アンドリュー・ラウ、アラン・マック
《出演》 カリーナ・ラウ、フランシス・ン、アンソニー・ウォン、チャップマン・トー、ショーン・ユー、エリック・ツァン、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュン、エディソン・チャン

香港のスターをほぼ網羅しているのでしょうか?
香港スターに詳しくない私でも知っている役者さんがたくさんいました。
私のお目当てはもちろん、トニー。
「2003年春・追想」に出演しています。
これ、凄くいいです。
これはオリジナルバージョンも収録されていて、そちらの方がより一層いい。
モノクロの香港の街。空からは雪が舞っています。トニーはその街のビルの間を、誰もいない街を見上げながら、憂いを帯びた表情で歩きます。喫茶店にはマスクをした女。ビルのたくさんの丸い窓からは、マスクをつけた人達が見下ろしています。道路では、医者と看護士がストレッチャーに乗せた患者を次々を運びます。が、途中で転倒。転倒した医者は憤りで、地面の氷を叩き始めます。氷に入るヒビ。そのリズムに乗せて、看護士たちも叩きます。すると曇っていた空に光が差し、明るい空が戻ってきます。
人が溢れる香港の街で、トニーは笑顔を取り戻します。
この笑顔が、ステキ(笑)
トニーは一言もセリフがありません。全て表情と行動で、観ている私達に気持ちを伝えてきます。こういう雰囲気になんて似合うんだ、トニー。(浸ってます・・・)
このDVD欲しいかも!と思うくらいステキなトニーです。

他10編の中では、「狂想曲」でアンディ・ラウがギター弾いて、歌ってます。歌上手いっす。サミー・チェンやラウ・チンワン、チャップマン・トウもいて、みんなノリノリで楽しいです。「いつも笑顔で」のシッ・ラッインという子役の子がめっちゃかわいかった。「飛んでる家族」のアンソニー・ウォンもステキなパパでした。
全ての映画に通じるテーマは「香港頑張れ」ですね。
メイキングに入っていた香港アカデミー賞(?)の司会を務めたエリック・ツァンの演説が素晴らしかった。涙ぐみました。
2003年春の香港はSARSだけでなく、レスリー・チャンを失うというダブルの悲しみも味わっていたんですね。

それぞれの内容については、私がいつもお邪魔させてもらっているフェイユイさんの「藍空」で紹介されています。

当時の私は、もちろんSARSのことは知っていましたが、どちらかというと、自分にはあまり関係ないと思って過ごしていたように思います。香港は本当に大変だったんですね・・・