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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

ロンゲストナイト

2005-05-23 11:52:06 | 映画(ら行)
トニー・レオン、ラウ・チンワン出演。パトリック・ヤウ監督作品。90年。

黒社会二大勢力が裏でしのぎを削り合うマカオで、ボスのケイが和解したばかりの敵対勢力ボス、ジョージの首に賞金を懸けたとの噂が流れた。ケイは悪徳刑事のサム(トニー・レオン)に噂の出所を探るよう依頼するが…。(amazonレビューより)

香港の中国返還後の映画だそうです。
黒社会の話しというのもあってか、映画中、ずーっと暗い画面でした(笑)
実はこの映画、2回観ました。というのは、1回だけだとなんだか良く分からないシーンがあったので…
1回観て分からない映画(もしくは分からない箇所がある映画)というのは、面白くないか、もしくは、あまりにもさりげなく伏線が張ってあったりするので、観るたびに新しい発見がある映画、と思っているのですが、この映画は、私が字幕を追っていて、画面を見逃している(汗)といった感じが強かったので、2回を観たのですが、2回観たら、理解できました。良かった(笑)
最初は、トニーが刑事役であることすら分かりませんでした(ヲイ)。名札みたいなのをつけた時点で気付けよって感じですが(汗)。
それに最後までトニーの役名が分からなかった(大笑)
2回目を観て、途中で、ああこれってトニーに呼び掛けてるんだわ、と分かったんですけど。途中ったって、後半以降だよ(苦笑)

トニー扮するサムという悪徳刑事が、黒社会の陰謀に巻き込まれていくサスペンス映画で、ラブストーリーよりも、この手の映画の方が好きな私は、楽しめました。
ただ、この手の映画を見慣れていない人には、やや説明不足で分かりにくい所もあるんじゃないかと…
私も見慣れてる訳じゃないので、ほら、上に書いたみたいな状況になってしまう(笑)
トニーは悪徳刑事役ですが、あんまり悪徳な感じがしないのは、なぜでしょう(笑)
尋問する時は、平気で殴る蹴るだし、やたらめったら手を物(瓶とか)で殴って使えなくさせるし、爪剥がすし、やってる事は凄いんですが…
トニーが逃げるシーンでは、なんか走り方可愛いと思ってしまいました(笑)
やたら汗かいてるので、最初は病気なのかと思ったんですが違いました(爆)。
プレッシャーと恐怖から来る汗なんでしょうか。…ああ、だからあんまり悪徳刑事に見えないのかな。本当は気が弱そうに見えて。
ラウ・チンワン扮するイウトンの堂々とした風貌と演技も良かったです。謎の男というだけあって、非常に怪しい雰囲気をかもし出してました。

以下、ネタバレです。


イウトンが大事そうに持ってるバッグ。最初から非常にアヤシイ(笑)。何度かバッグが出てくるシーンを観て、「24」のセカンドシーズンで、ジャックがバッグを持って、潜入捜査に行くシーンを思い出し、中身が分かってしまいました(笑)
でも、サムがロッカーを開けた時のシーンはなかなか良かった。最後にピンポン玉が出てくる所なんか、小道具の使い方上手いなぁと。
ラストの対決の所で、トニーの丸坊主には驚きましたね!
ただ、その前のシーンで、胸に弾が当たったのは、防弾衣を着ていたからいいとして、(でも、フォンの車の前に銃を構えて、飛び出して来たトニーを観て、「生きてる!」と声に出して言ってしまいましたが(笑))左腕は撃たれて負傷していたような?
何事もなかったかのように、イウトンと銃撃戦をやってませんか?あまり重要な事ではない?(笑)

ラスト、せっかく生き残ったのに、あっさり殺られてしまう所なんかは、香港ノアール映画という感じなんでしょうか。(そういう理解の仕方がいいかどうか分かりませんが)
結局、ホンが一枚上手だった、というオチ。私は嫌いじゃありません。
レストランの白い服着たオッチャンがなんとなくムカつきましたけど(笑)