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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

村の写真集

2005-05-21 19:06:33 | 映画(ま行)
藤竜也、海東健、宮地真緒、大杉漣出演。三原光尋監督作品。

以前、「村の写真集 公開講座」という記事を書きました。
だいぶ、時間が経ってしまいましたが、やっと観て来ました。
シナセンで前売りチケット(まだあった)を買ったので、前売りチケット代よりさらに¥100お得。
シナセンの会員の方(あまりここを見てる方いないと思いますけど)は、シナセンで前売りチケを買って行く事をお薦めします。

とある山間にある村・花谷村-
美しいその村が、ダムに沈もうとしている。避けられない運命に対し、村役場は、村のすべての家族を写真におさめることで、花谷村の美しさを永遠に残すことを考える。
依頼を受けたのは、村の写真屋、高橋研一と東京で写真家を目指す息子の孝。
なぜ父は決して親密ではない息子を、助手に指名したのか。
一軒一軒、険しい山道を歩き、写真を撮り続ける2人。
頑ななまでの父の背中に、しだいに息子は何かを感じ始める・・・。(公式サイトSTORYより)

……なんというか、うまく言葉が出て来ません。観終わった後、胸がいっぱいでした。何から書いていいのか、まとまらないのですが…
優しい映画でした。
徳島の風景。木々の紅葉の色。そのままの自然な色。山間の霧(というより雲?)。まさに日本の景色、という感じですね。とても美しいです。
そこで暮らす人達の姿を切り取って行く写真。そのままの姿。
車で行かず、1軒1軒歩いて行き、写真を撮る父の姿。その後をはじめは不満げに歩く息子。
それだけこだわっている為、体調を壊しても写真を撮り続ける父。やめさせようとする子ども達に「なんじゃぁ!」と父親扮する藤さんが怒鳴った時の、目に心を奪われました。写真へのこだわりと気迫を感じて。

父が「お前(息子)に一番最初に写真を教えたのは、この俺だ」(という感じだったと思う)というセリフにグッと来ました。

やはり藤さんの演技は素晴らしいですね。文句のつけようがありません。(つけるつもりもないですが)
海東さんは、最初の方、ちょっと演技が不自然な感じがして気になったのですが、父親を背負って山を登る姿は圧巻でした。あれ、マジで大変だったと思います。
宮地真緒ちゃん、可愛かったですね。原田知世さん、最後にちょこっとだけ出てきただけでしたが、オイシイ所を持って行きましたね。
大杉連さんは、徳島出身だそうです。さすがに名バイプレイヤーと言われているだけあって、存在感ありました。

もともと映画を観て、よく泣くのですが、この映画でももちろん、泣きました(苦笑)映画が終わってトイレに行ったら、トイレにいる人がみんな鼻をすすってたので、ちょっと笑えました。(もちろん、私もすすってました)

こういう映画を撮れる若い監督がいるというのは、いい事ですね。
試写会に山田洋次監督がいらして、三原監督に、ぜひ今度ゆっくり話をしたい、というような事を言っていたそうです。

公式サイト