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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

遠い空の向こうに

2006-04-13 10:28:46 | 映画(た行)
ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、ローラ・ダーン、クリス・オーウェン出演。ジョー・ジョンストン監督作品。

1957年10月5日。ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッド。米国民にショックを与えたこの夜、ソ連の人工衛星スプートニクを見た高校生ホーマー(ジェイク・ギレンホール)は自分でロケットを打ち上げようという夢を抱く。(goo映画より)

「ブロークバック・マウンテン」に主演したジェイク・ギレンホール繋がりで観てみようと思った作品です。あら、びっくり。こんな名作が埋もれていたなんて。私が知らなかっただけですかね(汗)。
99年の映画なので、撮影当時、ジェイクは18歳くらいで、等身大の役を演じたことになります。もちろん今に比べても若く、高校生らしい初々しさがあります。可愛いです(笑)。1957年に打ち上げられたスプートニクを見て、「ロケットを作りたい」と夢を持ち、それを実現させていく青春ドラマでした。
ホーマー(ジェイク・ギレンホール)は、炭鉱夫の父ジョン(クリス・クーパー)と母、フットボール選手の兄と暮らしています。ジョンは兄を誇りに思い、ホーマーには炭鉱夫になることを強制し、ホーマーはロケット作りの夢を諦められず反発します。
父と子の対立をとても上手く描いていました。
この映画で何が一番良かったかといえば、ジェイクですね。「ロケットを作りたい」といい始めた時から、ガラリと表情が変わり、ロケットの話や作っている時などの表情がとてもイキイキ、そしてキラキラしているのです。誰にでも一つや二つ、夢があると思います。もしくは昔、夢を持っていたと思います。この映画を観ていると、それを実現させようと必死になる時の、あの情熱を思い出します。
仲間と共に、何度も作っては失敗し、鉄が必要となれば、廃線になった線路のレールを盗んできちゃったりして、ああもう高校生くらいの頃ってこういう無茶な事するよな~~と観ていて、とても微笑ましいです。彼らの情熱を受けて、街の人々もロケット打ち上げの実験を見に来るようになったり、作る手伝いをしてくれたり。
女性教師のミス・ライリーは、ホーマーの才能を信じ、最初から応援してくれ、彼らを目の敵にしている校長から守ってくれます。
父のジョンは、そんなことにうつつを抜かしている息子と対立はするものの、炭鉱仲間には信頼も厚く、自分の身を呈して、仲間を救う事もしばしば。
校長も途中から味方になるなど、基本的に皆いい人ばかりです。
ジョン役のクリス・クーバーは最近よく観る人だなぁと思ったら「シリアナ」「ジャーヘッド」「ボーン・アイデンティティ」「ボーン・スプレマシー」などで観ていました。さすがベテランという演技でしたね。
主人公のホーマーの自伝が原作の映画だそうです。現在、ホーマー・H・ヒックス氏はNASAで働いているとか。

最近、「ブロークバック・マウンテン」などでジェイクに注目している人には特にオススメ。夢、父と子の対立、青春などのキーワードにピンと来る人にもオススメ(笑)。