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2016年作品。
杉作 原作漫画の実写映画化。
ボクシングジムに通いプロデビューを目指すミツオ(風間俊介)と同居する漫画家の兄が兄弟の2匹の猫を拾ってくる。兄は猫の世話をせず、もっぱらミツオが2匹の面倒をみることになる。白黒模様のメス猫にチン、黒のオス猫にクロという名前を付け、犬派だったミツオであったがこの2匹の猫に愛情を感じるようになってきた。ミツオは網膜の怪我でボクサーの道を断念、兄は漫画家をやめて彼女と引っ越す。ミツオは猫2匹との貧しいが楽しい生活を開始する。
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原作漫画に忠実な映画化です。2匹の猫に振り回される生活。猫は人間を召し使いと思っているなど、そのとおりの描写です。猫の撮影が上手いです。表情、動きを上手く撮影しました。
後半のクロが病気になってこれをミツオが世話をするシーンは、通常のかわいいだけのペット映画だと避けて通るところ。汚物の掃除や苦しむ猫を原作通り真っ正面から捉えてくれました。重苦しい場面が続きましたが、猫などのペットと同居することは、最後を看取るという悲しい、苦しいことに正対することもあるということを知らせてくれる良き作品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/23/05bd335e4c84ae53bb30bb8fdd28feb7.jpg)
コミカルな画面で猫の可愛さ、これに対する人間の愛情が裏も表も描かれた良き作品です。
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