2000年作品。
鈴木光司のホラー小説 3部作「リング」「らせん」「ループ」の映画化の完結編。映画では「リング」「らせん」「リング2」に続く4作目。
「リング」事件の30年前。山村貞子(仲間由紀恵)は劇団に所属。次回公演「仮面」に向けて稽古を重ねていた時、団員全員が井戸の夢に悩まされはじめる。そして、主演女優が謎の死を遂げる。演出家はまだ駆け出しであった貞子を主演に抜擢する。奇妙な原因や主演女優の死亡は貞子によるものと周りの劇団員は疑う。これを音響係の遠山がかばうが。。。
「TRICK」「ごくせん」でブレイクする前の仲間由紀恵が貞子役をやっています。この頃の仲間由紀恵は美人だけれど特徴の無い演技という形の典型的な その他大勢の女優さん。これが「TRICK」でコミカルさを身につけ、「ごくせん」で赤面するような台詞を決め 化けましたね。
呪いのビデオの連鎖という鈴木光司が編み出した 「感染するホラー」 ではありません。正統派、真ん中の 人とは違う能力を持った少女 と 異端な人間を排他しようとする大人。これによって悲劇が深まり、そして本作のタイトルの「0」「バースデイ」となっています。
ストーリーとしてはよく練られていて、完成度が高いです。一方で映画としての仕上がりは、不満が残ります。仲間由紀恵やその周りの俳優陣の立ち回りを観て、怖いと感じない。すなわち、ホラー作品としての表情、動きができてませんでした。惜しい作品です。
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