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「レインツリーの国」 有川浩

2016-08-18 | 本と雑誌


角川文庫 240ページ 473円+税
有川浩の2006年の作品。「図書館戦争」シリーズの中の1エピソードに登場する架空の小説から、実際に書き下ろされた恋愛小説。

玉森裕太、西内まりやの映画を観た後にこの原作を読みました。原作に忠実な映画化がなされていたことを知りました。
難聴の女性と大阪から上京して働く男性のラブストーリー。これを小説で読むと、映画以上に感動。

合コンで伸行がミサコに投げつけた言葉
「俺は九官鳥やオウムとちゃうで。好きって言葉は大事やろ。初めて会っただけの人に意味なく言いたくないわ」
これで、ミサコは伸行を意識するようになりました。酔った勢いもありますが『好きって言葉は大事やろ」っていうことを女の子にストレートに言う伸行がうらやましい、格好良すぎます。

ひとみが伸行に
「・・・・・・重量オーバーだったんですね」
この語「ごめんなさい」と頭を下げたひとみの耳掛け式補聴器に伸行が気づく。初デートの最後、この前後のやりとり、そして二人の心の描写はたまらないです。

久しぶりに胸が熱くなるラブストーリーを読みました。年に一度くらい こういう作品に巡り会いたいものです。

レインツリーの国 (角川文庫)
クリエーター情報なし
KADOKAWA/角川書店
コメント
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