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メバロチンの衝撃は19年前だった
コレステロールといえば、もう20年以上前になるだろう。。。
と思って調べたら、1989年だった。19年前だ。
三共製薬(当時)から世界初の高コレステロール血症治療剤「メバロチン」が日本から新発売された時の衝撃は今でも覚えている。世界初が19年前。それまでは、コレステロール値をコントロールする手段は世界のどこにもなかった時代だったのだ。
学術的にとても衝撃の事実だったようだが、私の衝撃は別のところにあった。
当時、今でいう、心療内科のようなクリニックの処方を受ける薬剤師をしていた。デパス、ハルシオン、レンドルミンン、アキネトン、コントミン、クロフェクトン、、、そんな薬を主に処方していた。
そんなある日、薬局の社長が、とある薬の1000錠入り1箱を、それはそれは、宝物のように、しっかりとホールドして、薬在庫棚の片隅に、ひっそりと置いていった。棚にあったのは、高コレステロール血症治療剤三共製薬(当時)メバロチン。私がいた薬局は、先に列挙した、向精神薬や睡眠導入剤が処方の主流だったのだが、間違っても処方をうける事のないメバロチン1000錠が、決して安くない1000錠が、長い間棚で眠っていた。三共製薬を退職して、そして、薬局を営んだ社長にとっての宝物となったくらいメバロチンの誕生にはきっと深い意義があるのだろうと、社長の行動から悟ったわけだ。当時の私の衝撃はそんな衝撃だった。
そして今サラリアの衝撃
そんな事があって19年経った今。スーパーの店頭で、しかも、食品として、コレステロールを下げる商品が簡単に買えるようになったという事は、実は、ものすごく衝撃的な事と認識したほうがいい。
衝撃だったのは、味の素のサラリア。ざっくりとした認識だが、コレステロール類似物質を食品に混ぜる事で、コレステロールからくる食品のおいしさ(マヨネーズのおいしさ)を損なわず再現し、且つ、食品中のコレステロール(一緒にたべている食品内のコレステロールと理解)が吸収されるプロセスを、類似物質が化学構造上微妙な違いがある事を逆手にとって、体内への吸収を阻止する事に成功した、という事らしい。
これって、ノーベル賞ものの開発だと思っているのは私だけ?
もう少し詳しく言うと、コレステロールが吸収(再吸収)される際のアダプター?に、関与成分の「植物ステロールエステル」がコレステロールを押しのけてドッキングしてしまうから、吸収される予定だったコレステロールが吸収される手段を失って、そのまま排泄させてしまう、というはなし。これって、抗ヒスタミン剤と似ていてとてもわかりやすいです、はいっ。
味の素のサラリア、本来、マヨネーズは、コレステロール対策の敵?なはずなのに、いきなり味方になってしまうわけだから、あまりにもすごすぎて、あまりにも意味がわからなくて、みんな狐につままれた気分でいるかと思ってるけど、そう、そのとおり驚くべきことなのです。治療薬ができて19年経って、その後寿命が延び続けて、コレステロールリスクが高い人口割合が増えているのは間違いないわけで、しかも食品がそれを実現するわけだから、味の素サラリアの社会的意義は大きいと私なりに結論付けた。
一応薬剤師なので付記しておくと、「メバロチン」は医薬品、「サラリア」は食品なので、メバロチンで治療をするけど、サラリアでは治療はできないのでその点誤解のないように。
まぁ、まずは素直に使ってみるのがいいと思います。コレステロールが気になる方はもちろん、そうでない方も。私ももちろん、愛用してます。
![サラリア](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/0f/56669b66ee434c98065bd933fe106817.jpg)
他にも愛すべき、「コレステロールが高めの方に適する食品」は沢山ある。いわゆるトクホに分類されるものだ。
まずは「キトサン」。小林製薬の「キトサン明日葉青汁」、大正製薬の「コレスケアキトサン青汁」あたり。大正製薬のコレスケアのドリンクは、関与成分は「キトサン」ではなく「低分子アルギン酸ナトリウム」。
これらは、コレステロールから作られる胆汁酸が腸管に入った際にそれを吸着してしまい、コレステロールとしての再吸収を抑えるという作用機序らしい。コレステロールが高かったら、是非利用したい食品群だ。
メバロチンの衝撃は19年前だった
コレステロールといえば、もう20年以上前になるだろう。。。
と思って調べたら、1989年だった。19年前だ。
三共製薬(当時)から世界初の高コレステロール血症治療剤「メバロチン」が日本から新発売された時の衝撃は今でも覚えている。世界初が19年前。それまでは、コレステロール値をコントロールする手段は世界のどこにもなかった時代だったのだ。
学術的にとても衝撃の事実だったようだが、私の衝撃は別のところにあった。
当時、今でいう、心療内科のようなクリニックの処方を受ける薬剤師をしていた。デパス、ハルシオン、レンドルミンン、アキネトン、コントミン、クロフェクトン、、、そんな薬を主に処方していた。
そんなある日、薬局の社長が、とある薬の1000錠入り1箱を、それはそれは、宝物のように、しっかりとホールドして、薬在庫棚の片隅に、ひっそりと置いていった。棚にあったのは、高コレステロール血症治療剤三共製薬(当時)メバロチン。私がいた薬局は、先に列挙した、向精神薬や睡眠導入剤が処方の主流だったのだが、間違っても処方をうける事のないメバロチン1000錠が、決して安くない1000錠が、長い間棚で眠っていた。三共製薬を退職して、そして、薬局を営んだ社長にとっての宝物となったくらいメバロチンの誕生にはきっと深い意義があるのだろうと、社長の行動から悟ったわけだ。当時の私の衝撃はそんな衝撃だった。
そして今サラリアの衝撃
そんな事があって19年経った今。スーパーの店頭で、しかも、食品として、コレステロールを下げる商品が簡単に買えるようになったという事は、実は、ものすごく衝撃的な事と認識したほうがいい。
衝撃だったのは、味の素のサラリア。ざっくりとした認識だが、コレステロール類似物質を食品に混ぜる事で、コレステロールからくる食品のおいしさ(マヨネーズのおいしさ)を損なわず再現し、且つ、食品中のコレステロール(一緒にたべている食品内のコレステロールと理解)が吸収されるプロセスを、類似物質が化学構造上微妙な違いがある事を逆手にとって、体内への吸収を阻止する事に成功した、という事らしい。
これって、ノーベル賞ものの開発だと思っているのは私だけ?
もう少し詳しく言うと、コレステロールが吸収(再吸収)される際のアダプター?に、関与成分の「植物ステロールエステル」がコレステロールを押しのけてドッキングしてしまうから、吸収される予定だったコレステロールが吸収される手段を失って、そのまま排泄させてしまう、というはなし。これって、抗ヒスタミン剤と似ていてとてもわかりやすいです、はいっ。
味の素のサラリア、本来、マヨネーズは、コレステロール対策の敵?なはずなのに、いきなり味方になってしまうわけだから、あまりにもすごすぎて、あまりにも意味がわからなくて、みんな狐につままれた気分でいるかと思ってるけど、そう、そのとおり驚くべきことなのです。治療薬ができて19年経って、その後寿命が延び続けて、コレステロールリスクが高い人口割合が増えているのは間違いないわけで、しかも食品がそれを実現するわけだから、味の素サラリアの社会的意義は大きいと私なりに結論付けた。
一応薬剤師なので付記しておくと、「メバロチン」は医薬品、「サラリア」は食品なので、メバロチンで治療をするけど、サラリアでは治療はできないのでその点誤解のないように。
まぁ、まずは素直に使ってみるのがいいと思います。コレステロールが気になる方はもちろん、そうでない方も。私ももちろん、愛用してます。
![サラリア](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/0f/56669b66ee434c98065bd933fe106817.jpg)
他にも愛すべき、「コレステロールが高めの方に適する食品」は沢山ある。いわゆるトクホに分類されるものだ。
まずは「キトサン」。小林製薬の「キトサン明日葉青汁」、大正製薬の「コレスケアキトサン青汁」あたり。大正製薬のコレスケアのドリンクは、関与成分は「キトサン」ではなく「低分子アルギン酸ナトリウム」。
これらは、コレステロールから作られる胆汁酸が腸管に入った際にそれを吸着してしまい、コレステロールとしての再吸収を抑えるという作用機序らしい。コレステロールが高かったら、是非利用したい食品群だ。
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