風の備忘録~ ~ ~

風は林に色や形や音を運んできます
忘れないうちに 忘れないように
短い言葉でメモ memo   
       

今治市の中1少年の遺言

2006-08-26 | テレビ・新聞から
「生きていくのが嫌に」 愛媛・自殺生徒の遺書全容判明
(朝日新聞) - goo ニュース


愛媛県今治市の市立中学1年の男子生徒(12歳)の自殺は
最近の多くの事件にうずもれてしまい私の記憶から忘れ去られてしまいそうだった。

でも この少年のことはずーっと忘れることは出来ないだろう。
それは少年の遺書を読んだからだ。
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遺書の全文  

遺言

最近 生きていくことが嫌になってきました。クラスでは「貧乏」や「泥棒」と言う声がたえず響いていて、その時は悲しい気持ちになります。それがもう3年間も続いていて、もうあきれています。それに、毎日おもしろおかしくそいつらは笑っているのです。そう言うことでこの度死ぬことを決意しました。

 私が、死んだ後の物はAとBで分けて下さい。机にある小判は私だと思って持っていて下さい。

 AとBは僕の分まで長生きして、いい職について下さい。

 いつも空から家族を見守っています

 さようなら

 いままで育ててくれてありがとう

     母さん父さん

    By.○○ 

(注=A、Bは弟、○○は本人の名前)

 
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兄弟や親を思う気持ちがどの行にもあふれていて読みながら涙が出てきた。
親に心配かけたくなくて相談できなかったのだろう。
ひとりで何年も耐えた少年。

小、中学校は1学年1クラスで、同級生はほぼ同じ顔ぶれだったと言う。
クラスが変われば また状況も変わっただろうに。
学校ではどの位、いじめを把握していたのだろう?
助ける手立ては なかったのだろうか?

空の上に登っていってしまった少年。
私は空を見上げて少年の冥福を祈ろう。


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