風の備忘録~ ~ ~

風は林に色や形や音を運んできます
忘れないうちに 忘れないように
短い言葉でメモ memo   
       

母からの葉書・2

2005-12-06 | 終わり方・思い出す人
消印:(1992)4・7・1 12-18 北海道弟子屈

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裏面
二十九日夜汽車 朝一番で札幌駅につきましたが病院(*1))に
行くのには面会時間もあるし・・・すぐにアバシリ行きにのり
途中みどりの中をはしり正午すぎ あばしりのりかえて
斜里に降りてバス会社の女の方と少し話しをしてから
二時三十七分の汽車でマシュウの駅へ。そこで降りて昨夜ここにとまり
人生のすばらしい夢を実現してます。

今日は七月一日 駅の時計が四時二十五分 すぐ目の前が駅、静かです。
一時間ほど外をながめて歩いてきましたが 
あなた方と一緒ならすばらしいこととおもいます
いつの日か来ましょうね。このまま今晩とアシタと三泊する
ことになるけれども4000円位だから私の一番のぜいたくの
ようだけど とても心からゆとりある幸せをありがたく感じ
てます。 いつも心くばりをしてもらいうれしいけど申し訳なく
思います。姉(注:母の姉、入院中)はともかく今度はたのしい旅をしてます。又。。

宛名面
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弟子屈街摩周駅前 
     ******(名前)
     七月三、四日に知床峠で誕生日を今年も迎えたいの
     お母さんラシイネ

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(*1・母の姉が入院している病院)
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母がどうしてこんなにも北海道が好きだったのかとおもう。
私がモンゴルの大草原に憧れるように 母は北海道に憧れたのだろうか。

母の姉を見舞いながらの旅。

2000年に脳梗塞になってしまった後は地図を見せても何の反応もなくなった。
こんなに好きだったのに 母の心から北海道は消えてしまっていた。


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