2019年のはじめに、将棋界を概観しておくことに少しは意義があろうかと思います。
今、8大タイトルと言えば、だいたいの開催順に記すと
- 王将戦(7番勝負)久保利明 王将
- 棋王戦(5番勝負)渡辺明 棋王
- 叡王戦(7番勝負)高見泰地 新叡王
- 名人戦(7番勝負)佐藤天彦 名人
- 棋聖戦(5番勝負)豊島将之 新棋聖
- 王位戦(7番勝負)豊島将之 新王位
- 王座戦(5番勝負)斎藤慎大郎新王座
- 竜王戦(7番勝負)広瀨章人 新竜王
1つずつについて簡単に述べます。
王将戦
現在「久保利明」が王将位を得ておりますが、挑戦者決定戦で糸谷哲郎に勝った「渡辺明」が挑戦者に決まっており、2019年1月13日から始まります。
棋王戦
現在「渡辺明」が棋王位を得ておりますが、昨年の竜王戦で最終7戦目で竜王位を獲得した「広瀨章人」が挑戦者に決まっており、2019年2月2日から始まります。広瀨が勝てば竜王位とともに2冠ですね。
この冬は、王将戦も棋王戦も渡辺明が中心になって進むようです。昨年の12月も含めるならば広瀨もその1人になるかも知れませんね。
もしも渡辺が王将位も獲得し棋王位も守れば2冠王になりますが、両方とも落として無冠になるかも知れません。
叡王戦
タイトル戦になってまだ2年目くらいの一番新しい棋戦で、それまでは一般の棋戦でした。
3期に高見泰地が金井恒太を破って初代叡王位に輝きました。次の挑戦者は、予選の最中であり未定です。変則的な持ち時間制度です。
名人戦
古くは江戸時代にさかのぼれる棋戦で、当時は終身制でしたが、木村義雄の時代から毎年交代するタイトル戦へ移行し、1937年第1期名人位につきました。
つい最近まで、名人戦というと羽生善治か森内俊之が登場していましたが、時代は変わり「佐藤天彦」が3期連続して名人位を得ております。
4月から始まりますが、まだA級順位戦の優勝者は決まっておらず、豊島将之2冠が6連勝、次いで羽生善治と広瀨章人が5勝1敗なので、この3人に絞られたようです。
棋聖戦
豊島将之が羽生善治から棋聖位を奪取しました。例年では6月くらいから始まりますが、まだ1次予選が終わった段階で、いよいよ2次予選に入ります。
王位戦
豊島将之が7戦目までもつれ込んで菅井竜也から王位を奪取しました。7月くらいから始まります。これも予選が終わり、挑戦者決定の紅白リーグ戦が始まろうとしています。
王座戦
斎藤慎太郎七段が最終5戦目まで持ち込み、中村太地王座からタイトルを奪取しました。例年9月くらいから始まります。
竜王戦
読売新聞との契約と思われますが「将棋界最高の棋戦」は明らかに間違っており、「賞金額としては将棋界最高の棋戦」が正しいようです。十段位戦が発展解消したもので、1988年の第1期竜王位は「島朗」、2018年12月の第31期竜王位は「広瀨章人」。例年10月くらいから始まり、まだ予選が始まったばかりです。
このほかでは、もちろん藤井聡太を忘れることができません。
この高校生は、2015年小学6年の時に詰将棋全国大会で、そうそうたるプロ棋士を抑えて優勝し、4連覇しております。例年春あたりに選手権がありますが、すごいことですね。指し将棋でも次々と記録を塗り替えており、野球の大谷翔平と並んで楽しみな2人です。
さてさて、皆様はどう思われますか。