本人が否定しようが、肯定しようが、誰にも醜聞があります。ここでは主に中国に関係した最近の「回帰」を集めてみました。
- フィリピンが中国へ回帰
前の大統領アキノ時代に、アメリカがフィリピンへ回帰することにしたのは「かつてアメリカがフィリピンから撤退したため中国の海洋進出を招いた」という反省があったからであり、またフィリピンは中国を仲裁裁判所へ訴え中国の主張はすべて退けられました。
しかし2016年に誕生した新しい大統領ドゥテルテは、一転して「反米・親中」路線を歩みそうで、仲裁裁判所の結果に触れないで中国にすり寄ることで、中国からの経済支援を得ようとしています。中国共産党がいつどのように豹変するか理解できていないようです!
いずれにしてもアメリカのアジア回帰が実現するのかどうか、2017年1月にトランプ大統領になってから決まってくると思われます。
トランプが、親ロ・反中路線を取ると、フィリピンから20年前に引き上げた米軍を今年再度フィリピンへ駐留させましたが再び引き上げるかもしれません。もしもトランプが、反ロ・反中ならば、フィリピン基地にこだわるかも知れません。
オバマ大統領の最後の仕事なのかどうか、ロシアが2016年11月の大統領選挙時に民主党へサイバー攻撃を加えた証拠をつかんだようでロシア人35人を国外退去処分にしました。ロシアは否定するはずで、すぐに報復追放するでしょう。
- 米グーグル社の中国への回帰
グーグルは2010年にあまりにも一党独裁的だったため中国市場から撤退しました。しかし何らかの一致点があったのか、再参入するらしいという声がありますが、グーグル社は否定しています〔日経 2015/10/2〕。
- 沖縄の中国志向
中国の領土野望はロシアの領土野望と共に、「異常」です。
何かと批判のある青山繁晴の記事〔2015年9月28日〕をまとめてみました。
反米(基地反対)・反日(日本政府から金を巻き上げるだけ)の無法地帯を目指すかのような沖縄県知事の翁長は、どんなに中国が横暴であっても、中国には何も言えないままで、自治体の長としては「不適切」と言えますね。
沖縄のメディアもまた、「反」翁長の動きを「無視」するらしいので、多くの沖縄県民も知らないまま。
異論を許さないと自らがキャンペーンをはる地域は、中国・韓国同様に、たいへん危ないと言えます。
ただし青山がかなり前から「中国が沖縄を狙っている」と主張するのを、記事にした沖縄タイムス、これを無視した琉球新報、という違いがあるとのこと。似たような2誌にも、微妙な違いがあるのでしょう。私も4年になろうとしている石垣島在住のおかげか、沖縄タイムスと琉球新報のちがいが微妙にあるような気がしています。いずれにしても朝日新聞が右翼新聞に思われるというほどの沖縄のメディアですが・・・・・・。
とにかく中国とは全く違って、日本には言論の自由があるわけで、そこに、いいも悪いも青山の存在価値があります。こんな人物は、中国にはあり得ず、存在そのものが許されません。そんなことをしている中国共産党は、やがて滅びるしかないのでしょう。
中国共産党は、言うことを聞かない仲井真を見捨てて、那覇市長だった翁長を後押ししたようで、確かに翁長は、中国の横暴に対してまったく何も述べていないようです。仲井真も中国系らしいのでそうとう悩んでいたようですが、翁長には悩むという「知的な姿」など、まったく見られません。
中国共産党が「沖縄」を琉球として独立させ、そのあと取り込もうと考えていることは沖縄本島の老人でさえ理解しているらしい。
しかし翁長は、まだ理解できていないか、または理解する能力を欠いているか、に見えます。
どうやら今の翁長、中国へ回帰しています。何とかして中国から分離独立したいという地域があるのに、沖縄はなぜか中国に接近しようとしています。限りなく中国に接近したのに今や経済制裁されている韓国を知っているはずなのに、目覚めよ法を軽視する知事翁長!
- 日韓関係と日本の回帰
明治のころの文学にも、ヨーロッパ志向と日本回帰があったようで、常に社会はこの2つ「外国志向・国内志向」の間を揺れ動くものなんでしょう。
- 中国の回帰
独裁政権である中国共産党が「スパイだ」と判断すれば、誰でもいつでも、拘束・逮捕・投獄できるようになったのです。
そうでなくても危険きわまりなかった中国が、文字通り「危ない最低国家」へと転落してしまったようです。:newsweek 2015年10月9日
また孔子学院を世界各地に創立するなど、毛沢東や孔子という過去へ戻りたがるのもまた、中国人でした。
いい意味でも、悪い意味でも、「回帰」は避けて通れない道です。
しかし、「回帰しかない」、すべてが古典にあるとする中国には、大いなる違和感がある、と申し上げておきたいのです。
なぜかといえば、新しい時代をどう切り開くかの問題に直面したときに、新しい思考ではなく、過去の中に正解があるという発想が極めて危ないと思うからです。
現在の中国共産党のペテン体質を見ていると
間違いなく「中国の古典」にもペテン体質がある、と容易に想像できます。いくら「一貫して昔から」と言っても、今のペテン体質が過去のペテン体質を想像させるのに充分だからです。かりに現在の中国共産党が「信頼できる」ならば、過去の中国もまた「信頼できそう」なのですが、今どこにも信頼性がないのに、どうして過去の中国だけが信頼できるというのでせうね。
つまり、こうこう古文書に書いてある、といくら中国共産党が主張しても、今現在の主張があまりにもいい加減なので、きっと過去もそうであったと思わせるのです(笑)。