カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

韓国の醜聞173 パク・クネ弾劾可決

2016年12月14日 08時42分26秒 | アジア

先週 2016/12/09、韓国国会が「韓国大統領の弾劾」を可決、即座に失職して「前大統領」となった朴槿恵(パク・クネ)。

大統領としての職務を停止されましたが、まだ大統領府で生活しているようです。あとは静かに憲法裁判所の判決を待つだけとなりました。

この判決には最大で半年かかるらしく、その間、大統領代行が職務を遂行するようです。これをできるだけ短くしなければならないので、何も根拠はありませんが来年2017年のWBCのころ(3月頃)には結論が出るのではないでしょうか。

これから出される予定の憲法裁判所の判決で

  • 弾劾可決が違憲とされれば、一次的な職務停止から復活し、再び大統領職に返り咲く
  • 弾劾可決が合憲とされれば、正式に失職し、新しい大統領を選ぶ選挙戦に突入する ←こちらになりそうか

しかし思い出せば先年

フィリピンが「南シナ海における中国の不法な埋め立て・領有権主張」に対して、常設仲裁裁判所へ訴えたことがありました。

その裁判結果がでたのが 2016/07/12 でしたが、その直前(結果がどうなるかまだ分らない段階で)

「どういう判決になろうとも、裁判結果を尊重する」という声明を出せなかった韓国政府。

これを要請されたけれども、拒否したようです。どちらか(フィリピンか中国か)を支持せよという要請ではなく、「裁判結果を尊重する」というだけのことを。

韓国政府は、竹島(独島)領有問題で日本政府が訴える構えを見せているので、もしもフィリピンの提訴で裁判結果を尊重すると言ってしまえば、竹島(独島)領有問題でも致命的な損失を被ると予想したためでしょう。

つまり韓国政府は

  • 南シナ海問題では、フィリピンが勝訴するだろう
  • もし日本が竹島(独島)領有問題で提訴したとすれば、自国韓国は敗訴するだろう

と予想していたため、フィリピンが提訴した仲裁裁判所の判決が出る前に、明確に裁判結果を尊重する」と言えなかった、と考えられます。

とにかく

「韓国政府が事前に国際裁判の結果を尊重する」と言えなかったのは、「中国共産党政府がこの裁判を無視し判決を紙クズとした」のと歩調を合わせております。

これは中国がTHAADミサイル配備で韓国へ嫌がらせを始める前後のできごとで、韓国が対中政策で失敗したのかどうかは別として、中国も韓国も、法のよりどころとすべき裁判を軽んじるという意味で「非法治国家」であることを、堂々と示したのですね。

もし裁判官に疑義があれば、そう言えばよく、改善すればいいだけのことなのに、韓国は「裁判そのものを否定した」のです。

ようやく韓国の憲法裁判所の問題にたどり着きましたが

の裁判結果を尊重すると言えない国ですから、の裁判結果を尊重するはずがないのです。

私は、韓国政府が、中国共産党政府と同様に、裁判結果などどうにでもなるという考えのもと、「韓国の憲法裁判所」を「信頼している」そぶりを見せながら、実際には「軽んじている」はずで、「韓国の憲法裁判所」もそれに沿って「韓国政府の瀬戸際外交に似たどっちつかずの判断を下す」とにらんでいます。

つまり私の見方では、「韓国の憲法裁判所」は

純粋な法律解釈で憲法に合致するかどうかを判断する権限や能力を与えられておらず、世論の顔色をみた判断になるはずなので、どんな結論になるかは、事前に分っているのでした(笑)。

ここで朴槿恵の過去の発言をひろっておきましょう。 


2012年大統領選挙戦時の発言

私パク・クネは腐敗の連鎖を断ち切る大統領になります。

2016年11月29日の発言

法の手続きに従って大統領から退きます。


4年前の選挙戦当時、言ってたんですね。

しっかりした裏付けもなく、衝動的に「政界の腐敗を断ち切る」と言ってしまったようです。ここに「大統領になるためなら何を言ってもかまわない」とするその場限りの思考を見ました。

そして、この公約は無残にも破られました。韓国において

「でっちあげ・ペテン・だまし」という社会体質のまま「政界から腐敗をなくす」

なんて、できるはずがない、と誰でもが分りますね。当然のことながら

汚職まみれの議員たちから猛反発を受けました。

似たような事を、思い出します。

  • 中国の習近平が、「腐敗を使って腐敗を根絶」しようとしたこと。
  • フィリピンのドゥテルテが、「超法規的殺人で麻薬を撲滅」しようとしたこと。

もう一度言いますが

腐敗した韓国社会をそのままにして、韓国の政界から腐敗をなくすと言ってはいけません

ただしこれは韓族にいつも見られますが、例の「根拠のないでっちあげ」だったのでしょう。たとえ「でっちあげ」だと分っていても、「美しい言葉」に酔ってしまった韓族!

そうなんです、「腐敗を断ち切る」というのは自分の身も切るという「激痛を伴う改革」だったのです。自分だけが安穏(あんのん)として従来通りのままでいられる、と思うことが根本的に間違っていました。

激痛を避けては断ち切れないのですね。1000年以上民族に染みこんだ体質を変えるには5年程度では絶対に無理な話なのです。

つまり朴槿恵(パク・クネ)弾劾騒動は

腐敗をなくすことをあきらめた朴槿恵(パク・クネ)個人の問題ではなく、韓国社会の腐敗をそのまま象徴したものだったのです

それは、さまざまな韓族の体質や、衝動的な「弾劾要求デモ」などから、はっきりと見えてくるのです。

これを転機として韓国社会が「正常化」すればいいのですが、それはあり得ないでしょう。

こういったことが韓族にとって見えていればいいんですがね、多分、見えていないでしょう(笑)。

さてさて、皆様はどう思われますか。