カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

中国に関する醜聞 167 「思いやり」欠如

2016年12月01日 04時58分18秒 | アジア

本人が否定しようが、肯定しようが、誰にも醜聞があります。ここでは最近の「中国の醜聞」を集めてみました。必要な方のために出典も明示し、あればリンクさえ提示しています。


中国は多くのものを必要としている。中国の指導的政治家たちは、陸軍、海軍、そして兵器工場を重要なものとして挙げている。そして、中国に好意を寄せる外国人から見れば、中国に必要なものは明らかに、貨幣制度や鉄道敷設や科学教育である。

だが、この国の状況をより深く分析すれば、中国が最も必要としているものの1つは、更なる人間的な思いやりの心ではなかろうか。:P.240 アーサー・H・スミス「中国人的性格」石井宗晧・岩﨑菜子訳 中公叢書2015年8月25日初版発行 


原書は1890年に上海(中国)で発行され、本書はその後の改訂版を底本をしているようです。

120年前の著者の印象では、中国には無数の必要なものがあるが、本当に中国が必要とするのは「人間的な思いやりの心だとしており、まるで120年後の「荒れ果てた現代中国」のことを言っているようですね。

  • 要するに120年間で中国では何も変わらなかった、ということです。
  • 尊大さがなくならない限り、何度政権が代わろうとも、国名がどう代わろうとも、「中国がだましあいの社会である」というのは1000年後でも真理のようです(笑)。

ただし著者は、アメリカの宣教師らしく、やがてキリスト教のご託を並べ始めます。アメリカ人もまた、キリスト教の限界について公言できないまま120年が経過し、暴言・失言のトランプが登場しました。たとえ詐欺師トランプ大統領が誕生しようとも、大切なのはアメリカ人が本当に変われるかどうかでしょう。


ジョンソンは、干からびた土地と緑の多い土地が散在している出身地テキサスの田舎のように、数多くの矛盾に充ちていた。粗野で上品、おおざっぱで細心、暴君的で思いやりがあり、残酷で情に脆かった。巨大なエゴと巨大な劣等感が同居していた。テキサスのイメージ通りの男、大食漢、野心家、そして家族、女性、国民、国家、世界に対する深い愛情をもつ大男だった。:P.51 ヘレン・トマス「ホワイトハウス発UPI(素顔の大統領)」新潮社・トマス 新潮社 


米大統領ケネディが暗殺されたときの副大統領がジョンソンは直後に大統領に就任しております〔在任1963-1969〕。

ヘレンはジョンソンがテキサスのイメージ通りの男性〔粗野で暴君的で思いやりがある〕、要するにわけが分らない人間だった、としています。

一方スミスはすでに120年も前に、中国人に思いやりが欠けているとしていますが、現代中国共産党には、これに暴力性・弾圧性・独善性が加わっており、もう鬼に金棒・鉄腕アトムにエネルギー・ドラえもんにポケット状態ですね(笑)。


【パリ福井聡】フランスのシラク大統領(74)の任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が6日実施され、即日開票の結果、仏国営テレビ・フランス2によると、右派与党・国民運動連合のサルコジ前内相(52)が左派野党・社会党のロワイヤル元家庭担当相(53)を破って当選を確実にした。 

経済を中心にグローバル化が進む中、フランスの雇用・国際競争力・アイデンティティーをどう確保するかが選挙戦の争点だった。市場・競争原理に基づく英米型の自由主義経済を志向するサルコジ氏は公務員削減などによる「小さな政府」の実現を呼びかけ、フランス初の女性大統領を目指したロワイヤル氏は「母親」イメージを前面に打ち出し、社会・福祉政策の充実による「弱者への思いやり」を訴えた。:2007年5月7日2時42分配信 毎日新聞 


9年前のフランス大統領選挙でサルコジが「思いやり」のロワイヤル候補を破って当選したのですが、サルコジの品のなさ・ガラの悪さに関しては、次期米大統領に内定済みのトランプも「たじたじ」といったところです。

そのサルコジが、2017年5月つまり半年後のフランス大統領選挙に、またまた「元大統領」として登場するかも知れないとのこと。世も末ですか。

米大統領選挙でトランプが当選するくらいですから、何でもありの世界ですね(笑)。  


山下泰裕は、柔道をやめるタイミンブが悪すぎた。勝ちっぱなしで、頂点に立ったままやめただろ。これは、勝負の世界では許されないことだと思うんだ。・・・・

彼の後にどんな優秀な選手が出てきても、世間は必ず、「山下に比べれば・・・・」としか評価しないよ。・・・・

かれらのことも考えてやるのが「男の思いやり」というもんだ。そんな思いやりのないものには、本来、王者になる資格がないんだ。王者と言うのは正しく勝って正しく負けていくべきものなんだ。:P.108 芹沢博文(1988年死去) 「依って件の如し」 ケント出版 


ちょっと引っかかるところもありますが、芹沢の主張にも一理あるでしょうか。

王者と言うのは正しく勝って正しく負けていくべき」とは、それなりに立派な言葉だと言えます。

ボロボロになるまでやると言っていた野村克也でしたが、草柳大蔵の「生涯一書生」を思わせる野村の「生涯一捕手」にも通じます。

思いやり」からは離れますがボロボロ」に、なった、或いはなりつつある、かつての第一人者をいくらかご紹介して今回の記事を終わりたいと思います。

▲野球のイチロー

長いMLB生活で、走力や守備力は衰えないものの打力が貧弱になりつつあり、ややボロの状態ですので、芹沢の主張通り、「正しく負ける」王者になりつつあるようです。

将棋の谷川浩司

長年タイトルを獲得してきたものの若手に敗れ始めA級所属時に将棋連盟会長になりましたが、すぐにA級からB1級へ降格し、引退後に(17世)永世名人位を名乗る人がB1で戦うことは中原誠以来でした。中原はB1で2期戦ってフリークラスへ転出を宣言し、そのあと引退しましたが、谷川浩司は将棋連盟の会長のまま3期目のB1戦(2016年4月~2017年3月度)を戦っていて、2016/11/30現在13名中8位で3勝5敗と、やや更にB2級へ降級する恐れが出てきました。もしもB2への降級が決まったら、将棋連盟会長は続けながらも潔く棋士引退を決意し、B2級での実戦は見られないと思います。いわばボロボロになった名棋士と言え、亡き芹沢もきっと喜ぶことでしょう。

中国経済「ボロボロサーチナ 2015年8月21日

中国が「世界の工場」だった時に、生来のあくどさを発揮せずに「あまねく富を13億人に分配」し「国内の発展」に使っていたら、きっと中国は変わっていたのでしょう。

しかし残念なことに、いや伝統的でしょうが、国内の経済格差をそのままにして、得た富を軍備拡大と一部の特権階級だけに回してしまい、やがて世界各国が工場を撤去しはじめ中国経済がどんどん衰退したにもかかわらず、発表する貿易統計では高い経済成長を維持しているという奇妙さが続き、何の信頼性もないままですね。

それでも自らの失敗を認めるはずはなく、「世界経済に貢献してきた代償で」衰退した、と例によって現実とは大きく異なる「中華の独善・でっち上げ」を宣言しています、はいお疲れさん! 


さてさて、皆様はどう思われますか。


全国最低気温

2016年12月01日 04時07分57秒 | 科学(気象)

いつもの通り気象庁のデータを使っております。

 

なお上記観測点以外での最高最低記録ですが

最高 南鳥島 25.6℃
最低 旭川  -8.3
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高低差    33.9℃ 

でした。それほど冷えているとは思いませんが、東日本では軒並み10℃を下回っておりますね。

また沖縄では

那覇   21.6℃
石垣島  20.8℃

と、通常とは逆転しております。〔赤道に近い石垣島のほうが気温が低い〕