カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

長岡杏子の「ギロリ」

2016年12月26日 08時25分56秒 | 社会

落語研究会」という伝統のある落語番組があります。

石垣島では、BSーTBS で月に1~2回ほど放送されており、深夜なので録画はやむを得ません。

最近の解説役は、榎本滋民から京須偕充に代わっています。

聞き手は、いずれもTBSアナウンサーである山本文郎、竹内香苗などでしたが、最近では外山惠理、長岡杏子らが担当しています。

寄席では10分~15分、また普通の落語番組でも15分~30分が多いようですが、この「落語研究会」では20分~50分が多く、じっくり聴くことができます。

収録される国立劇場へも立ち寄ったことがありましたが、たしか当日券が売り切れで入れなかったはずです。

ところで今の「落語研究会」

解説は、京須偕充(きょうすともみつ)で別にいいのですが、聞き手TBSアナウンサーの長岡杏子にやや難があります。

間に小さなテーブルを挟んで二人で座って、これから放映される落語について解説するのですが、視聴者から見て左手に座る長岡が、右手に座る京須の方を見ながら聞き手の役割を果たしております。

長岡杏子が、京須へ何か質問をしたあと、時折すこし右(つまりこちら側)を向きカメラの下へ「ギロリ」と視線を移します。しかもなぜか、編集上これを切らないで、映しております。

これについては当初、長岡が残り時間を気にしているのか、関係者の何かの合図を受け取っているのかと、気にはしていなかったのですが、余りにもしばしば「ギロリ」をやるので、だんだんと気になり始め、最近では「不快感」さえもつようになりました(笑)。

もしも番組の編成上、残り時間を気にするならば、左手に座っている長岡から見て、京須のむこう側、つまり右手の奥の「画面には映らない」所に「残り時間」などを提示するようにして、あの「ギロリ」をなくせないものか、と考えています。

もしも単なるクセ・習慣で「ギロリ」をやるならやめた方がよさそうです。

最近ではなぜか空前の落語ブームのようです。

その昔、漫才に押されて、風前のともしびのような存在であった落語。お笑い番組がいくら多くても、落語は片隅に追いやられていました。これから年末年始ですが、そこにでてくる落語もせいぜい10分程度に過ぎません。

ですから「落語研究会」はいまでも、光放つ存在になっています。

今、ここ石垣島で試聴できる落語番組は

  • 落語研究会・・・・・・BSーTBS ・落語だけ(月2回ほど)
  • 演芸図鑑・・・・・・NHK総合・漫才もある(毎週)
  • イレブン寄席・・・・・・BS11(月2回)
  • ミッドナイト寄席・・・・・・BS12・二つ目ばかり(毎週)
  • 日本の話芸・・・・・・NHK Eテレ・落語や講談(毎週)
  • えほん寄席・・・・・・NHK Eテレ・5分間のアニメ(毎週)
  • 落語超入門・・・・・・NHK(随時)
  • 笑点・・・・・・BS日テレ・まれに落語あり(毎週)

さらに関東で視聴した、または存在した落語番組は

  • 浅草お茶の間寄席
  • 落語者・・・・・・BS朝日
  • 今どき落語・・・・・・BSジャパン
  • 柳家喬太郎の粋だね、芸賓館・・・・・・BS11 
  • 笑神降臨・・・・・・NHK総合

今の「落語研究会」ですが

聞き手の役割を最後とあいさつしたはずの長岡が再び出てくるようになったのには、いろいろな事情があるでしょうから、それはそれでいいとして、あの「ギロリ」だけはやめたほうがいい、と思いました。

さてさて、皆様はどう思われますか。


「鎮火」と「鎮圧」

2016年12月26日 02時18分36秒 | 似た言葉

たしかに、大火だった新潟県糸魚川市の火災。

住宅密集地帯で、強風にあおられて火災が広がったのだと思われます。

もっと小規模の火災でも死者が出るのに、今回でなかったのは奇跡でしょうか。

ただし火災にともなって、一部で停電があり、金融期間でも決済の猶予がみられ、大混乱があったようです。〔2016/12/26 新潟日報

一方、アメリカなどでは、かつて何回か自然発生の森林火災があったことを記憶しています。居住民が避難し、ヘリコプターによる消火に意味がないほど数日間燃え続ける大火災で、自然におさまるのを待つだけという、すさまじさでした。


新潟 糸魚川の火災 延焼の危険なくなり鎮圧状態に:NHK 2016/12月23日 0時08分

このNHKオンラインでは「延焼の危険なくなり鎮圧状態」としていますし、テレビニュースでもそう伝えておりました。

しかし日本語には、ほかに「鎮火」という言葉があるのですが・・・・・・。 


ちんあつ【鎮圧

①しずめおさえつけること。暴動などを威圧・鎮静すること。
②耕地を鋤き起こし、土を砕いて、地面をおさえつける作業。

ちんか【鎮火

火事の消えて鎮まること。火事を消し鎮めること。

広辞苑第六版 


大した話題ではなさそうですが、「鎮圧」には抵抗が・・・・・・。

鎮圧」というのは、「暴動」などを当局が押さえつける時に使われますが、別に火事は「暴動」ではないでしょうから、適切な言葉なのかどうか、疑問がわきます。

また日本語には「鎮魂(ちんこん)」というのがあります。

その昔、占い師が政治を動かしたのでしょうが・・・・・・

韓国では現代でも「占い師」なる怪しげな人が存在し、しかも時の大統領がこの公務員ではない占い師に何かと依存していたので、国会決議で公務員たる大統領職を罷免された、つまり「弾劾(だんがい)」された、ようです。いまのところ、憲法裁判所でこの決議が正当かどうかの「形式的な」判断をしている最中です。

↑ 99%の確率で「弾劾が妥当」となる、と私は見ています。憲法裁判所が「違憲」判決を出すほど、韓国で法意識が発達しているとは思われません。事大主義とはそういうものなんですね。

きっと新潟の火災も、「火」の勢いが強すぎてまるで魂(たましい)のようだったので、これを鎮(しず)める意味で「火災を鎮魂した」とすれば、これなら明らかに反対意見が出そうですが・・・・・・。

しかし「鎮圧」に対して何も意見がでないというのが、私には不思議なんです。


鎮圧」と書いたところを挙げておきます。 

新潟・糸魚川の火災鎮圧 延焼7万5千平米に:朝日新聞 2016年12月22日21時22分

新潟・糸魚川市の大規模火災、140棟焼き鎮圧TBS 2016年12月22日21:11

糸魚川市の火災…鎮圧 延焼の危険なし:日テレ 2016年12月22日 23:51


一方、「鎮火」と表現したところは・・・・・・

糸魚川大火30時間ぶり鎮火時事2016/12/23-21:08

時事通信は、当初から「鎮火」としていました。

新潟 糸魚川の大規模火災 約30時間で鎮火NHK 2016年12月23日 17時12分

同じNHKですが、12月23日の00:08には「鎮圧」、しかし17:12には反省したのか「鎮火」としております。 

今回の火災ではこれまでに約150棟を焼き、その面積は約4万平方メートルにのぼっている。まだ完全な鎮火にはいたっていない。:日テレ 2016年12月23日 11:48

日テレでは逆に、最初11:48には「鎮火にはいたっていない」としながら、23:51には「鎮圧」としています。

鎮火」と「鎮圧」、どうでもいい話ですが

「どうでもいい」からこそ、ここで取りあげる価値があるでしょうか。

「どうでもよくない」ことなら、既に誰かが取りあげているかも知れないからです(笑)。

さてさて、皆様はどう思われますか。