新石垣空港建設問題 2007年5月21日

今日は、新石垣空港設置許可取消訴訟第4回口頭弁論の傍聴に行ってきました。「八重山・白保の海を守る会」の事務局の方のお誘いで東京地裁に行きましたが、あふれんばかりの傍聴者の数には恐れ入りました。みなさん真剣です。閉廷後の勉強会でも話が出ましたが、地元石垣の住民の方々は、強引な沖縄県や土建屋さんなどのプレッシャーがあり、反対の声をあげにくい。むしろ全国から声をあげて欲しい、ということなのです。

折りしも、石垣島は、リゾート開発ラッシュでミニバブルのような状態ですが、そんな目先の利益に惑わされていたら、必ず将来後悔します。八重山・白保海域は、市民運動の努力もあって7月に西表国立公園に編入することが決まりました。国と沖縄県が結託して、白保海域の環境を破壊することは、国立公園の編入に明らかに矛盾します。今回の裁判では、沖縄県が行った環境影響評価の手順と内容が、法律に則ったものではないのではないかということなど、環境アセスメントの不備と違法性を強く追及しています。

新石垣空港建設の問題は、もはや一空港だけの問題ではありあせん。普天間から辺野古に移設が決まった米軍基地の滑走路がV字型であることは知られていますが、これは軍用機の離着陸が風向に左右されないための手段です。一方現在、嘉手納基地には、あの「F22ラプター」が12機も展開されています。今日の勉強会では、新石垣空港の横を裏の海側に向かって、分厚いアスファルトで固められた道路がひそかに建設されたことが紹介されました。これは勿論、戦車用の道路としか考えられませんよね。米軍のトランスフォーメーションの中に強力に組み込まれていく沖縄は、そう遠くない将来、日本であって日本ではなくなってしまうのではないかと、私は心配でなりません。

政治は国民のためになければなりません。現空港の拡張などの代替案があるにもかかわらず、強引に計画が進められようとする新石垣空港建設は、日本国民の利益を損なうものです。そうである以上、共有地主の一人でもある私は、この問題に断固たたかいを挑みます。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )