Justice! 社会正義の実現!所得充実政策!ワクチンより検査を積極的に推奨! / 薬剤師・元参議院議員・消防団
ひらがな5文字の「はたともこ」ブログ
「鳥インフルエンザ」鶏卵と細木数子 12月1日
自身のバラエティ番組で、鳥インフルエンザの発生を分析した占師の細木数子氏の発言が、波紋を呼んでいる。鳥インフルエンザの大量発生は、自然の摂理に反して、不衛生な状態で無理やり鶏に卵を産ませていることが元凶だとし、1個あたり十円にも満たない卵の価格設定が安すぎると主張。①養鶏場では24時間明かりをつけ夜もない状態にして、②1日あたり1羽の鶏に2~3個の卵を産ませている。③鶏卵をはじめ食料の殆どが薬でつくられていると指摘し、そんな不自然な形で卵を大量生産することが、鳥インフルエンザ大量発生の引き金になっていると述べた。
これに対して、日本養鶏協会は、①照明の点灯時間は1日14時間前後②1日あたりの産卵数は通常1個③抗生物質などの薬物は薬事法で定められた使用基準を守っている、と大反論している。
日本養鶏協会の反論の①は、点灯時間そのものは14時間かもしれないが、夜点灯し24時間の明かりを保持しているのだ。②の産卵数については、1個以上産ませているケースが殆どであり、③の薬品使用について、見事にその使用を認める内容となっていることに注目したい。日本養鶏協会は、結局は墓穴を掘っているのだ。細木数子氏の発言は、多少オーバーな表現はあったかもしれないが、基本的には的を射ている。不衛生な状態で大量生産しているから、スーパーの卵は昭和の時代も平成の御世も、いつもいつも10個100円程度なのだ。
今日の日経新聞によると、日本を含め世界中の養鶏場では、鶏1羽が入るケージの面積は、なんとA4サイズ。これを何段も積み重ねて効率的に卵を生産しようとするため、鶏に自由はなく、ケージの中で羽ばたいたり向きをかえたりすることはできない。2001年ドイツでは、動物福祉団体の強い批判を受け、養鶏業者の反対を押し切ってケージでの飼育を禁止する法律を成立させた。卵にもそのトレーサビリティを明示して、消費者が安心安全な卵を得るチャンスを与えている。「家畜福祉」の最先端をいくドイツの取り組みを、日本の養鶏業者も参考にすべきだ。それこそまさに、養鶏業者の生き残りへの道なのだ。
身動きのとれない鶏舎の中だけで飼育し、夜中じゅう照明をあて、1日複数個の卵を産ませていたら、当然、鶏の体はおかしくなる。体力のない鶏に、鳥インフルエンザが流行しても何ら不思議ではない。不衛生な鶏舎で飼育される鶏には、抗生物質など大量の薬物が投与される。私たち消費者は、安かろう悪かろうの商品などまったく求めていないが、鶏卵は、完全に悪循環にはまってしまっている。
日本では飼料のレンダリングは禁止されているが、米国では日常行われている。そして、そんな鶏の糞や肉骨粉が、牛の飼料となる。米国産牛肉の輸入を年内に再開する国は、もしかしたら日本だけかもしれない。韓国は一旦は輸入再開を決定していたが、ここへきて延期を発表した。米国の酪農家やパッカーの間では、特定危険部位の除去の仕方や月齢の見方について、必要十分な手段・環境が整っていないのに、日本だけが消費者の懸念をよそに、年内の輸入再開に踏み切ろうとしているのだ。日本政府は異常なまでのアメポチなのだ。
健康な鶏から生まれる質の良い卵が、子供たちのためにも求められる。大量生産した1個10円未満の卵など、食べる気がしない。細木数子氏の指摘は、数字の上での正確性を欠くものであったかもしれないが、その主張はほぼ的確だ。養鶏業界は不覚にも痛いところをつかれ、動揺してしまったのだ。養鶏業界こそ謙虚になって、消費者の信頼を得るための自浄努力を重ねるべきなのだ。
これに対して、日本養鶏協会は、①照明の点灯時間は1日14時間前後②1日あたりの産卵数は通常1個③抗生物質などの薬物は薬事法で定められた使用基準を守っている、と大反論している。
日本養鶏協会の反論の①は、点灯時間そのものは14時間かもしれないが、夜点灯し24時間の明かりを保持しているのだ。②の産卵数については、1個以上産ませているケースが殆どであり、③の薬品使用について、見事にその使用を認める内容となっていることに注目したい。日本養鶏協会は、結局は墓穴を掘っているのだ。細木数子氏の発言は、多少オーバーな表現はあったかもしれないが、基本的には的を射ている。不衛生な状態で大量生産しているから、スーパーの卵は昭和の時代も平成の御世も、いつもいつも10個100円程度なのだ。
今日の日経新聞によると、日本を含め世界中の養鶏場では、鶏1羽が入るケージの面積は、なんとA4サイズ。これを何段も積み重ねて効率的に卵を生産しようとするため、鶏に自由はなく、ケージの中で羽ばたいたり向きをかえたりすることはできない。2001年ドイツでは、動物福祉団体の強い批判を受け、養鶏業者の反対を押し切ってケージでの飼育を禁止する法律を成立させた。卵にもそのトレーサビリティを明示して、消費者が安心安全な卵を得るチャンスを与えている。「家畜福祉」の最先端をいくドイツの取り組みを、日本の養鶏業者も参考にすべきだ。それこそまさに、養鶏業者の生き残りへの道なのだ。
身動きのとれない鶏舎の中だけで飼育し、夜中じゅう照明をあて、1日複数個の卵を産ませていたら、当然、鶏の体はおかしくなる。体力のない鶏に、鳥インフルエンザが流行しても何ら不思議ではない。不衛生な鶏舎で飼育される鶏には、抗生物質など大量の薬物が投与される。私たち消費者は、安かろう悪かろうの商品などまったく求めていないが、鶏卵は、完全に悪循環にはまってしまっている。
日本では飼料のレンダリングは禁止されているが、米国では日常行われている。そして、そんな鶏の糞や肉骨粉が、牛の飼料となる。米国産牛肉の輸入を年内に再開する国は、もしかしたら日本だけかもしれない。韓国は一旦は輸入再開を決定していたが、ここへきて延期を発表した。米国の酪農家やパッカーの間では、特定危険部位の除去の仕方や月齢の見方について、必要十分な手段・環境が整っていないのに、日本だけが消費者の懸念をよそに、年内の輸入再開に踏み切ろうとしているのだ。日本政府は異常なまでのアメポチなのだ。
健康な鶏から生まれる質の良い卵が、子供たちのためにも求められる。大量生産した1個10円未満の卵など、食べる気がしない。細木数子氏の指摘は、数字の上での正確性を欠くものであったかもしれないが、その主張はほぼ的確だ。養鶏業界は不覚にも痛いところをつかれ、動揺してしまったのだ。養鶏業界こそ謙虚になって、消費者の信頼を得るための自浄努力を重ねるべきなのだ。
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