数年ぶりにフルートレッスンに来られた大人の生徒さん。
私が教えていた数年前から、フルート以外にも積極的に色々な習い事に忙しく励んでいるお方だった。
ひさしぶりに演奏を聞いて思ったのは、当時よりも、おそろしく無駄にからだを固めて演奏するようなところが多々見受けられた事。
・・・???と思い、レッスン最後に聞いてみる。
私「フルート以外に、今は何かやられてますか?」
生徒さん「社交ダンスです。」
聞けば、フルート以上に、随分と前から本格的にやっているらしく、パートナーがプロなので、自分はついてゆくのが大変で・・・というようなお話。
生徒さん「高いハイヒールはいて、それだけで足がピーーーン、てなっちゃうんですよ。その上、先生に言われるのは『はい、かかとに重心をおいて~』『はい、胸をはって~』とか、凄いこと要求されるんで。それがフルート演奏に良くないんじゃないかって、思うんですけど・・・・」
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これさあ~、例えるのなら、まさに私のヨガと一緒だわ!ピーンときたぞっ
ヨガレッスンで、「息を吐いて、吐いて、吐いて~、おなかがペチャンコになるまで!ぜーんぶ吐いて!!吐ききれてますかあ~?どうですかあ?」とか言われ、先生にお腹をグリグリ押されたことがある。
で、家に帰って、今度はヨガを忘れ、フルート吹こうとしたときに、引きづられるようにヨガの呼吸法での演奏に傾く時がある。
フルート吹くときに、おなかペチャンコになるまで息を吐ききる必要性はどこにもないしっ
だいたい、そんなやり方では音が出ない。そんなこと100も承知なくせに。
なーーーのにっ!!
なんつーーーか、「からだが勝手に覚えちゃってる状態」ってヤツ?になるんですよ・・
困るよね・・・・
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生徒さんには、「線引きをする」ことを奨めた。
「ここまでは、社交ダンスとフルート演奏と共通して通じてやれる(動ける)こと、として見極め、線引きする。線引きした先は、【道】が違う、と割り切る。一方の道に行く時は、その中でのルール、やり方に従う、もう一方の道に行く時もしかり、という風に」