ここ最近、ヒット曲『千の風になって』が頭の中で鳴り響くことが多い。
この曲がヒットした当時は、どうも歌詞の内容にピンとくるものがなかったのに、不思議。
‘’(死んだ)私は風になっています‘’
が、わからなかった。ピンとこなかった。
それまでの私の中の死後のイメージは、人は死んだら、生前の人間の肉体の形のまま、天空に召されるのかと(まあ、幽霊だから、足ぐらいはなくなっているカモだけど)。
この度、母が亡くなって四十九日の法要あたりまでは、なんとなく生前の母の形のまま、どこか上空にいて、上の方から私達を見守っていてくれている、という風にイメージしてきたが、ここにきて、イメージが変わってきた。
もしかしたら、母は、風、もしくは風のような何か、に、変化しているのかも、と。
変化した母は、例えるなら風を起こす空気のような、超微粒子的存在になっていて、前にも後ろにも横にも、当然上にもいて、大きく大きく私を包むように見守っていてくれているのかな、と。
お彼岸の時期は、三途の川の距離が狭まり、ご先祖様と会いやすくなるといわれているが、
「バージョンアップしたお母さん、いらっしゃい!」という気持ちになっている。