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フルーティスト大久保はるかのブログです

身体経過

2013年06月30日 09時21分38秒 | アレクサンダーテクニーク
過去に、風邪などの病み上がりで、まだフラフラとおぼつかない足取りでレッスンや学校に向かう機会が何度かあった。

先生方は口を揃えるように仰る。「風邪引いた時って、(身体の状態は逆に)良いんだよ。余計な力が抜けてるから」

・・・・・なるほど。たしかに病み上がりは「あれ?こんなに練習をサボって久しぶりに吹いた割りに、なんていい音でるんだろ?なんで?わたしってもしや天才か(!笑)」という事が多い。ただし、それは決まってその日1日だけで(爆)、その後身体の回復と反比例するかのごとく、サウンドは悪化する・・・・・数日過ぎた頃には、良くも悪くも元通り。。。

アレクサンダーテクニーク教師の小野ひとみ氏は、音大声楽科学生の時、病気で2,3ヶ月療養生活。試験もせまってきていて本当に焦ったそうです。そしてロクな練習ができないまま迎えた試験で、それまで以上の良い成績を取ってしまったんだそう。その時に、うれしい、という気持ちよりも、何かおかしいぞ、という不甲斐ない気持ちの方が強かったそうです。そして、その振り幅の秘密を探るべくして、身体の使い方メソッドであるアレクサンダーテクニークを学び始めたのだそう。

こうしてみると病み上がりの時って、ある意味ビッグチャンスかもしれない。自身の奏法の中で、それまでは「とても直せないな」、と考えてきた弱点、欠点部分について、病んで楽器を離れてている間に少なくとも半分ぐらい、身体が忘れてくれているからね。

新しいアイデアを持って心身を再構築しやすい状態=病み上がり、と言える。

その際、心(mind)も身(body)も、元の道、同じ場所に戻ろうとしなくて良くって(これをやっちゃうと元のモクアミだよ~ん)、それを進歩と呼ぶんだろうね。



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