北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)
北京の毎日をつづります。

バス停 優しいおじちゃんとの出会い

2013-12-12 19:52:17 | 北京暮らし 中国のひとびと

数日前のおはなし。

 

 

二胡発表会の前日。

最後の練習を終えて、バス停でバスを待っていた時のことでした。

 

 

隣りにいたおじちゃんが、私が担いでいる二胡ケースを指して、「それ、何?」と聞いてきたことから会話スタート。

 

おじちゃん 「どこの音楽学校卒業したん?」

私 「いやいや、単なる趣味でして・・・」

 

 

なんて会話がしばらく続いたその時。

 

 

 

「日本人?」

 

 

 

うっ!!! またこの質問っ!

しかもこの日はおっそろしく空気が汚染されていたので、顔が半分隠れるくらいのマスクをしていたにも関わらず!

 

 

私の“目”が日本人ポイントなんやろか・・・?

 

 

 

一気に萎縮してしまった私は、仕方なく小さく「はい・・・」と返事。 

楽しく会話していたおじちゃんの態度が豹変したら嫌やな・・・と思っていたら、なんと。

 

 

 

!!!!!

 

 

 

 

歌いだしたよ、おじちゃん。

(かじりかけのフランクフルトがマイク代わりさ!)

 

 

 

 

しかも。

 

 

 

 

日本語の歌!

 

 

 

聞くと、4歳の時に中国にいた日本人に教えてもらったのだとか。

他にも何曲かの歌、簡単な日本語なら今でも覚えているそうな。

 

 

 

さらに、おじちゃん。 しきりに。

 

 

 

「日本人女性、最高! 素晴らしい!」とベタ褒め。

なんでかな・・・と思ったら、おじちゃん曰く。

 

 

 

「日本人女性は、旦那さんが帰宅したら“お疲れ様です”とぺこぺこ丁寧にむかえるでしょ?」

 

 

 

日本人女性の真似をするおじちゃんの図

 

 

 

おじちゃんの日本人女性に対するイメージは、古き良き日本女性の姿らしい。

 

 

 

さて、そうこうしているうちに、おじちゃんのバスが来ました。

それではまたねと、気を付けてねと手を振る私に、おじちゃんは。

 

 

 

「今、国同士は関係がうまくいっていないけど、私たちには関係のないことだからね。 私たちは友達だからね」

 

 

と言って、にっこり笑ってバスに乗り込んでいったのでした。

 

 

 

おじちゃん。 ありがとう。

 

 

北京生活ももうすぐ2年。

おじちゃんの言葉に励まされ、これからもこの国の良さを探していこう!と改めて思った夜なのでした。



9 コメント

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惜しいっ! (王子のばあや)
2013-12-12 21:01:16
この歌は、さすがに 歌えなかった。。。
ワタシが 歌えるのは、「蘇州夜曲」と
「サンフランシスコのチャイナタウン」。

そんな こたぁ どうでもいい!
こういう 優しい言葉をかけてくれる
にいはお の 国の人は、かなり年配の人。。。
じゃないですか? 実際に 日本人と 交流が
あった 人々は、日本人に優しい気がします。

お国 が、交流出来なかった年月に いろんな
出来事があって、それに伴う負の遺産は
すべて 交流してない 不在の国の 責任だ と
押し付けて、なんとか今の帳尻に合わせてる。
ビフォー&アフターを 実際に体験した人は
その 矛盾を見抜いている。。。

それが、せつないです。。。
今、そちらの お国で頑張っている人、
お一人 お一人 が、ここで 頑張らなかったら
この おじさんのような「両面を知っている人」は
遠からず、この地球上から いなくなってしまう。
かっちゃんさん、この おじさんの セリフを
ガッチリ 燃料にして、がんばってね。
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えぇ話しやな~ (平蔵)
2013-12-13 07:52:38
ていうか、ばぁさん、
アンタいったいいくつだよっ
(年齢詐称疑惑)

日常でのこういう小さい出来事は
大きな心の支えになりますよね。
良い所を探すって大事だと思います。
私もねー、嫌いな人の良い所を
探すようにしてます。
ま、一つも見い出せないヤツもいるけど
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だ・か・ら~ (王子のばあや@アゲイン)
2013-12-13 18:19:07
「渡辺はま子」さん大好き な
平成生まれの ぴちぴち おギャルだってばよ。
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地球は1つでっせ (猫姫)
2013-12-14 11:48:19
国同士では利害関係が先に立ってしまうけど、
たぶん中国の人の多くは、
普通にお付き合いすることに抵抗はないように思うのよね。

大切なのは国籍ではなく人そのものなんだから。

イヤな思いもたくさんあると思うけど、
こういう方々との出会い、交流があれば
北京暮らしもいいものですね!

ちなみに、この歌、1番なら歌えます(笑)
母が時々歌ってたし。
ア~歳バレるわな~(笑)
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きっと (斉藤)
2013-12-14 14:09:32
おじちゃんみたいな人、たくさん居るよ!
かっちゃんの『この国の良さを探していこう!』って気持ちを応援しちょります!

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コメント有難うございます! (かっちゃん)
2013-12-15 22:21:48
王子のばあやさん

…もとい、平成生まれのおギャルさま!

実は私、この歌の最後の部分だけは歌えるんです。母が口ずさんでいたのですが、まさかこの曲のフレーズとは知らず、幼稚園の頃から歌っていました(#^.^#)
蘇州夜曲、歌っていただきたい~! 二胡で時々弾くのですが、大好きな曲です。

お察しの通り、かなり年配の方でした。
両面を知ったうえで、このように私に接してくださったおじさん。
この国で頑張ろうと思える、大きな大きなエネルギーをいただきました!!!
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コメント有難うございます! (かっちゃん)
2013-12-15 22:25:53
平蔵さん

最近はあからさまに嫌な思いをすることがなくなってきたのですが、警戒心は常に持って行動しているだけに、思いがけないこういう優しさは胸にしみました。
良いところが見つかると、距離が近づきますもんね。

・・・とエラそうなことを書きましたが、私もやっぱり、どんなに頑張っても(私にとっての)いい所を見つけられない時もあるんですよね~^_^;
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コメント有難うございます! (かっちゃん)
2013-12-15 22:32:54
猫姫さん

デモからかなり時間も経っていますし、最近ニュースでも特に大げさに反日報道があるわけでもないので(日常茶飯事的な報道はもちろんありますが^_^;)、一個人として向き合ってくれる人も増えているのかもしれませんね。

嫌な思いを色々しても、たった一つでもこういう涙がでるような優しい触れ合いがあると、頑張っていこう!というエネルギーが沸いてきます。

この歌、私も最後のフレーズだけは歌えます。猫姫さん同様、私の母も歌っていたので(#^.^#)
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コメント有難うございます! (かっちゃん)
2013-12-15 22:34:37
斉藤さん

そうですね!
きっと、おじちゃんみたいな人、優しい心で接してくれる人、い~っぱいいるはずですね。

応援有難うございます(#^.^#)
お互いのいいところを共有して、この国を好きだという気持ちを持ってこれからも過ごしていきたいな~と思います!
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