胡同(昔ながらの北京の街並み)に突如現れるのは。
現代的な建物。
先日訪れたのは、そんな胡同にひっそりと建っているお寺。
智化寺です。
東城区禄米倉胡同5号
(事前要予約)
おや???
なんだか色鮮やかな紙をくくりつける女性が。
この日は春節休暇中だったので、こんな風にお願い事を書いて。
木の枝にくくりつけていました。
日本の絵馬みたいな感じかな。
もちろん私たちも、穏やかな日々を願ってガッツリくくりつけましたとも!
晴天をバックに、色鮮やかなお願い事の紙。
それでは、智化殿の中に入ってみましょう。
三体の仏像。花瓶のお花も春節らしい雰囲気。
そんな建物の中で行われるのが、こちら。
古楽器を使った伝統音楽の生演奏です。
毎日10:00と15:00の2回演奏があり、演奏時間は15分ほど。
こんな都市化が進んだ北京のど真ん中、500年もの歴史ある建物の中で厳かな演奏を聴くことができるなんて!!!
口伝でのみ伝えられてきた音楽、そのため「中国古代音楽の生きた化石」とも呼ばれています。
音楽を堪能した後は、お寺の中をゆっくり参観。
春の文字の奥に見える「蔵殿」。
この中にはなんと。
経典を収納している轉輪蔵と呼ばれるものが。
この引き出しひとつひとつに彫刻がほどこされ、経典が収納されるそうです。
一番上には仏像が安置され、その上には藻井(天井装飾)。
ちなみに、このお寺の別の建物にも藻井があったそうですが。
1930年代にアメリカによって持ち出され、今はアメリカの美術館に収蔵されているそうです。
こちらは、お寺の一番奥にある如来殿。
こちらがまたすごい!
三体の仏像の後ろには、壁にびっしりと小さい仏像が。
長い歴史を経て今も残る建築、そして音楽。
大都会の真ん中、こんな素晴らしいお寺が残っていることに衝撃を受けました。
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