先週、両親が北京に遊びに来ていた時のこと。
北京と言えばやっぱりダックでしょ!・・・と。
『大董』南新倉店(東四十条)へ行ってきました。
『大董』は市内に何店舗も展開する大人気店で、この店舗へは今回が初めて。
おぉ~。
高級店のかほりがプンプンするぞ!
とりあえずダックを注文してから、メニューをぱらぱら・・・。
(ま、このメニューが卒業文集バリにあほみたいにデカくて、ぱらぱらというよりページをバッサバッサめくるという感じ)
とここで、テーブルナプキンが一人分足りないことに気づきスタッフに持ってきてと頼む。
ついでに、冷たいお水もお願いする。
・・・が、来ない。
どちらも来ない。
私たちのエリア担当と思われるこの、眉間に皺をよせた女性スタッフ(眉間しわ子:仮名)、もしやハズレか???
そんな中、斜め後ろにいた欧米人カップル。
メニューを持ってきてと、先ほどの女性スタッフ(眉間しわ子:仮名)に頼んだところ・・・。
しわ子、卒業文集・・・じゃなかった、ドでかいメニューを放り投げおった。
当然、欧米人はあっけにとられるばかり。
あかん・・・。 しわ子、ハズレや。
私たち、ハズレテーブルに通されてしまったんや。
その後。
美味しいお料理が運ばれてくるのですが、え~っと、十万年前くらいに依頼したテーブルナプキンと冷たいお水はどうなってんのかな?
ほんま文字通り“再三再四”依頼するも、来ず!
いい加減いらっときて、「さっきから何回も言ってんねん。 とにかくはよ持ってきて!」と(私なりに)強い口調で言うも。
お前~。 ほんま、やる気あんのかっ!
そんな、眉間しわ子(仮名)。
一応、注文だけはちゃんととれるらしく・・・。
待たされることもなくお料理が次々と運ばれ。
うまうま、満足。
私たちの心も少しほぐれたので、運んでくれたしわ子にニッコリ「有難う」と言うと。
「ふっ・・・」
・・・・・なんやねんっ!!! その、不敵な、いや、ふてぶてしい笑みは!!!!!
そんな眉間しわ子(仮名)に振り回されつつも、待望のダックがやってきました。
いやぁ・・・。 やっぱりうまうまです。
特に皮。 口の中で一瞬にしてとろけます。
ダックのご登場となれば、やはり。
紹興酒!
・・・をグラスに注いだのはもちろん、しわ子(仮名)。
ワイングラスっぽいものになみなみと注ごうとするので「どれも少しずつお願い」と伝えたところ、その瞬間、しわ子の動作はぴたりと停止。
手にしたグラスにはすでにたっぷりの紹興酒。
しばしそれを見て何を思ったのか、しわ子が次に取った行動、それは・・・。
その、紹興酒がすでに注がれたグラスから他の3つのグラスへと、まさかの紹興酒移し替え!
しかも。
ぼっとぼとに こぼれとるやんけ!!!!!
いやはや、最後のライチにたどり着いた時にはもう、怒りを通り越して笑うしかないという眉間しわ子(仮名)のサービス。
これだけの店でほんま意外やったな~とお会計を済ませて店を出ようとした私たちにしわ子が手渡したもの、それは。
店のアンケート。
よくある、「お味はどうでしたか?」「サービスはいかがでしたか?」と何段階かの評価のほか、コメントも記入するようなもの。
・・・って、よくそのサービスでアンケートを渡せるな。
ま、味自体は問題なかったのと面倒くさかったのとで、全ての項目で4段階の上から2つ目に丸を。
そしてコメント欄には、ダックは美味しかったです・・・みたいなことを書いて、その場にいた眉間しわ子に手渡したら。
しわ子、その場でアンケートを開封して読みだした。
そして、あろうことか・・・。
「私のサービスへの評価が書いてないんだけど」
・・・うそやろ?
その・・・まさかのその態度。
それって・・・。
自分のあの、クソみたいなサービスに自信があるってことか~!?????
恐るべし、眉間しわ子(仮名)。
私の背後にへばりついて何を書くかじっと見張っている、しわ子。
サービスはあかんかったけどどうやら悪い奴ではなさそう、ま、それより何よりほんまに面倒くさかったので。
『サービスも良かったでっせ。はいはい。』
みたいに適当に書いて渡したところ。
めっちゃ嬉しそう・・・。
くどいようですが、この、素敵有名レストランでのサービスがこれって・・・。
今の北京。 結構いいサービスを提供する店も増えてきているというのに。
ついでに言うと、お店の前でスタッフのにーちゃんに写真をお願いしたのだけど、シャッターを半押ししただけでちゃんと撮れていなかった。
写真撮ったこともないんかい?
・・・というわけで、知名度にあぐらをかいていると思われるこの店。
今後また行くかどうかは考え中。
「眉間」を「まゆま」って 読むんです。
ですので「まゆま しわ子」さん なのだ。
コチラの国でも、その手のアンケートは
よくあり、ワタシは 常日頃 正直且つ厳しい
採点を心掛け、しかも、アンケートの用紙は
従業員ではなく マネージャー以上の管理職に
手渡し してます。。。。なぜなら その
アンケート結果が 今後の 従業員の
給与の査定に直接影響するからです。無論、
「良い給料を貰いたいなら 良いサービスを
心掛けよ」という意味でもありますが、
それは、同時に「良いサービスを受けたいなら
苦言を呈しても 従業員教育に協力すべし」
という こっちサイドへの 挑戦でもあるわけで
。。。。。。。。。かっちゃんさんは
穏便に振る舞ったことにより、怠け者な
従業員の存続に 加担したわけで。。。
それは さておき、百合根の お料理、
美味しそうですね!
百合根なんて、10年以上食べてません。
ほっくりした舌触りが好きです。
花びらも食べられるとは 知らなかった。
にゃんこ には 全草 有毒なので
一瞬 警戒しちゃいました~。
イマドキ、、メニューを投げてよこす人、、珍しいですよ!
頼んだ物も2回目言ったらちゃんと持ってきてくれるんですがねえ、、北京でも。。
それにしても、このお店はお料理は美味しそうです~。
アンケートのオチが良かったです(笑)
でも自身なら書かないか正直に「あなたのサービスはアカン~~」って書いてしまうかも^^;
値段を考えるとこのサービスはヒドイですから。。
確かにおっしゃる通り。
もし他の誰かが同じ行動したら、「なんで~? 正しい評価し~ひんかったらいつまでもこの店変わらへんやん」と私も突っ込むでしょう。
ただ、それは中国以外だったら・・・という前提で。
ドン引きされるのを覚悟で書きますと、私はもうこの国のあらゆるものに何の期待も持っていないのです。
アンケートのみならず、あらゆるものが形だけ。マネージャーまで届くアンケートが果たしてどれくらい存在するのか。
また、そもそも私がこの国でいいサービスなど期待していないのです。 いいサービスを受けたら「お!北京もここまできたか!」という感じだし、悪いサービスだったら「やっぱりな、もう来~ひんわ」という、それくらいの感覚しかなくて・・・。
この場合、アンケートに正直な批判を書いたなら、おそらく眉間(まゆま!?)しわ子と多少はもめるでしょうし、せっかく両親が来てくれているその時間を1分たりともそんなことに使いたくない、というのが正直な気持ちでした。 これまで何度も何度も何度も経験したこの国での不快な思いを考えると、自分の正義や正論をこの国で展開しようとする気は失せてしまい、できるだけ不快要素を取り除いくという方向に向かうようになってしまいました。
この店、あるいはこの国のサービスを良くしよう・・・という愛が私には欠けているのだと思います。
その結果、おっしゃる通り現状の存続に加担したことになったわけですが・・・。
・・・とここまで書きながら自分ってやさぐれてんな~と再確認(^_^;) いただいたコメントをきっかけに、一度やさぐれた自分をリセットしなあかんな~と反省です。
う~ん。
ローカルの店ならまだまだこういうサービスはあるのですが、このレベルのお店で!?ということにびっくりしました。
その人だけではなく、全体的にこの店のサービスレベルはイマイチだったと思います。
この話を中国人の知り合いにしたところ、「個人の問題ではなく、店のラオバン自体にサービス向上の精神が欠けているのではないか」との感想が。 もしもそうなら、なんのためのアンケートや~!と思ってしまいましたが(^_^;)
自分でもどうかと思うのですが、どうせアンケート書いても形だけやろ・・・という諦めが私の中にあるようでして。
せっかく両親が来てくれているこの時間を、こんなスタッフともめたりすることに使いたくない、美味しい食事だけ堪能して余計なことに労力と時間を使いたくない・・・という気持ちでした。
ほんとに北京のサービス向上を願うなら、ここでビシッと書くべきなのでしょうが。
いたしました。。。ってか、二者択一で
「価値観が 根本的に異なる外人」VS
「滅多に来ることもなかろう家族との時間」
だったら、文句無しに 後者の勝ちですわ。
そういう感覚、忘れてました。
ごめんなさい、かっちゃんさん。
ご家族の方が 来て下さる時間を
100%以上に 満喫しなくちゃ、ですよ。
自分の両親が ここへ来て、同じ
シチュエーションだったら、ワタシも
同じコトします、絶対!
ワタシの方こそ、そういう軽やかな
優しさを忘れていました。。。
修行し直しやな、ワタシ。。。
海外生活の大先輩である王子のばあやさんのコメントから、私はいつも刺激を受けています。
時に寄り添ってくださり、時に励ましをくださり、また時にはは背中を押していただき、そして時にはハッと自分を見つめなおすきっかけを与えてくださり・・・。
今回もそうでした。
この国で自分が楽に生きていける方法をいつの間にか身に着けてしまい、その分肝心なことを放棄していたのではないか、それでいいんか?と問い直し反省するきっかけをくださいました。
これからもよろしくお願いします(#^.^#)
ありがとうございました。
北京の今を伝える貴重なブログ、有難うございます。
昨夜見つけ貪る様に読んでいたら朝になりました。
30数年前に北京を訪れて以来、この美しくかつエネルギッシュな都の魅力にはまっております。
数年前には頤和園のアマンに宿泊できる僥倖に恵まれ、あらためて惚れ直した次第です。
北京の今を発信しておられる貴重なブログ、貪るように楽しく拝見しました。
大董で服務員が外国人にメニューを放り投げたというくだり。
かつて中国のレストランではたいていお約束だった塩対応を懐かしく思い出しました。
初めて北京に行った頃、メニューを見ながら注文したら、能面のような顔でメイヨ!
じゃこれは? 間髪入れず メイヨ!
あれもメイヨ! これもメイヨ! 鬼の首でも取ったかのようにメイヨ!
連れにはヤギが啼いているようと評されたものです。
釣り銭を投げて寄越すわ、アアン!?というヤンキーもどきの訊き返しにはもう苦笑のみ。
若くて美人の服務員だけに、そのギャップがなんとも言えない。
これがもしマゾっ気ある人だったら逆に嬉しいかもと思ったほどでした。
別に彼らに悪気はなく、サービスに対する認識が異なるだけなのだと理解してからは
気にならなくなりましたが。
封建的なへりくだった人間関係は共産中国に相応しくなく、服務員も客も同じ人民。
意識を改革するため、指導者が敢えてそう仕向けているのではと思ったりもしました。
顔つきが日本人と変わらないので、余計ギャップを感じましたね。
今は中国に行っても日本同様で、共産中国を感じさせるものは余りありません。
当時の様に強烈なカルチャーショックがないのもいささか物足りないような気がします。
さて、初めて大董へ行ったのは今から10数年前の様な気がしますが、小生の場合、
担当してくれた服務員は当たりでした。
タクシーを呼んでもらい、車が着くまでの間、店先で何と鞄を持ってくれたのです。
もうこそばゆいやら気恥ずかしいやら複雑な気分。
改革開放もここまで来たかと随分驚いた記憶があります。
これからも生の北京の情報発信を期待しています。
大気汚染や交通渋滞の現状等について知りたいです。
この秋には巨大新空港が開業するとか。
一度のぞいてみたいものです。
長々とお目汚し失礼しました。
30年前の北京! そこからの変化は本当に目を見張るものがありますね。
コメントを拝見しながら、昔の北京を懐かしく思い返していました。本当に"メイヨー"の連発でしたもんね!
今の北京は便利で快適になりましたが、おっしゃる通り私も物足りなさを感じます。以前は毎日何かしらツッコミどころ満載の出来事が起こっていたのに・・・。
何でもスマホで解決できるので、人と人との会話の必要もなくなり、"メイヨー"どころか一言も話さずに用事を済ませてしまえます。楽だけど面白みには欠けますね。
新空港の開港ももうすぐ。今の空港より遠いのがネックですが、2つの空港をどのように使うのでしょう?
日々変化していく北京をこれからもお伝えできたらと思います。