嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

自分にやさしいのは可能性だけだろ。

2006年04月29日 17時50分07秒 | 駄文(詩とは呼べない)
「自分に優しくしなくちゃ」
という文化が嫌いだ。
そういう潮流が現に存在してるのかどうかも
いまひとつはっきりとした確信は無いのだが
やっぱりそういう流れを感じるたびにイライラしてくるほど
「自分に優しい」をテーマや象徴として掲げる人間が嫌いだ。

スタンドアロンに関する問題かもしれないが
どちらかと言えば倫理や戒律に関する問題であるように思う。

自分に優しい
地球に優しい
他人に優しい
人に優しい
世界に優しい

やさしいってなんだ?
と問い詰めたくなるほど
腐りきったやさしさがあふれ出している
溢れだし始めているのか、
あふれているのか
よくわからないが
とにかく邪魔くさい。

考える事から逃げることを正当化していると感じることもあるが
その人なりに悩んでいるフシもあるし
出来るだけその方向で考えない事が僕にとって大事かもしれない

ひとつに疑問だと感じることの多くを占めるのは
自分に優しいからと言ってそれが人に優しいとは限らないんじゃないか?
という疑問。

もうひとつは。

自分にやさしくしようと形質を変化させている制御そのものが
自然からの逸脱ではないかという疑問
不自然なスライドであるように思う。

自分にやさしくしたいんじゃなくて
自分に厳しくすることに耐えられないんじゃないのか?

他にも感じられるのはある種の偽善臭い言説が
うさんくささを伴ってその人達を包もうとする
天気と雰囲気に関わる問題でもあるのだけど。

まだある。

「自分にやさしい」
という言葉は他人や他者を想定してしまうように出来ていること
それ自体が問題であるように思う。

「重力にやさしい空間になりたい。」
という事をアピールする人はほとんど居ないだろうと思う。
いても、たぶん意味がよくわかってもらえないだろし
下手すると宗教か何かかと勘違いされかねない。
まぁ、その言葉をどう受け取るかなんて相手に任せればいいのかもしれないが
なんにせよ、やさしさも自分もわからない状態で言われる
手触りのないテジカラがグッっと掴み取っていくその領域は
ある種の幻想化された事実領域に過ぎない。

あえて僕は空に向かって言うけれど
やさしさも自分もまだここでは幻想に過ぎない。
やさしさなんて見たことも無いし
自分なんてどこにも居ないと。

それがわかっていてもなお、
僕はその問題と向き合わねばならない。
その事が、強制される空間へと変貌していくこと。

その事に対して、懐疑的にならざるを得ない。

別な見方をすれば
穿った見方で構えなければいけないほど
僕は外部と比べて歪んでいるのではないか?
ということ。

もっとも、正常化された世界
蒼き清浄の中に佇む青い碧い世界など、
どこにもありはしないのだとも思うけれど。

人に触れていたいと願う人が嫌いなわけじゃない
他人にやさしくしたいと念頭に置いてる人が駄目なわけじゃない

それでも。

他人のために自分の形質を変化させようと、
ギリギリまで自分を騙そうとする人は、多分嫌いだと思う。

あるいはそれが、僕にとって理解不可能な領域での
シンクロ派を出す物体と生物の中間色であるのか。

あるいはまた、僕が想定する人が不在であることへの、
自覚の放棄であるのか。

そのような潮流は存在していないのに、
僕がその流れを読み取り続けて涙が流れるのを待っているのか。

あるいはまた、僕こそが不在であることを
潮流に悟られるのが怖くて
じっと存在だけを願って僕がここで待っているのか。

そんなことはもう、たぶん君にとって聞き飽きた問題なんだろう。

僕が此処で語る言葉のほとんどがもう、
君にとって終わった問題なんだろう。

それが君の過去であればあるほど
それは君にとって他者の問題であり、
他人の問題に変わっていくのだろう。

僕はその事を、とてつもなく、かなしいと思わなければならないのか
悲しいと感じなければならないのか。
「悲しいという言葉を」かなしいと感じなければならないほどに、
僕の心は言葉によって洗脳され続けているのか。

僕はもう、言葉に逆らうことも心を覗き込むことも
自意識を探すことも諦めてしまった物体としての現象でしかないのか。

そのことについて、
僕はここで、誰かに問わずにはいられないほど
僕は僕自身の世界で不在であると書き残さねばならない。

それは、未来的な事実であるから。
どうしようもないほどに負け腐った 敗者の為のニセの論理であるから。

僕は、僕自身の力で、僕の死を僕の為に証明せねばならない。

それだけが、残り時間の砂を見つめる事を許された、
時計としての、暴力性であると思う。

時間が流れていないことを証明するのは
砂時計にとってとても困難な事であると思う。
それが不可能であると僕が書かないのは、
僕の一粒が砂に変わる可能性で、
君が読者になれる可能性で、
目撃者がいてこその目撃談であるかのように

僕たちを繋ぐ、一本の不在の感覚なのだと思う。

時が止まることを、
信じもせず、感じてしまう その事実を
誰かがどこかに書き残すこと
そのことを、流れる意識は感じ取ることができないのか。

それでもなお、意識は停止された空間に、
永遠を永遠としてだけ、他者のように感じ続ける幻なのか。

僕だけが、僕によって選ばれた神でしかないのか。

あるいはまた、信じ続けることによってのみ、
生は死の中に存在としてニセの有を有することで生まれるのか。

はたしてまた、僕は僕の中に、
君と居るかのような、遠い夢を見ることを許されるのか。
そのように、僕はいつもきっと、
ギリギリの自分の中にしか、身の置き場がないこと。

それ自体を、自分の中に閉じ込める。

儚くはない、と書くことで
つらさを誤魔化すことはできない

儚い、と書くことで
つらさと向き合うことは出来ない

ただ儚いのだ、と認めることで
僕は僕の不在を承認することは出来ない

それでもなお、
僕はきっとここに「儚い」と書くだろう。
それはきっと、僕によってしか、
あるいは君によってしか、
自体が事象として証明されないこと、
その事が持つ悲劇のひとつで。
湾曲に寄ってしか証明出来ない空間の形で。
それが、形質としての、意味としての、
仮想空間を生み出すのだと思う。

要するに、誤解こそが、君と僕の可能性であること
そのことに、想いを馳せながらも、
伝わらないことに、がっかりしながら明日を夢見る
そんな馬鹿げた生き方が、
君にとってある種の「生き方」で
それが僕にとっては「死に方」のひとつで。

いつまでたってもそれはひとつで
決して統合されて、圧死することはない。

事実が死をもたらすならば。
記録は何をもたらすだろう。

証明を?
正しき証明を?
数学的悟りを?
無限にひろがる閉鎖世界の極致を?
完全な可能性を?
広がる矛盾の苦痛を?

僕と共にある、君の誤解を?

いましがた、黄昏は憂鬱の中で繰り返される
どうとでもとれるような、
どうにでも解釈出来るような、
果てなく広がる無限のゴミ砂漠のような、
ただただどうしようもない言葉の羅列を
記号として、デジタルに読むことが出来たならば
アナログはデジタルの中で
圧死することもないのだろうよ。

厳しい言い方をすれば
僕の中に、「可能性はもう無い」

それだけが、僕の中で事実化され続けている
僕はもう、この世界では誰にも会えない。

遺書の書き方

2006年04月23日 21時12分26秒 | 駄文(詩とは呼べない)
求められている、と思う。
それが自意識過剰な勘違いの、最初の一歩としての、ある種の定立であるかのように。

粉々に打ち砕かれていくようには思わない 、 けど。
どうしても、擦り切れたボロきれを想いを連ねて
擦り切れるまで思い込むような、
ある種の致し方ない思い込みとしての諦めの連鎖のような、
風変わりな、似たもの同士の、忘れえぬ愛情に似た形の執着心であるかのような、
どうにもならない、小人達のメロディーが流れる。

失敗、したいんだと思う。
あるいはそれが既に失敗なのか。

僕らに、失敗を恐れる勇気と、
敗北を味わう権利が、若さの名の下に保証されるように。

過保護な社会風潮が、
次々とカサブタを剥がし続けて日が暮れていくのだと思う。

もう既に、何度も諦めた。

例えば君に会うこと

例えば生きること

例えば伝えること

それでも書き続けている僕の言葉は
もうすでに、文法としての法則を保つことも
倫理の名の下に許されることも
言語の名の下に確立されることも

祝福と同じ色の空気で、承認されることもないのだろうよ。

それでも、僕はそれでいいと思った。

もう全て、終わりのために用意された法則と定理が
ぎすぎすした空気の歯車のように回り始めている。

様々な場所で空間の戸が立てられ、
扉が開かれるたびに交流という名の罪を背負うことが出来る

だけど僕は。

その扉をあけることは、 選ばなかった。
世界を閉じることによってしか、
過去を思い起こすことも、整理することも、矛盾することも、
僕の自意識のエメラルドには憤りが許されなかったから。

気が触れているかは問題じゃなかった。
むしろ、僕が居ても立っても居られない事だけが問題だった。

何かを諦めなければ、60年が1秒になりそうな気がした。

たぶん、怖かった。
時間を超越する事が、流れていないと気付く事が、
永遠に、閉じ込められることが。

だから僕には、逃げる道が用意された。
いつでも、どこでも、どんな声の隙間にも、
僕の幻が潜んでいた。

死が「死」として閉ざされる事は、とてもありがたいことだった。
そう、たとえば、涙が出るほどに、偽善チックな仮面を被っていたとしても。

僕の死は、僕によって承認され、
他者によって否定された。
その日から、僕の大きさは、束縛をはなれ、
無限の世界に拘束されはじめた。

はじまることとおわること

なおることとこわれること

わらうこと、なくこと。

いてもいなくても、おなじはおなじ、ちがうはちがう

だれかがいないときづくこと

うしなうほうがはるかにらくだとみつめること

となりの1秒にさえ、であうことはふかのうであること

はげしい0秒のなかでさえ、くつうはむつうと異質なしばりであること

ほめられるほどのげんそうがちりばめられた、うそのくうかんでしかないこと

呪っていると、君は敗北を笑う?
あざとい嘘は、自分を苦しめる牢獄でしかないと、僕を馬鹿にする?

それもいい。

それは多分、勝者の微笑みと、似たような形の思いがけ。
円に近づく円周率の、真っ直ぐな誤解。

でも、僕は知ってる。
ここにあるものが、なにもなしえず、なにもゆらさないことを。

不思議だと思うなら、否定すればいい。
君の意志の力を、ここに証明すればいい。
書き換えることが出来るなら、意味の解釈を宇由に置き換えればいい。

だけど僕の中にある、
この閉じられた空間にだけは、
生きているという壁が、僕を阻むだろう。

そしてそれが、
僕が君に決して触れられない理由でもある。

二つの物質は融合することもできる。

けれど。

すでに死んでいる魂は

生きた人間には出会えないよ。

だからはじまったんだ
そして今はじまるんだ
書いた僕と、読んだ君の、とてつもなく大きな、
誤読の始まりとしての、遺書の書き方が。

たるたる浸透水

2006年04月19日 11時22分24秒 | 駄文(詩とは呼べない)
人が人に親切にするのは――自分の手が届くからだと思う。

だから、過剰な親切さや、意識的な誘導は必要ないと思います。
あまりにも大きすぎる親切さは、偽善と呼ばれ始める矛盾したものへと膨らんでいくだろうし
また、かえって相手に迷惑がかかることも見て取れるし。

「樽を知る」って言葉の意味が、少しずつ砕けてきたような気がする。
樽がこけて、中の酒がこちらに寄ってきたような気がする。
飲むと酔っぱらう不思議な水で。
それが入ってる樽は等身大の世界で。
その樽は、君の側に置かれた言葉の手触りで。

やわらかい、と思う。

君の側にある水も、
君を満たしているその水も。

自分を守る必要は無いけれど、
僕はその水を飲む。

それが同じ樽の中で、ごろごろ転がるように

真っ平らな夢をぐるり取り囲む。

水が映し出す世界は、透明な輝きを、黒く白く閉じ込めるように。

僕は今、水を飲んでいる。

今見える空の色がわかるような。

2006年04月19日 11時06分33秒 | 駄文(詩とは呼べない)
だいぶわかってきた

僕の側では

空気が柔らかいんだ

言葉に起こすとますます不思議さが増してくるのだけど

僕の中に硬い何かがあって
それが思考の固さとも関係があって

今はそれが柔らかくなってしまっていて

それが悲しいんだと思う

さみしいと思うことは出来る

けれどそのさみしさは自分探しの寂しさで
等身大の自分しか見えない今の僕では
そのさみしさが世界の絶望にも希望にもならない

だからあやういんだと思う。

たぶん、いつ殺されてもおなじことだ

社会の役に立つかどうかは
もう僕にはほとんど意味がない

これから先、僕はもうほとんどこの世界で必要とされなくなっていく
もう、僕は多分義務を遂行できない。

約束を、少しずつ果たしていこうと思う。
自分の中にある、見えない約束だけを。

あと少し、あとほんの少し、
借りた物を返しさえすれば。

もう僕はおしまい。

鳥が一羽、白い空を飛んでいく
僕にはもうそれが見えなくなった。

うすい青空だけが、みずいろの誤解を拡げていった。
白いしろい、みずいろの青さだった。

善意の押しつけを回避するために?

2006年04月16日 21時13分18秒 | 駄文(詩とは呼べない)
落ち着いたら、少しあなたの話を聞かせてもらえませんか?

多分、あなたが指摘したように
僕はあまり相手の話を注意深く真剣には聞いていないような気がしますので。

もちろん、気が立っている時に、
あるいは落ち込んだ時に書かれたひとつの見解であり、
それ自身が全て真実や事実を語り尽くしているとは思っていません。
しかしそれを加味したとしても、
やはり僕は相手の話を耳をすまして聴くような余裕が
少し欠けているのではないかと思うからです。

視野狭窄、という言葉が今日気にかかりました。
ある意味では僕の事でもあり、
またある意味では、落ち込んだ時のあなたの事でもあるような気がします。
あまり自分と相手を重ねて考えない方がいいのかもしれませんが
余裕のない時には、誰かと話をして
少しエネルギーを充填する必要があるような気もするし
それはわだかまりを持っている相手と向き合うことでしか
根本的な解決にはならないような気がするからです。

あるいは単に、
僕が「なにがしか踏み込んできた相手」に対して
興味を持った、という事であれば
今しばらくは お互いに何も語らない方がいいのかもしれません。

今から書くことは、
ある意味で僕の邪推でもあるのですが。

もし、僕のブログを否定的な意味でしか捉えられなくなったとか、
mixiに書かれた日記を読むだけで吐き気がするというような事があれば
それは、僕があの頃書いた何かの言葉が、
あなたの心に突き刺さったままになっている可能性があります。

もし、そうだとしたら、
それは僕がその言葉を見つけ出して引き抜かなければ
もしかして、
あなたはずっと他者に対して恐怖心を抱いたままになってしまうのではないですか?

あなたが書いたように(?)
僕に都合の良い読者、僕の望むような読者というのは
多分居ないのだと思います。
そしてそのような読者が居たとしたら、
それは相手が僕を察して仮面を被っているのだと思っています。

例えばそれは、過去の僕にとってのアルエでした。
僕はアルエに対して、僕自身の抱えている問題を謝ってしまった。
その謝罪は、全く彼女に向けられたものではありませんでした。
誰でも良かった。
僕の話を聞いてくれる人でさえあれば、
謝罪の相手は誰でも良かったんです。

それでも彼女は。
僕に「許すょ?」と言ってくれました。
多分、そういうものが、人の持つ器とか、世界の広さとかに、
関係してるんじゃないかと、僕はその時思った。

昔話はやめよう。
時間は刻々と流れているように見えて、
じつは全く流れてはいないのだし。

今、君がこれを読んで何かを思うなら
僕に、連絡を下さい。
今日は、ただそれだけ。

新しい名前がつけられない

2006年04月16日 01時09分34秒 | 駄文(詩とは呼べない)
今、僕に問うこと

「例え親を殺しても、僕は君に会わなければならないのか」

鏡というのは、光を返してこそ鏡なんだと、かかしに問いかける行為は
はたしてどれくらい、かかしが鏡に語りかける行為になっているのだろう。

同じようにして
不在の問題と 記号化の問題は、そこにあるような気がする
もちろんそこには、散りばめられた名前や、縮められた名前や、
名付けられ、切り取られてしまった、
雲散霧消の刹那からの乖離があるのだけど
だけど人は、名前を付けることによって
定式化という長時間を手に入れる

「変化が嫌いなんだ、本当は永遠なんだって誰も気付きたくない。」

僕の中にある言葉は、ほとんどが借り物で作られている
だけど競争はしない。著作権なんて、信じてはいないから
赤信号を渡るのと同じ
濁流と奔流は、結局源泉が同じ物だから

だから僕はいつだって透明な存在に語りかける
話を聞くよ、と。

本当は聞いてない
耳をすましたりしなくとも
いつだって僕は幻聴に苦しめられているのだ

何が聞こえていて
何が聞こえていないのか
それは僕にはわからない
聞こえている僕にも
聞こえていない僕にも
本当は、相手が何を話してるのか、
最初からずっとわからない

だから話しかける時には
結局何かを言ってるんだと、信じるくらいしか、
やることはない。

異文化の地域で歩く僕にとって
言葉は道具でしかなかった
けれどその道具が無ければ
僕は生きられなかったのだろうか?
そんなことはなかった。

指をさすこと、
金を払うこと、
笑うこと、
目を見ること、
歩こうとすること

それらを組み合わせているだけで
僕はじゅうぶんに生きているフリが出来た
人が本当に生きているかどうかなんて
死んでいる人には関係がないことなのだ

「変化は痛みの記憶なんだ。」
「本当はここに居ないことも、死が救いのフリをして鍵をあけることも」
「真っ暗な場所でもがいていることも、痛みがある時は忘れていられるから」

苦痛はいつだってある
どんな場所にだってある
もしもそれがないとしたら、
それは何も感じていないんじゃなくて
何も思い出せないくらいに
既に死んでしまっているということだから

だから僕は、
現在地を確かめるように
何度でも死を思い出す

抗うことは出来るよ
運命に逆らうことだって出来る
従順な自分というシステムと
崩壊ギリギリの宇由は
因果律という嘘の海の底でだって
空気の底を感じて呼吸するから

始まりと終わりを超越する事が難しいわけじゃない
むしろ大変なのは
意識を自分の中に閉じ込めて永遠にすることなんだ
それは自然に行われる

君がただ名前を名乗るだけで
その嘘に言葉は騙され始めるから
いつだって延々と解釈され続ける

「君はそこに居るはずだ、」いるはずだ)イルハズダ ilu-ha zu-da

うんぬんぬん…

吐き気がしてくるんだよ
自分が保てないと気付く時
もう少しで自分が壊れそうだと気付く時

少なくとも僕は。
「吐き気がしてくるね」

そんな時、必死で僕は

君と僕の名前を思い出そうとして だそうとして
して、思い出せない。

いや、まだ諦めたわけではないけど

けど、君の名前が、よくわからない

すごく切ない
会ったことがない人の名前は、思い出せない事の方が多いってこと
そのことを思うと、
すごく切ない

たぶん、心の世界は無限に広がる狭さの中にあるから
だから、その閉じられた自分に気付いて

名前がないことに、嫉妬する。

「透明な僕のために」

今はまだ、呼ばないで欲しい
首を切断し続ける釜を、振り落とす力も緩めずに、
それでも決して忘れないように
僕の名前を呼び続けて欲しい

透明な僕で居られるように
嘘でもいいから名前を付けて欲しい

そんな事を思って
僕は空気を吐ききるように。

消える為に書いたんじゃない。

2006年04月15日 19時34分45秒 | 駄文(詩とは呼べない)
驚いたよ。

結局消されてしまうんだね

僕の言葉。

誰が書いたかなんてどうでもよかったけど
けど、消されるために書いたわけじゃなかった。

あるいは記録が消されて
君の記憶に残ったのかもしれないけれど。

だけど

もう、あの時に書いた言葉はそこには無い
あのときあそこで書いた言葉は
たぶん、あそこでしか書けなかった。

同じようにして

今、君が読んでいるこの文章の意味も

今、この時にしか印象として在り続ける事はできない。

違う時に読んだとしても
もう、それは違う言葉になってしまってるんだ。

その事を、
誰もがきっとわかってるだろうと思ってたけど
結局誰にも

いや、あるいは僕が
今、何かを決め付けようとしてるのか。

僕の言葉を
誰にも明かさないようにして
ひたすらじっと我慢して呑み込み続けて
それで死んでいけるなら

それはもう
「言葉」としては
最初から無かったのと同じだね

あるいは「声」としては
君に届かなかったのと同じだね

僕は、そう思うよ

あんまり書きたくなかったけど
本当は、彼のために書いたんだ
そしてそれも嘘だけど
彼の中に住んでいるかもしれない僕のために書いたんだ

彼の中にいる僕に伝わることがあれば
もしかして
それが僕に伝わるんじゃないかと
そんな気がして書いたんだ

だけど

消されちゃったんだね

最初から、望まれてなかったのかもしれないな
あるいは最初から
そんなところに言葉はなかったのかもしれないな

俺には。

ここに、何かが書いてあるような気がしているのに
もしかして君には
何にも見えてないのかもしれないな

それって
俺が諦めてるだけか?

君が読んでないだけか?

ここに、何にも無いのか?

解釈はひとそれぞれ、か。

だったら何で消えたんだ?

なんで、俺はここに居ないんだ?

お前は、そこに居るのか?
ちゃんと、そこでこの文章、読んでるのか?

読者はどこにいるんだ?

俺の文章を読んでくれる人、
どこにいるんだ?

俺が。
ほんの少しだけだったけど

誰かの。

あるいは俺の。

そして君たちの。

残された言葉の欠片から
少しずつ、変な周波数にのせて
声を聞き取る事ができるかもしれないって

そう思ってた

だけどここには
もう、その空気が存在してない
ここにはもう、
記号しか存在してない

それは、俺が彼を許さなかったからなのか?

それとも、君が僕を許さないからなのか?

僕は、君の言葉を読んで なんか変わったか?

なぁ、君はもう、そこで遺書を書くつもりはないのか?

俺の言葉
もう、君には届いてないのか?

それとも。
もう少し待てば

少しだけ
少しずつ
なにかしら
波紋が起きて

ミルクの雫の王冠が君を皇帝にするように
新しい時代が
全てを包み込んでいくのか?
水面が海に呑まれるように
全て
ひとつにのまれていくのか?

俺のひとつの文字は
文脈の中で
なにがしかの
意味を持って、君に読まれることができるか?

なぁ、君、今でもそこにいるか?

これ、読んでくれてるのか?

わからないよ…

俺はもう


なんだかよくわからないよ。

けど

ひとつだけ、言わせてくれ。
「消えるために書いたんじゃない」

誰かが消したかったんだ。


……。

いいだろ、ひとつだけ、僕の掴んだ人におけるヒントを。

世界の話を想像力によって聴くことが出来なくなれば
他者は他人の意味まで堕ちる。

決め付けとは、自閉の隣にあるものだから。

train spottingの瘴気

2006年04月13日 00時46分01秒 | 駄文(詩とは呼べない)
意見はほとんどないのですが
何かを書かずにはいられないような気分になりました。

もう少し厳密に言うと、
この空気がとても嫌でした。

およそ7ミリgのカゼが吹きました。

悪いけどもうその番号は数えてられない

満員電車が走るたびに、渋滞した車が排気ガスを生産するたびに、
ナンバープレートを見て100になるまで足し続ける
いくら数えても0にしかならない。
どれだけ足しても決して0にはならない
それでも僕は足し続けなければならない。
0にしかなれないのに、決して0にはならない

わずか7mグラムの瘴気を吸うために
僕は今、旅立ちの船になる
マストに帆を張って君の手を掴むために僕は骨をこぐ
君に近づくたびに海は黒く染まる、そして赤く濁る

君は言う
「馬鹿か、おまえは!!死にたいのかよっ!!。」
死にたいなんて考えない
生きたいなんて思ったこともない
ただ、君は死ぬ。
でもその前に、僕が死ぬ。

助けを呼べばいい。
僕に向かって。
そこから。
必死に。

いつまでも いつまでも いつまでも

 いつまでも!

誰も振り向かない
誰も何も見ない。
だけど君は言う。

「いや死ににいくんじゃありません。助けにいくんですよ。
でもねAさん、僕が死ぬとしたら、今しかないんですよ....。」

嘘だ。君は僕を救えない。
君は絶対に僕を救わない。
その考えでは、僕を救えない。

知ってる。

だからこそ

君に、手を伸ばそうと思ったんだ。

青空なら僕も知ってる
綺麗な青空だった
本当に綺麗な青空「だった。)

水死体を、僕が見ることは出来なかった。
その死体を、僕が数える事は出来なかった。
僕はせめて、自分の死体の数くらいは数えたかった。

本当に、0になるのかどうか。

それでも君わ!

「言葉にしにくいけれど、「生きている」がそのまま現れている気がしたんだ。)
と言うんだろう

なんのために?

何のために?

よく、「死ぬなんて絶対駄目だ!!」って言う人がいますよね
よく、「シヌナンテゼッタイダメダ」って音を発生する生物がありますよね。

すぐ、そこにも、
ここにも、
ホラ、ここにも。

僕とか、僕とか、僕とか。ボクトカ。

いますよね。

それで?

それが?

なに?

何が?

意味、わかりませんよね。
たぶん、わかりませんよね。

それでも僕は聞くけどさ。

君、なんで死んだの?
僕、なんで死んだの?

僕と君、同じ位置にいるのか?
死んだら同じか?
生きてるから違うのか?

これは勘違いか?
俺の勘違いか?
生きてること自体が勘違いか?

わかんねぇよ。
君のいうこと。

もっとわかんねぇよ、俺の言うこと。

だから聞くけどさ

「お前、俺を救って満足できるなんて、誰に思ってんだ?」

悪いけど、無理。

みんな優しいけど。

みんな、人にはそれぞれ意見があるって言ってくれるけど

けど、無理。

誰も。

俺の声も、お前の声も、聞いてない。

俺も。
お前の声、聞こえない。

死ぬ?
誰が?
俺が?
なんで?

けどさ、死ぬよね、君の中では。
でも、俺の中では?

わかんねぇよ。

俺の言ってること、全部、わかんねぇよ。

だから聞いたんだろ?
だからそうやって人に聞くんだろ?

それ、楽しいか?
俺、楽しいか?
悪いけど…苦しいよ。

全部君に…通じてないからな。
しってんだよ。

にんげんはしぬためにいきてるなんてことは。

だから俺は聞いてる。
お前の理由は…それか?

わるいな…太陽みたいな笑顔なんて
破られた約束でしかなかったよ。

お前は、約束できるのか?
俺に、「生きている」って約束できるか?

ぎりぎりの、精一杯の笑顔で、約束するか?
誰に約束する?
俺か?お前か?自分か?みんなか?

違うよな…
そんなことないよな
みんな、ちがうよな…

ごめん、意見、書けなかった。
おまえの話、嘘のにおいがぷんぷんする。
俺と同じくらいに。
絶望的なニオイがする。

わるいな、俺、みんなみたいに君を甘やかしてやれねーわ。
俺、おまえと違って、ホントに死ぬから。

瞼の裏側にも宇宙がある

2006年04月09日 19時06分19秒 | 駄文(詩とは呼べない)
君には、誕生日を迎えて
喜んでいる僕の顔が見えるの?

それとも

誕生日を迎えられずに
死んでいく僕の姿や
泣いている君の顔が
見えているの?

そのどちらもが
お互いがお互いの脳内を想像する
創造に近い無限ループで

そのどれもが
小さな可能性ではあるけれど
全く動きもしない世界では

ずっと凍りついているんだよ

何も願わない

何も望まない

何も受け入れない

何も認めない

何も許さない

誰も殺さない

誰も死なない

誰も見ていない

誰もそこにいない

どこにも届かない

誰にも届かない

冷たい無限大だけが

えんえんと広がっていく

光の速さで光を追いかけて

闇の場所で闇だけを見つめて

ただただそこに

誰かがいるような気がして

確かめれば誰も居なくて

ずっと宇宙船の中で

燃料だけをたしかめるように

残り時間の蝋燭がゆらぐたびに

身を挺してかばう死体の数は

僕の抜け殻を畳んで仕舞うような

蟻地獄のような砂時計に似ていて

かすかに薄らぐ酸素の中で

縮んだ宇宙の風が吹くような

そんな景色の中で

ただただ

えんえんと

炎がもつれるように

存在の糸がもつれる様子を

ほどきながら数えてゆく

明日、誰かに会えるだろうか。

僕はこの世界で、

あした、君に会えるだろうか。

そんな夢を見ながら

目を、

とじてゆく。

ひとりだけの映画館で

2006年04月09日 18時48分27秒 | 駄文(詩とは呼べない)
望むことが出来ない。

なにも。

希望も、絶望も感じない
あしたに対する恐怖が、ほとんど麻痺してしまっているような
どうしようもない感覚と共に今を見つめてしまっている
中空をジッと見つめるだけで
もやもやと浮かんでくるあやかしの入り口も
まばたきをひとつするだけで
すぐに霞んで消えてしまう

僕は何を見ているのだろう
こんな場所で
ただジッと佇んで
僕は何を見てるのだろう

何もすることがない
何もしたくないのではなくて
何もすることが浮かんでこない

プログラムの隙間と隙間でさらに中間だけを見るような
明日が過ぎ去るために
今日をじっと耐えているような
何も考えていないような

どうしようもない気分を抱えている

改めて自分について考え直す

僕は。

何も望んでいない

明日が見えない

明日は、予報のままに
映画館のベルが鳴って
僕は椅子に座る
そして物語ではなくて
模様の映っているスクリーンだけを眺める

僕は向こう側だけを見ている
流れてゆく光の模様だけを追って
輪郭線の定まらぬままに

明日の映画を見て
明後日の映画を見て
その次の映画を見て
しあさってって音も忘れてしまう

誰がフィルムを回しているのだろう

ふと、そんな事を考える。

カラカラと回る音が聞こえ始めて
誰も見たことのない拍手が聞こえはじめる

自暴自棄になることすら出来ない自己破壊のために

2006年04月09日 14時47分25秒 | 駄文(詩とは呼べない)
明日が二つになってしまっている
しかもあまり迷ってない

正体不明の明日ではなく
決まり切った明日を選んでしまっている

それがわかっているのに
怖くて明日を変えられない

僕はいつからこんなにも倫理の奴隷になってしまったのだろうか

違う

今、僕が選択肢を増やそうとしない事自体が
奴隷化の源泉なのだ
昨日の話ではないのだ

けれど。

もう十年以上も前に決めたことか。

僕には驚くほど誰もいない
誰かの話ばかり聞いて
自分の意見がひとつもない

面白いほどに欲望がない
僕が自分の業だと思っていたのは
驚くほど他人に見せられたものばかりだ

それなのに

僕の心には誰も住んでいない

もう、鏡を見ることが苦痛であるから
見る気が無くなった、ということなのだろうか

居なくなる事が怖いんじゃない

記憶が変えられない事が怖い

そして
誰にも何も伝えられないと
確信したままで死んでいく自分の無さが怖い

独りだけの世界に
自分なんてあるはずない

それがわかっているのに
それが空を切るだけの
音でしかなくて
ここには誰の声も伝わらない

僕の中に
誰かの権力が居る
誰かに植え付けられた
正体不明の倫理がある

それを、破壊せねばならない。

冒険せすめし

2006年04月08日 22時11分45秒 | 駄文(詩とは呼べない)
冒険をしよう

一歩一歩、時を踏みしめる僕らの大地が、
死に神の衣で、僕らにまとわりついてきても

冒険をしよう

あすを夢見る、羽の生えた妖精が、
子供達の血液を 盗んでいったとしても

冒険しよう

眠るたびに夢見る僕らが
たとえ現実の強風で、その夢を思い出せないフリしても

冒険せよ

二つを交わすための約束が
たとえ一つを放棄するように
眠らない刃で剣を磨いたとしても

冒険譚

読んでいる君のために語られる
君だけが追いかけるストーリー

冒険

消えていく世界で
何かをつくり続ける読者であるように

ぼうけん

いまのきみに与えられる
最高の栄誉を掴み取るための はなし。

虹の音を聞け

2006年04月06日 00時29分57秒 | 駄文(詩とは呼べない)
閉鎖された密室の中で無反省に自分をくぐる世界について書いている人を見ると
その馬鹿さ加減に嫌気がさしてくる

自世界の問題なんだということはわかってる
孤独を引き受けるとは、常にそういうせこい矮小さの肥大化でもあるから。

つまり、どんな馬鹿げた言説でさえも
その馬鹿さ加減や吐き気を自覚して
自分が見つめる限りに置いて
感じてしまった以上は自分の問題なんだ

できの悪いイミテーションを見ているとムカムカするという問題。
自分が嫌いな自画像を見つめてしまっているという問題。

それらの問題は。

本質的には、他者性の問題にはならない。
だけど、他者性の問題だとしてスライドさせる事ができる。
ここで自分をくぐる。
かっこにいれると書いてもいいが、
そういう自覚がある人は無自覚に自意識の世界について述べないと思う
むしろ反省するために何かを呑み込むのだと思う。

それを我慢というのであれば

僕は我慢が嫌いなんだということは自分でもわかってる

現実の中で、嘘を吐くことがずいぶんとうまくなった気がする
たぶん、見透かされてるんだろう
誰かを騙したと思ったとき、騙されているのは常に自分一人だ。

それは孤独とは少し違って
これこそが、他者性として重要な問題のひとつでもあるのだけれど。


僕は信じない、この歪んだ世界の端っこにある、自分と他者との境界線なんて。

だけどそれでも断言できる

この世界は孤独だと。

それは引き受けた仮面の責任と似ていて少し違う

僕を僕として存立させる基盤とも似て非なるもの

ささやきの、欠片。

水平線の向こう、地平線の幻想、あしたの夜明け

黄昏れた嘘の僕。

本質的な問題を言うならば、

知が孤独だということ。

そして、美意識こそがもっとも洗練された自分への嘘の手紙なんだ

その手紙を、自分は受け取らない。

美は全力で僕を騙し続ける

この世界の美しさを騙り続ける

そんなものに騙されている間は

どんな他者への行為も偽善へと変わるだろう

だから僕はもうあと少ししか自分を騙らない

決意が表面で起こした波紋の形ぶんだけ、

広がる世界は振動する

共振を起こすために書いている

洗脳が好きなら狂信でもいい

ねつ造された自己暗示、僕の嘘、みちしるべ、羽、とんぼ、後ろ髪、背中の瞳

開きそうで開かない
閉じたままでは夢が見れない

それでも僕は新しいチャンネルを開く

奇跡の光で

世界の全てを感じるように破壊したいと、

ただそう願うだけ。

明日の心臓を握りつぶすために

今日の鼓動を確かめて歩く。

鼓動が聞こえないほどのつんぼになりそうな親指が。

2006年04月04日 21時30分46秒 | 駄文(詩とは呼べない)
どんな事だって言える
なんだって書ける

嘘もホントも関係ない
思ったことは全てここに書ける
それでも書けないものはある

まだ、言葉になっていないおもい。

吐き出す前に奪われた重力の歪みのようなおもい。
無限に立てられた扉の、
最後にうちすてられた最初の1ページ

書くことは、できる気がする
けれど。

かけば全てが決壊する

そんな想いが充満していて
僕はその押し入れを開けるのが怖くて

爆発するのが怖いんじゃなくて

目の前から全て零れ落ちることがわかっている雫だから

逆浸透膜濾過した嘘だけを

鉄の体にぽたぽた垂らす

透明な水だけが飲みたい

どんな汚れも洗い流すことができる

透明な水だけが、僕を潤す。

明日も明後日も要らない

今が1秒以内に壊れてもいい

100%の純水が欲しい

誰も知らなくていい

体が壊れてもいい

君が死んでもいい

透明な色の永遠の中で 僕は死に続ける

口から心臓を、吐き出すように。