嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

朝がおのかんさつ日記

2001年11月22日 00時01分45秒 | 駄文(詩とは呼べない)
11月19日 天気‐はれ
ぼくは夜中にこっそりおふとんから抜け出して外へ出ました。
東の空には白い流れ星がキラキラ光って流れていきました。
ぼくはたくさん、たくさん、ねがいごとをしました。

人るいがみんな平和にくらせますように!
人々が楽しくくらせますように!!
人々がみんな幸せになれますように!!!

いろんな事をいっぱい考えました。
だけどお星さまは何もこたえてくれませんでした。
やっぱり流れ星におねがいをしてもダメなのでしょうか?
それともぼくがふだん悪いことをしすぎているからなのでしょうか?
ぼくはこの空に夢を見ていいのでしょうか?

神さま、教えて下さい。
ぼくはあと何日祈ればいいのでしょうか?
ぼくはあと何万年祈ればみんなが幸せになるのでしょうか?

―――明日の朝顔は今日も黙ってただただ朝の太陽を見続けるのでした―――

僕の住んでいる四角い部屋

2001年11月21日 23時43分46秒 | 駄文(詩とは呼べない)
真っ暗な部屋だった。
その真っ暗な部屋で
俺は一人で苦しんでいた。
一人で苦しんでいるのに
誰かが側に居るような気配がした。
おそらくきっと、彼が俺を連れて行くんだと思った。
彼は静かに俺を苦しめるが、言葉を一言も話さなかった。
彼は言葉を話さないのに、なんらかの手段で俺に語りかけていた。
彼はゆっくりと俺の死を願っていた。
彼は静かな微笑みと共に俺の真後ろに居た。
彼はいつも俺の真後ろに居た。
彼を直接見ることは出来ない。
何かで彼を感じるしかない。
俺は透明な鏡で彼を見た。
透明な鏡ではぼんやりとしか彼は映らなかったが、
それでも何も無いよりはいくらかマシだった。

真っ暗な部屋だった。
フイに俺は―――
彼の望みが「全てを諦めた時の俺の命」であることを感じた。
だから俺は必死になって周り中を手で探った。
その時になってようやく、
部屋が傾いている事に気付いた。
この部屋は斜めに傾いていた。
船の上にあるのかもしれない。
あるいは地震でめちゃめちゃに壊れた部屋の一室だったのかもしれない。

真っ暗な部屋だった。
俺は生きるための光を探した。
その為に最初に必要なのは覚悟だった。
このくだらない、どうしようも無い世界を生き抜くための覚悟だった。
「本当に君は生き続けたいの?」
彼は無言で僕に尋ねた。
俺は
「とにかく生きるしか無い」
そう答えるのが精一杯だった。
それが俺の中の精一杯の言い訳だった。
言葉の限界だった。
理由を説明することなんか出来なかった。
生きた証を見せることも出来なかった。
希望の光を見せることも出来なかった。

真っ暗な部屋だった。
そこいら中を手で探った。
電灯のスイッチはそこら中の壁という壁についていた。
俺はとにかく無我夢中でスイッチを押しまくった。
どれがこの部屋のスイッチなのか解らなくても、
押し続ければ部屋が明るくなるような気がしたからだ。

真っ暗な部屋だった。
僕が自分で点けたのか、
あるいは彼が点けてくれたのかわからなかったが、
ぼんやりとした薄明かりが灯った。
彼は僕を見逃してくれたのだろうか?
その薄明かりの中で僕は一番大事な事に気が付いた。
僕は身につけているモノが多すぎる。
これでは部屋の事なんか何も解るはずが無い。
何十枚も着ていた服を脱ぎ、
メガネを叩き割って完全に素っ裸になって、
ようやく綺麗な部屋を見ることが出来た。

大事な事は、いつも一番最後にしか解らない。
それでもやっぱり僕には、この部屋は狭すぎると思う。

言葉の悪

2001年11月12日 17時28分51秒 | 駄文(詩とは呼べない)
かつて人は神を作った。
人は始まりを求めた。
人は今、とても混乱している。

新しい宗教が必要だ。

かつて人は言葉を作った。
言葉は生を受けた。
言葉は動き始めた。

人は心を言葉で表そうとした。

けれど俺は時々思う。

見せかけだけの言葉なら無い方がいい。
機嫌を取るための言葉なら無い方がいい。
もっと本気で俺を罵倒してくれ。
もっと真剣な言葉をくれ。
もっと純粋な悪で俺の心を癒してくれ。

俺の心を知ろうとするなら
君の光を見せてくれ。

俺の意識を呼び覚ますなら
新しい感覚を作ってくれ。

世界に新しさが無いなら死ぬしかない。

俺が終りを見せてやる。
世界を終わらせる為のゴール地点を。
終わらせる為の破滅主義的宗教。

意味を問え。
幸せを問え。
答えを問え。
無駄を省け。
目的の為に手段を選ぶな。

俺が真実を見せてやる。

我が逃走

2001年11月10日 23時06分42秒 | 駄文(詩とは呼べない)
俺は走った。
俺は一生懸命に走った。
こんなのはもうたくさんだった。
しかし、逃げても逃げてもソレは追いかけてくる。
飲み込まれるわけにはいかなかった。
俺はどうしても生きなければならなかった。
だから逃げた。
走って逃げた。
山を越え、谷を越え、川を越え、
山を越え、谷を越え、川を越え、
山を越え、谷を越え、川を越えた。
逃げ続ければ、いつかは平和が訪れ、
山と共に呼吸をし、花の早さで歩き、水の中で考え、
昼の光に溶け込む事が出来るのだと思っていた。
結局のところ、どうやらそれは勘違いだったようだ。
俺がどんな速さで進もうとも、
俺がどんな事を考えようとも、
俺がどんなに知らないフリをしようとも、
ソレは確実に俺を捉えているのだ。
時には大きく、時には小さく、ゆっくりとしなやかに。
また、時には荒々しく。
俺が苦しむとソイツは喜ぶ。
俺が楽しむとソイツは物静かに。
ただ一つわかっているのは、ソレは決して居なくなったりはしないのだということ。
ソレはストーカーに似ているかもしれない。
けれどソイツは俺にしか見えない。
だから誰も捕まえることは出来ない。
まったくもってやっかいだ。
だから今日も俺は命がけの全力失踪。
後ろ向きに全力疾走。
前途多難の全力失蒼。

逃げても駄目なら諦めるか、戦うしか無いのだろうか?
まだ俺は戦っていない。
生きることは本当に抗うことなのだろうか?
答えを求めてただただ明日を待つ。

昨日のピーターパンは明日死んだ。