嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

一人の時間、二人の時間、ふたりだけのじかん

2005年08月29日 15時15分45秒 | 駄文(詩とは呼べない)
人はどれくらい、現実の中に身を沈める事が出来るのだろう
そしてまた、どれくらいの重みで時から離れる事が出来るのだろう

胸の奥に流れる潜在風景の時間を進める一つめの方法は
現実逃避だと僕は知っている
そしてまた、誰もがそう語るだろう

現実が、僕という包まれたシステムの皮膚を刺激する時
僕はいやおうなしに皮膚の時間を測定する
現実という名の時間が流れる。

だけどそれでも人は、
遠く離れたどこかから発せられる呼び声に
耳を貸さない冷たい扉を持っている

僕はそれを
開いたり閉じたり
開いたり閉じたり、
開いたり閉じたり、するのだろうか。
また、しているのだろうか。
してるだろうか。

自信は無い、
確信も無い、
だけど確かに響く呼び声、
その声には、どれくらいの、人を繋げる力があるだろうか。

僕をそういったものを振りほどき、
切断し、バラバラに破壊してきた。

僕のことを知っている人がやまほどいるのに
僕の心を知っている人がひとりもいない
このどうしようもない状況を
誰がどうやって変えられるのだろう
そしてまた僕は、何によって生まれ変わるだろう

美しい風景の時間だけを閉じこめる
そしてまた、醜い牢獄の時間だけが交錯する
そこにあるもの、そこにしかないもの、そこから流れるもの、
そしてそこへ流れてゆくもの
そういった妄念の濁流は
僕の意志が介在する余地を残しそうで残さない
また、僕は冒険に似た漂流を繰り返す。

君の声は目印にしかならない
だとしても、僕はそれを頼りに
それだけを求めて
糸を繋いだり、
そこに力を込めたり
それを震わせたり

そうやって作られたドットで、
僕は僕を包むドーム状の風景画を描くんだろうか。

土の中に閉じこもり
宇宙だけが開かれる

僕の時間、
君の時間、
僕らの時間、
大切な時間、
そういったものを動かすエネルギーは
繋いだ手の中にしか、こもらないのかな。

僕の声、
君の声、
僕らの声、
大切な声、
そういう響きを大切にする歌は
二人で歌わないと、だめなのかな。

不思議な味がする君の声を
二人だけの広い宇宙で
もう少しだけ、
眠るように起こしてくれ

冷たい振動で 暖かい呼び声を

いつか舞い散る伝言蝉になるために

2005年08月22日 01時34分36秒 | 駄文(詩とは呼べない)
冷たい土の中から
呪いの声をふり絞って
痛みを書き記したテキストの抜け殻から
やがて羽を生やすように

いつか冷たい世界の殻から
宇宙を羽ばたく翼を広げるために

全ての自分を書き残して
鉄屑の遺書に埋もれて這いずり回るように

新しい夜明けが来る前に
僕の中から闇の命を育むように

僕はきっと生まれ変わって
明日を死ぬための伝言蝉になるために

世界を包む、闇の光を君に伝えて
触れて溶けて死んでいきたい

はやく死にたい
はやく君に会いたい

だけど僕の背中には
鉄の毒液で書かれた罪の文字があるだけ

背中の罪を突き破って
短い世界を飛び回る羽が生えたらいいのに

小さな世界を突き破って
光になれたらいいのに

全ての今日が死に絶えて
明日なんか来なければいいのに



昨日、君の前で死んだ蝉を見つけたら
何も言わずに、踏み潰して下さい。

かつてないほどに青い僕であるように

2005年08月21日 18時33分29秒 | 駄文(詩とは呼べない)
かつて無いほどに
君の魂がゆらいで
僕はまぶたの内側に青い点を見つける
万華鏡の宇宙に青い小さな光が見える
僕はそれに手を伸ばして
指でつまもうとする

だけどそこには触れられなくて
何かを確かめられなくて
僕は、この広い宇宙で 距離を憎むために生まれてきたのだろうか

そして僕は
ただ一人、死を憎むために
死を掴み取るために
生まれてきたのだろうか

かつてないほどに
君の魂が揺れて青い炎が揺れて僕の心が揺れて
そしてまた、僕は手を伸ばすほどに
この広い世界に
絶望するのだろう

だけど光は
何かを伝える光は
青い小さな点で瞬いて
まるで何かを伝えるように
僕に意味を
僕の意味を
僕に教えるように
必死で何か囁いて

その声に耳を澄ますだけなら
きっと誰にだって出来るから
だから僕は
君が消える前に 涙が落ちる前に
一秒でも速く君を掴もうと
距離を超えようと
音を超えようと
真っ暗闇で
君を叫ぶのだけど

だけど青い火は
やがて薄く消えるように
笑うようにかき消えるから

だから僕は
また一人目を瞑って
君の顔を思い出そうとする

どうして思い出せないんだろう
何かを一つを思い出すために
全てを失うのが怖くて

やがて頷く蝉の声がジリジリと僕を照らすように
僕はまた、この小さな宇宙で
アナグラムの声探しに夢中になって
やがてまた、僕はうなだれて
全てを壊す、誰よりも小さいスイッチを探すように
きっと迷子になって泣き叫ぶ

君の声が聞きたい
僕はただそれだけを
ただそれだけを
それだけを
一人で夢見るように

かつてないほどに
青い僕であるように

時間ドロボウBLOG

2005年08月18日 00時08分29秒 | 
びっくりするなぁ…。
凄いな、色んな書き方がある。
色んなやり方がある。

別にこれは、反省でも無いし、初心表明でもないし、
今感じてる事をそのまま書くんだけど

正直言えば、僕は今も迷ってるんだ。
BLOG-FRIENDSにこれからも関わっていくのか、
また、ブロガー達と関わっていくのか、
その事についても。

BLOGは確かに、それなりに面白いと思うよ。
そしてまた、それは自分にとって様々なチャンスを産むものだし
そもそもそれはBLOGに限らず、
コミュニケーションというある意味危険な、
外部との対峙こそが、
その本質的な、境界の揺らぎに垣間見る
風の中の埃なのだと思う

酔っ払いのたわごとは嫌いだけど、
芸人さんの底に眠るやましい動機に、
僕なりの返事を返さねば、と思ったりはする。

今回の一連の騒動の引き金、
その奥にある動機、
僕の妄想であるかどうかはさておき、
勧誘に思えて仕方ない。

悪いけど、今ここで決断する事が出来ない。
それはBFに対しても同じ事だし、
もっと手前のBLOGに対してもそうだ。

たくさんの語り方がある事は僕も知ってる
そしてそれを知ろうともしない僕に、
いらだちを憶えるたくさんの人たちが居ることも知ってる

だけどそんな人たちの願いは、
悪いが僕に何の関係も無い。

動機がないんだ、僕には。

色んな諦め方があるのは知ってる
色んな死に方がある事も。

だけど全部、僕には―、、…、、?

正直言えば、僕もKenさんの事はそんなに好きではありません。
だけど、嫌うことも出来ない。
Kenさんを嫌うには、僕はあまりにもKenさんの事を知らなさ過ぎる。
そしてまた、わどさんの事も。
現状で言える事と言えば、否定された時は噛み付く、ということくらいでしょうか。

弱い犬ほどよく吼える。
そしてまた、牙を失くした老犬も
牙を欲しがる子犬も
その鋭い牙に憬れてか、貫かれたが故にか、
とてもよく吼えるのだろうけど

そもそも僕は…
誰に吼える?

あなたは敵では無い。
だけど味方でもない

味方なんて、誰にだって居ない…のか(?)
僕にはまだ、見えない。

霧の中で手招きする光は太陽だと思えない
牢獄を開けてくれる親切な旅人は多分敵だ

わからないんだよ、僕にはなんだって。

あなたがいらいらするのはあなたの問題だ。
そして僕がその事にイライラするのも、きっと僕の問題だ。
そこに、何かの可能性の、一欠片を、君は見るのか?
僕は見るのか?

そんなこと、わからないんだよ。
誘導的すぎるんだ。
君に仕掛けられた君の罠達は。

かからないよ、それ。
網が見えないんだ。
今、僕の目の前にある水槽で泳ぐ魚の骨達は
多くの魚を飲み込んで、そしてその、小魚たちの意思が、
大きな魚の流れを――…決める、のか?

君が決断を焦る理由、それは何かな?
生き急ぐ理由は、内臓の意思かい?
君の意思かい?

僕が死に急ぐ理由は
たぶん、死に神の微笑み。
あるいはまた、それは記憶の中の僕の血が離れた
引き剥がされた痛みの、分身達の、悲痛の祈りか。

誘惑とは、怖いものだね。
いつでも僕を、時間から解き放ち、
僕の時間を盗む。

泥棒の酒はどうよ。
美味いのかい?それ……。

あせんなよ
いつだってこの世界は地獄行きだ。
あせらせんなよ。

代わりに俺が、焦るからさ。

大丈夫

2005年08月16日 01時04分22秒 | 駄文(詩とは呼べない)
大丈夫だよ

君が濡れた不条理の中で
激しく憎悪に燃える日があっても

大丈夫だよ

君が枯れ草と共に
その身を焦がす日常があったとしても

大丈夫
きっと僕は
君の目を真っ直ぐに見られるから

だから僕は、僕をはてしなく、大嫌いで
泣き叫んで、いたとしても。

けど
けれど
そこには
君の目が、真っ直ぐに、僕を見るから。

だから大丈夫

きっと僕は
鏡の中で
笑って死んでいける

大丈夫
きっと大丈夫
だから、もう、そんな、
怒った顔で泣かないで。

僕は、嘘泣きの笑顔で、君を笑うから。

誰のためのBLOG FRIENDS?

2005年08月14日 21時33分23秒 | 駄文(詩とは呼べない)
やは!
はにゃです。

最近どうも情緒不安定なので
現在思っているところを書いておきたいと思います。

自分の情緒不安定が、
自分の一人の矮小さから来るものなのか
外部より来たる伝達の妄想から来るものなのか
それらを今一度、自分の中で問うために。

開かれた態度なんて僕には無理だ
僕に出来る事は、固い貝殻の中ででたらめに動いて、
世界の堅さを確かめる事くらいだ。
そしてそれは、必ず失敗する。

軟弱な表現とはなんだろう。
踏みにじられた自己顕示とはなんだろう

僕が持つ、閉鎖性の拡大は
それ自体が矛盾を併せ持つため
人々の感情に、緩やかに浸透していく。
それは一つの汚染の拡大で
論理性の潔癖な防壁を持つものにとっては
僕という存在はきっと嫌悪の対象となることだろう。

何故なら僕自身の持つ真理を追い求める論理の美意識は
かつてどうしようもないほど感情を憎いんでいたからだ。
数学は美しい。
その美しさへの陶酔は
自己の醜悪さ、人間の歪みを力ずくで正そうとする。
ただ、美しい人間であろうとするために。

僕は記憶喪失に憬れる。
ただ一つの、生まれた場所へ帰るための、動物の知恵。
あるいは本能と呼ばれる自己自身への
欲望的確認。

動物の欲望、知性の論理、崇高な神
それらは妄想の伝達によって結ばれる。
他人は居るかもしれないという妄想。
自己宇宙に対する、平行宇宙への存在の祈り。

かつて相対性理論が支持された背景には
どのような絶望があったのだろう。
完璧なまでの論理の集大成であるはずの孤独の科学に、
相対性という概念を持ち込み、
思想の空間をねじ曲げる自殺行為に
一体どれほどの人が共感できたのだろう。

僕は科学を信じない
僕は他人を信じない
僕はデムパを信じない

妄想も夢も信じない
真理なんて見つからない
人間なんてどこにもいない

生きようとしてはならない
決意も決断も信用ならない
回帰できるような原点は無い
だからまた僕は、死を掲げて
死への祈りを捧げる

削られる魂、死んだテキスト
僕の死体
意味の崩壊

どうしようもない迷いの中で
かすかな希望のように、
舞い降りる光があるとすれば
それはどのような思い込みからくるものだろうか

あるいはまた、
僕が僕自身を確認して愛するために必要な心は
いったいどこから生まれようとあがくだろうか

傷ついた魂から、
鉄の毒液で書かれたテキストを愛する者へ
少しばかりの、ヒントとなるようなものは
何か書けないものだろうか

そのような動機を持つ者
我こそは夢を叶える人間であると豪語する者
それらの全てを打ち砕く
破壊のテキストが生まれる事は
はたしてあるのだろうか

しわくちゃの
むじゅんだらけの
どうにもならないもうそうのかけらをあいしてやまない

そんな祈りが願いが
光に変わる奇跡は
一度も起こらない

たった一度の奇跡でさえも
僕を貫く真理へは至らない
声は閉ざされる

無限の静寂の中で
死人の叫び声だけが
僕の中でこだまして
全てを血でぬぐうように…

痛い
顔が痛い
皮膚が痛い
頭が痛い
心が痛い
世界が痛い
痛がってるのは誰だ

確認する
確認する
確認する
痛い、確かに痛い、居る、僕は居る、僕は此処にいる。だめだ!信用できない。

自己への圧力が
自殺の概念が
悲しい動機を刻むように
ハートビートモーターは
世界の渦で回る、廻る、まわる。

鼓動音が声に聞こえる

BLOG-FRIENDS、はたして友情を、作れるかな?

そんな日がくるために

2005年08月12日 23時09分56秒 | 駄文(詩とは呼べない)
埴輪はお墓の周りに埋めるもの。
あるいは並べるもの。
花もまた、お墓の周りを囲うように植えるもの。

埴輪の花が咲く時、
ひまわりは人形の魂を見る。
埴輪の花は太陽の光を見る。

時が風化する頃、
埴輪の欠片は花を育てる種を世界に植える。

太陽は無くなる
それでもひまわりは、100本足でぐるぐるまわる。

そんな、ひまわりであるために。

僕と俺にあるもの、君と僕の先にあるもの。

2005年08月07日 20時53分02秒 | 駄文(詩とは呼べない)
うん、まぁようするに僕特有の拘りの部分だから
それ自体で相手を責めるわけにもいかないってのはわからなくもない
それに君は「ごめん!!」と書いてるわけだしね。

そして君が俺と書いても、それが何をさしているのかくらいなら
僕にももちろんわかるんだけど
だけど人は文章を読む時、心の中で朗読するだろ?
普通は黙読って言うけど、
僕の中では言葉を読む時に声がするんだ。
その声に耳をすませる事が大事で
これは人生に置いて不変に大事って事ではなくて
教訓でもなんでもなくて
僕はわりと大切にしてるって事で
そういう声が聞こえなくなる時、
それは現実の世界の何かの圧力に負け
消えそうな儚さが忙殺される事で
ノイズに声がかき消されているっていうことで
ある意味僕にとって危険信号を意味するんだよ。

そういうの、わかるかな?
理解可能でも理解不可能でもなくて
意味じゃなくて、
そういうの、わかるかな?

難しいんだよね
迷宮におけるついたてが言葉だとすると
意識は僕の四次元球体が閉じこもってる閉鎖空間で
それはいつも迷宮を彷徨う。

君は話がずれていってると言うけど
僕にはずれてるように感じない。

だから聞いてる。
そういうの、わかるかな?
って。

ただ、君はたぶん、思うことをうまく口に出来ない
そしてその事が僕に対しての尊敬として投影される。
僕はまるで思っている事をすらすらと口にしてるように
そのように見えるのだろう。

あるいはまた、そんな風には見えないのだろう。

だから僕は、思ってる事を全部書きたいんだ
僕の意見なんて、文脈の中で単語の位置に確定する事は無い。
だからYESもNOも答えられない。
NOはYESに見える事だってある。

そういうの、時々思い出して欲しいんだよ。
意味を機能で分断すれば、
世界は分断される。
全体と個人はバラバラになり
システムが個人を支配するようになる。

だから言葉に刃向かって欲しいんだ
なんの言葉も無く、
心で何かを考えて欲しいんだ。
普通は心で感じるって、表現するらしいんだけどね。

そういうの、わかるかな?

最後に一つ、断言について謝っておこう。
「ただ、君はたぶん、思うことをうまく口に出来ない」
これは表現上の断言であって
確定要素は何もなく、
僕は僕の中で決めつけているわけではないんだよ。
力点を思考するにあたり、使わざるをえなかったんだ。

だから修正はしない。

そういうの、わかることも、あるよね?
きっと、たぶん
いつかそう感じるために。

明日を殺すために今歌う唄

2005年08月07日 01時00分51秒 | 駄文(詩とは呼べない)
読み直した直後から言える事なのかもしれないし
しばらく時間が経った今だからなのかもしれないけど、
僕はどうもうまく文章が書けない
以前はもう少しマシだった気がするのに
最近前よりも遙かに思ったことを書き記せなくなってきている

さっき読んでいて、
読み返していて、
読み直していて、
すごく泣きそうになってきた
これがつらいことなのかどうかもわからないけれど
なにかしら切なさに近いものがこみあげる
僕はもう、自分が思っているよりも遙かに速いスピードで
次々にぐちゃぐちゃに壊れ始めている
構造改革だなんだかんだと、
新聞という名のゴシップ記事や
ニュースという名の洗脳装置は
きっと僕には関係ない世界の出来事なんだと思っていたけれど
どうやらそう傍観してばかりもいられないようなのだ

戦争が嫌なんじゃない
むしろ戦争は人口を減らすべきという僕の考えと一致するし
切磋琢磨して生存競争に必死にならないと
生きている充足感はきっと味わえないんじゃないかと
野生の勘は告げる事もあるのだし
戦争を好まない日本人の考えは
それ自体がとてもぬるい人間独特の、
あるいは特殊な種族の、
かなり限定された価値観なのだとは思うけれど
そんな問題とは関係無い領域で、次元で、
あるいは異世界のルールにも境界線の煌めきで
僕は戦争を起こそうとする企みに飲まれて巻き込まれてしまう
現状の意思のもろさが嫌だ。

なんのために日本国憲法の前文は書かれたのだろう
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を理解する崇高な理想を深く自覚するのであって、
平和を愛する諸国民の、公正と信義に信頼し、我らの安全と生存を保持しようと決意した」
これは僕の頭が記憶している言葉で
ずっと昔に、中学生の頃に読んだものだ。
実際の文面とは、微妙に異なるかもしれない。

そこで僕が次に思い出す言葉は円周率。
3.14159265358979323846264338327950288419716939937510
これは僕が憶えている小数点以下50桁なのだけれど
これも記憶が定かではないので、
実際の円周率とは異なる可能性はある。
こっちは無機質な数字あって含まれるノイズ成分が少ないので、多少は自信があるのだけれど。

で、こういう記憶ってのは自分を構成する要素として
じつに重大な位置を占めていて
記憶がないという事は生物として拘束されない自由があるとも言えるけど
それは同時にとても悲しい、とてもとても悲しい、物語の喪失でもあって
始まりの無い物語は、歴史のない人間性は、
それはつまりただのカオスに含まれる土人形であって…
だからそれは空っぽの心に比例して
むくむくと膨らんでいく暴力の刻みにしかならなくて…
それって
実際のところ、どうなんでしょうか。

僕の記憶が構成する、僕の物理装置は、
読み出すソフトウェアとしての言語に影響されて
少しずつ崩壊していく。

それって実際のところ、どうなんでしょうか。

僕の口が咀嚼する、僕の言葉の入り口は
他人の意味を受け付けなくて、
思考アレルギーで体中が痒くなる。

それって実際のところ、どうなんでしょうか。

あのね、はっきり言って、
僕は君たちの事、自分の影だとしか思ってないんよ。
色んな位置に立っている自分、
色んな場所から眺めている自分、
結局それは他人という器に閉じこめられた自意識の反射で
世界には僕一人きり。

僕の四次元球体から抜け出せないし
意識が宇宙の端っこをなかなか突き抜けない。
時折自分が宇宙の外側に居るような気がすることもあるのだけれど
それはなかなかうまく人には伝えられなくて

例えば目を瞑ると現れる万華鏡のような世界も、
他人と共有することはあまりにも難しくて。

例えば眠っている間に思い出す鮮明でリアルな体験も
他者に伝える事は不可能に近くて。

だからさ、そんな事でいちいち悩んでる自分はとても愚かしくて
たぶん気にせず生きていくことが出来ていたら僕は幸せのシの字も知らなくて
死人のシの字もしらなくて
詩の中に含まれるシの音も口から出せないから
きっと僕は声を出す必要すら無いだろうよ。

だから俺はさ
俺は…
時々僕の事が
どうしようもなく
切なくなるんだ

ぼーっと中空を眺めながら
せめて空を見ることが出来たなら
せめて宇宙に行けたらって

そう思うんだ

わかんないよね、僕の言ってる事。
僕、他人に関わる事は、ずっと前に
遙か昔に、
冷たく冷え切った心で諦めたから。

だから僕、
責任をとって死ななくちゃ。

大人は、責任を取るって死ぬことなんでしょ?

本当の大人はさ、責任って命を懸ける事なんでしょ?

だから僕、他人も他者も諦めて、死ぬ道を選ぶよ。
別に後悔しないと思う。
誰も僕の話、本気で聞こうとしないし
僕も人の話、本気で聞くこと出来ないし。

それってさ
僕の力じゃどうしようもないよ。
一人の力って小さいし
僕は生まれつき意思が弱いし。

だからさ、
泣いたっていいじゃん
叫んだっていいじゃん。
精一杯荒んだ心で、嘆き狂ったっていいじゃん。

もう、許してよ。
もうそろそろ、許してよ。

俺、もう自分を守る事にも疲れたよ。

世界が壊れて、明日が全部死ねばいい。

ピクニックに出かけて、ピクニックを飲めばもう忘れる。

2005年08月06日 22時07分41秒 | 駄文(詩とは呼べない)
一つ思い出した事がある

15歳の冬、僕は試験勉強を無理矢理親からやらされていた
高校一年生の春、
工業高校に合格した僕は今とは違って
新しい学校という場所に大きな期待を持っていた。
愛知県立東山工業高校という学校は、
僕にとって一つの目標でもあったし
壁でもあったのだと思う。

入学式の日、担任の先生から言われた言葉を思い出した。
「この学校に入って、これからの学校生活に不安よりも期待の方が多い人、手を挙げて。」
この時、すぐに手を挙げたのは、クラスの中で僕一人だけだった。
すぐにも何も、僕が手を挙げた後も誰一人として手をあげなかった。
実際のところ、じつに荒んだクラスだった。
僕は工業高校という場所が、普通科に行けないほど頭が悪い人たちの、
あるいは不良たちの、あるいは家が貧乏で働かなければならない人たちの、
溜まり場としてしか機能していない施設だとは、
その時全く気付いていなかった。

僕は自分を維持するために必死で勉強したし
優等生である自分がおかしいとも、嫌われているとも思っていなかった。
入ってすぐに、まだほとんどクラスに馴染んでもいない段階で、
すぐに一人の生徒が学校を辞めた。
挨拶する暇も無かった。
消えていっただけだった。

たぶん、そいつの名前、「こだましゅうや」
だった気がするけど、、、自信は無い。
何人もの人が学校を辞めた。
僕は、その人たちの事を考えなくなった。
ある日突然人が死んでも
ある日突然人が転校しても
ある日突然人が学校を辞めても
先生は何も言わない
そして僕も何も言わない
たぶんきっと、クラスメートがうわさ話をして、
数日でみんな忘れる。

今ではもう、そいつがそこに居たのかどうかさえ、
僕にはよくわからない。

それくらい、人の世界は薄情なシステムで出来上がっている。
だから僕も、これを読んでくれた君の事をすぐにでも忘れるだろう。
それが良いとか悪いとか、そんな事を僕は考えない。
ただ、僕がいつも思うのは、
僕の生は祝福されたはずなのに、
誰も僕の事をいつも憶えていない。
そして同じくらい残酷に、僕は他人の事を憶えていない。

だから僕の生命も経験も培われた言葉も
人に忘れられるために流れているだけなんだ。

僕はそれを、
良いとか悪いとか考えない。
良いも悪いも関係ない。
良いことも悪いことも境界がわからない。

だから僕が棲むこの世界は
自信を持って良いと言うことが出来ない。

ならば悪いに決まっている!
良さの一つも無いこの世界、悪い世界と俺が決める!!
つまり僕の言いたいことは、
もう君が忘れてしまった記憶の中にある。

だからそう、いつだって僕の言葉は
忘れるために刻まれる
たった一度の世界で
涙なんか、流したくない。

たった27ページの感想文

2005年08月06日 21時26分44秒 | 読書
少しだけ、気になるところもあったので
「死にぞこないの青」という本を読んだ。
片田舎の小さな町ですくすくと育った人の
小さい頃の思い出をのらのらと書き綴ったような話だった。

いつもおいてけぼりにされる事に怯える僕の
なんだかよくわからないけれど流れている世界の
日常のささいな出来事を
事細かにじっと見つめる視線
息を潜めて世界のゆくえをジッと見守る影からの目線
そういうピースで構成された
あまり面白くもなんともない本だと思った。

おそらくは、
おそらく。

この淀んだ清涼感の中を流れる寒々とした空気
遠くに佇むカカシに投影されるような僕の世界
そういった雰囲気の端々に潜む輪郭線を
ゆっくりと舐めるように見つめる事ができなければ
この本は読むことが出来ない。

コロコロについての考察を見ていて気付いたのだけれど

この本は、
記憶への距離が遠すぎる。
なのに細部だけがハッキリとしすぎている。
あまりにも遠い物事を望遠鏡で観察している。

すまないな…
27歳の俺には
27ページくらいが限度だな。

1年で1ページ。
遅すぎる読書。
そんな事を思った。

二択を迫る人

2005年08月05日 02時14分45秒 | Weblog
今日、僕は何かを選択せねばならないのだろうか
残り時間がもう数えるほどしか無い
あと11時間くらいで、結論を出さねばならないのだろうか。

僕には、仕事を続ける理由がない。
僕にはお金がない
僕には時間がない
僕には与えられた仕事しかない
僕に技術は身に付かない
そして僕には夢しかない

食っていくだけのお金を渡されて
狭い部屋に拘束されて
そこに自由は無くて。

その社会の牢獄の仕組みは
家庭の牢獄とどう違うのだろうか

社会で働くことと、引きこもることの違いはなんだろうか

睡眠時間の違い
決断速度の違い
浪費力の違い

特にどちらがいいともわるいとも言えない
だけど、僕は今日、どちらかに決めなければならないのだろう
だけど、たぶん僕は自分で何かを決められない。

きっと、上司が適当に決めるだろう
誰も僕に何かを強制しなければ、
きっと昨夜の電話である女性に言われたように
僕は転職するとか定職に就くとか
そんな流れに乗せられるのだろう

僕の事をほとんど何も知らない人から、
30歳になる前に定職に就いた方がいいと言われた。
近未来の事でいいから将来像を決めろと言われた。

どうして人はこんなにも簡単に、
他人の人生にアドバイスできるのだろう。

みんな自分の世界があって、
その世界の価値観で物事を測りながら動いてる
そんな事は定説としては知ってる。

だけど…
誰も僕の事を知らないのに
驚くほど簡単に正解を決めるから
僕は不思議で仕方がない。

僕が何をしたいのかも知らないのに
僕が何をしたくないかも知らないのに
僕が何者なのかも知らないのに
それでも人は、人の人生を勝手に決められる。

驚くほど、暴力的な事に思うけれど
それはきっと、僕が僕の事しか考えてないからなんだろう

大人の世界のルールなんて知らない。
わずらわしい金の計算をするより
僕は普通に自分を諦めた方が手っ取り早い。

自殺の話はしなかった。
たぶん、すれば今すぐここを去らねばならないから
それが怖かったのだろう

僕は多分、迷う事が好きなんだ
そして迷わせてくれない圧力が嫌いなんだ
どうして人は僕をほっといてくれないのだろう
どうせ僕に出来る事なんて、何もありはしないのに。

会社に着く前に、実家に逃げたらいいのだろうか
でも実家は死に損ないの老人が嫌みを言い続ける牢獄だし
そこにだって僕の居場所は無いのだし
結局どこに逃げたって僕の居場所は無いのだし。

いつもの黄色い線から、三歩だけ前に進んでみようか。
狂っているほど前向きの人生。
けたたましい轟音が時間を止める空間。
その空間の引力と、僕はいったい何度戦ったのだろう

灰色の街が見える
浪費される時間が見える
何も考えてない自分が見える

僕はきっと、絶望にうちひしがれて涙する時間すらも
他人の暴力で奪われていくのだろう
そしてふと気付けば数年が経って
30の誕生日の壁と戦う事になるのだろう。

僕は30歳になれない。
28歳になる必要性も感じない。

誰も僕を必要としない
なのに誰も僕を無視してくれない
僕は世界の砂だ
こぼれ落ちる砂が
今日も地獄への時を数える
せめて時を刻むことが出来たなら
僕はもう、死んでもいいのに
それすらも出来ないから
僕はずっとここで苦しむ

光が見えない
影も見えない
失うものも見つからない
ただ、浪費される砂粒の世界で
僕は僕に流されていく

今日も砂は流れる
もうすぐ、宇宙は自殺する。

自殺する事だけが、僕の願い。

文体すらも、死にかけている。