嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

行動が時を止める

2003年04月06日 04時09分02秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕はいまだに僕が世界に望まれて生きている錯覚に捕らわれている。
僕には何か凄いものが秘められていて世界をアッといわせる事が出来るんじゃないか?
と思っている。
自分が自分こそが自分だけが世界を救えるのだという強い妄想が消えない。
実際には何もできないただの引き篭りであったとしても、
自分を過大評価する癖はなおらない。
むしろ悪化する一方かもしれない。

僕は僕自身を許せずに深い牢獄に閉じ込めた。
その時から僕の時間は止まったままだ。
僕の成長は止まったまま。
考える事をやめた人が何も解けなくなったように、
夢を捨てた人が同じ日常をぐるぐるまわるように、
僕の思考は堂々巡りし何もできない。
動き出せばいいだけだ。努力すればいいだけだ。
漠然とわかっていても何をどうしたらいいのか全然わからない。

だがしかしここに奇妙な理屈がある。

行動すれば悩まなくて済む。
何も考えなくても周りに溶け込んで生きていける。
世界を変えられなくても自分が変われば生きていける。
しかしそれは本当に生きているのか?
自分を偽って生きれば機械と変わらない生き方になる。
それは時が止まっているのと同じだ。
死んだように生きるのは世界を殺すことにも等しい重罪だ。

だから僕は考える。
だからこそ僕はもっと考えなければいけない。
考える事が生きる事。
これが僕の悟りだ。
何かを創造できなくてもいい。
何かを残さなくてもいい。
だけど、考える事だけはやめたくない。
何も考えられないなら死んだ方がいい。
僕のプライドが僕を守る限り、僕はずっと考え続けよう。

人について。
世界について。
生きるということについて。


―――僕は深い眠りの中で考える。
僕は夢の中で考える。
「ここは一体どこなんだ!」