嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

人を変える事は出来ない。でも奇跡は起こせる。

2020年06月21日 09時05分55秒 | 駄文(詩とは呼べない)

僕が一体何に怒っていたのか、
よく思い起こして考え直してみる。
やっぱりそれは、僕の嫉妬心だったのかな?
と思えてくる。
そして、「本当は鋭志が犬の世話をしなくちゃいけないのに、うちの親に甘えてるだけって事になるんだからね!」
と言い返された事についても考える。

亡くなってしまった愛犬の事を、僕や絢斗よりも大事にしているような気がして、
それが僕には辛かった。
その才子の様子が許せなかった。
死んだ犬の事を大事にし過ぎて、
まるで僕との2年間の結婚生活を否定されたように感じ、許せなかった。
「鋭志のせいで私はのんちんと一緒に暮らせなかった」と言われた時には、才子のずっと隠していた想いがグサリと刺さって怒りが何日も収まらなかった。

1度目はテーブルに座って4人で西友の買い物中に具合が悪くなった話と実家での愛犬の埋葬方法や供養についての話合いにおける鶴岡家の不破に関する話の時に、
2回目は絢斗のお迎えの準備をしながら身体を動かしている最中(又は移動中)に、
3回目はサツドラ前の歩道でさんりんしゃからのバスを待っている間、
才子には犬の事について三回責められた。
3回目は言葉を少し修正して、
(どうせ鋭志には言ってもわかんないと思うから言いたく無いんだけど、鋭志にものんちんの事について全く責任が無いとは言えないと思う)
という表現になっていたけど、
どちらにせよ、才子が内心僕のせいだと思っているのは間違い無かった。

僕は子供の頃、公園でコリーという犬種に全身を何度も噛まれて、右腕から皮下脂肪が外へはみ出してしまい、病院で右腕を縫う程の怪我をして、それ以来犬に近づくのが怖かった。
そして動物の毛で喘息の発作が起こるから、
日常的に喘息発作ばかりの生活になってしまったら、と思うと、僕には犬と暮らすのはとても無理だと感じていた。
そして僕の生まれつきのアレルギー体質について責められたとしても、僕には死んで詫びる事も出来ないし、何もしようが無いから、尚更それを責められたのは辛かった。
一体僕には、どんな選択肢があったのだろうか?

そしてそれほど犬が大事なら、2年前に新居での物件選びの際に、サニープレイスに決めようとせず、ちゃんと才子の意思で断って欲しかった。

新婚生活が始まる事の条件に、
犬を飼う事と、タバコを吸い続ける事が条件になっていたなら、
僕はどうしていただろうかと考えてみた。
それでもやっぱり、僕は才子と結婚生活を送りたかった。才子は意固地で頑なな僕を柔らかく変えてくれる特別な存在のような気がしていたし。
僕が才子の前ではじめて大声で泣いた時に
才子はベッドの上で優しく僕を抱きしめて包んでくれて、僕を必死で癒して宥めてくれた。
その才子の優しさが、忘れられなかったから、きっと僕は才子の事を信じる以外に、他の道を見つけられない。
才子は僕が今までに出会った誰よりも僕に対して優しかった。だから僕は才子の人生をどうしても救いたかった。
実家で親の庇護下で自分の殻に閉じ籠ってる才子に対して、大人になれずに苦しんでる才子の様子をみて、僕はどうしても外の明るい世界へ連れ出したかった。
だから、才子が絢斗の事を可愛がって嬉しそうにしている時に、僕の心はとても安らぐ。
才子が幸せそうに成長してくれている様子を見ると、僕の魂はとても安らぐ。
でも、才子が自分の殻に閉じ籠る様子をみている時はつらい。
まるであの頃に逆戻りしているかのような錯覚に陥るから。
僕は才子の心を無理矢理変えるような事は出来ない。僕にできるのは、僕の言葉を届ける事だけ。それを必死でやり続けるしか、僕には道が無い。伝わらない言葉をどれだけ紡いでも、それは才子には届かない。
才子に届けるには、僕の魂を削った言葉が必要だから、僕は深く潜って、僕の言葉を探す。眠って無意識と意識の狭間でたゆたうような感覚の中で、僕は新しい言葉を探す。
誰にも見つけられなかった、原石の言葉を探す。
かつて言葉が生まれる前の、呻き声や叫び声だった頃の、想いだけの頃、僕等が言葉に頼らなかった頃、そこには心の共感が広がっていただろうか?
獣の叫びの中に、孤高の咆哮以外に、
僕達は魂の震える何かを持っていただろうか?
僕は深く沈んで何かを探す。
誰にも見つけられなかった隠された未来が
何処かにあるような気がして、
僕はその、美しい何かを探す。

僕は奇跡を待ったりしない。
僕は奇跡を見つけ出す。
それが出来なければ、
僕達は奇跡の糸を手繰り寄せる事など出来ないから。
多分それは、自分自身が忘れてしまっているような、心の深い部分と繋がっている糸だから、解きほぐすには、とても、時間がかかるのかもしれない。
だけどそれを見つけた時には、心の隙間に光が刺して、セカイの風景は一変するから、
だから僕達は、
自分自身の心に対しては、
絶対に嘘をついたらいけないと思うんだ。

心の扉を開く勇気が足りない
僕はセカイを恐れている。

傷ついても壊れない心
ぶつかっても壊れない心
僕が死んでも、世界に遺り続ける心
そういう大切な何かを、僕は探している。

許さないを赦すよ

2020年06月12日 06時05分55秒 | 仕事
ずっと考えていたけど

やっとわかったよ。
僕は才子の事が好きだよ。
だから、あの時とても辛かったし、
とても苦しかった。
僕以外のものを、選んでいる君を
受け容れる事が出来なかった。
結局僕の、つまらない嫉妬心だったんだね。

始まりの時間について、
考えていた。

初めてのセックスが
レイプだったのか、
才子の本気だったのか。

僕はあの時、君を信じたんだよ。
だから君のことを許したんだ。
例え君の魂が、強欲に汚れていても
快楽にまみれていても、
君が本気で僕を求めてくれるなら、
僕は才子と一つになれると思ったんだ。

ベットの脇にうなだれて、
「死にたい…。」と言ってうなだれた君に
「僕は嬉しかったんだよ」と伝えたら、
キミはものすごく驚いた顔をして
「だって今のはレイプだよ?どうして?」
と聞いたね。

君が本気で僕を求めてくれるなら
僕はいつだって君を助けに行くよ

君の想いが本物であるならば、
たとえ君に蹂躙されたとしても、
僕は操を捧げる事も
僕が壊される事も
何も苦しくは無いと思ったんだ。
君と一つになれる事そのものだと思ったんだよ。

僕は未来が欲しかった。
人生に絶望している僕に、
キミは罪の灯りをともした。
僕は若い頃、生きている罪が苦しかったんだ

才子が居たからこそ、
僕は止まっている時間が動き出すことが
楽しかったんだ。

才子、君の罪を責めて悪かった。
その罪は僕と2人で分け合おうよ。
僕はキミとふたりでいる時だけが
このセカイにいることがつらくないと思える
どんなに苦しい事も、
ふたりで分け合って、
罪を味わっていこうよ。

絢斗以外の存在に対してならば、
僕はたとえ君が人を殺したとしても、
それをいつかは赦すよ。

たとえ君が生きる事の罪に怯えても、
セカイのルールが君を縛っても、
僕だけは、君の罪を赦すよ。
キミと生きていたいんだ。

絢斗を産んでくれてありがとう。
絢斗を愛してくれてありがとう。
僕に、何が愛なのか教えてくれてありがとう

そばに居たい。
もう一度抱きしめたい。
絢斗を挟んで、3人で家族を感じたい。

それが、僕の結論だよ。

大切なものは3度死ぬ。

2020年06月05日 02時33分05秒 | 駄文(詩とは呼べない)
苦しい。

僕が今、僕のありのままである事を、許されない環境が苦しい。
僕がずっと前に蓋をしてきたもの。
僕が理論武装でがんじがらめにして、
僕自身を硬い檻に閉じ込めたもの。
僕の中にある、感情の怪物。

妻と喧嘩する時、心の奥から溢れ出しそうになるもの、ある種の、暴力衝動のようなもの。破壊的な感情。
それらは全て、僕が理性で封印してきたもの。
カウンセラーの爺さんが2年前に助言した事も、僕を苦しめる。
臨床心理士の能力。

だけど僕は、僕が誰よりも正しい事を知ってるし、誰よりもおかしい事も知ってるし、
全てが矛盾している事も、正論が人を傷つけ続ける事も知っている。

僕は、人を赦すことが出来ない。
僕は、人を殺す事が出来ない。

動物なら、どうか?
動物ならば、僕は見殺しに出来るのか?
妻の大切な愛犬が死んだ。
17年間もかけて、タバコと愛情でぐちゃぐちゃに首を絞められて、癌で死んだ犬。

僕の一歳の息子も、
妻のタバコに殺されかけている。

妻が1週間前に家出した。
犬の死を、僕が責めたから。
妻が、僕よりも犬を選んだから。

僕の大切な犬は3度死ぬ。
逆に言えば、3回しか死んでいない。

でも、息子は1度も殺されたく無い。
殺される前に僕が奪って逃げたら、
きっと妻は僕の何もかもを奪って、
最後に僕の大切な妻を殺すと思う。
もしかすると、もう既に、僕の大切な妻は、
妻自身によって、殺されているのかもしれない。
僕の大切な妻は僕の事を好きだった。
僕の大切な妻は、犬の事を好きだった。
僕の大切な妻は、息子の事を好きだった。

僕の大切な妻は、僕の事を愛していた。
僕の大切な妻は犬の事を愛していた。
僕の大切な妻は息子の虚像を愛していた。

息子が大きく育って、本当の息子になった時、
彼が彼自身になった時、
彼の自我が目覚めた時、
きっと妻は、現実に敗北する。
妻が現実に敗北する迄は、妻の夢の中に、息子を預けていても、いいんだろうか?
やがて目覚める夢だとしても、
その長い愛情が、息子にも夢を見せてくれるのなら、それはそれで、いいんだろうか?

全てが壊れていく世界で
壊れて消えない存在を願った
人は不老不死にはなれないから、
子孫に全てを託して消えた。
長い永い血の灯火が
短い時間の中で、世代交代を繰り返して、
世界に存在を刻んでいく。
先祖から何回も何回も繰り返されて
消されても消されても、
壊されても壊されても、
何かを世界に遺そうとあらがってゆく。

僕の番はもうすぐ終わる。
妻の番も、もうすぐ終わる。

もう終わりにしてもいいですか?
君が側に居ないのなら、
僕の約束は果たせない。

僕の最後を看取って欲しい。
君に、僕の最後を看取って欲しい。
僕はもう疲れた。
生きている事を責められるのに、もう疲れた。

でも、僕が死ぬ少し前に、
僕の事を知っている奴等を全員殺したい。
僕の命の方が、君達よりも価値があると、
証明してから死にたい!

だから僕はまだ生きるよ。
あともう少しだけ、長生きしてみるよ。

君を赦せる僕になりたい。
君と共に生きられる、優しい僕になりたい。
君の罪を全部赦せる僕になりたい。
そうしたら、僕が生きている事を、
キミは許してくれますか?