嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

友達を殺したいとは思わないが、邪魔だとは感じている。

2008年05月26日 23時19分11秒 | Weblog
あまりにも、友達が多いことに悩んでいる。
もちろん、書くまでも無いことだけど、
僕にとって友達だったものが、もはや単なる空語でしか無くなってきているのだと思う。
友達と呼ぶにふさわしい人たちはたくさん居る。
親友と呼べる人も居る。
しかしもはや、それは過去の走馬燈の一つや、優しい思い出にしかならないだろう。

大学の友達も、高校の友達も、専門校の友達とも
十分にうまくやれている気がする。
くだらない会話、とりとめもない会話、感情的な会話、冷静な会話、
世間話、表面的なジョーク、少しだけの気遣い、わざと冷たいフリ。
聞き流す会話、受け流す会話、大切な相談、優しい友達、
楽しい会話、その場だけの会話、少しも動じない会話、
取り乱した会話、はしゃいだ会話…

もはや僕には、意思疎通できるような人は居ない。
それは幸か不幸か、僕が仮面を手に入れようとしている現在進行形の、大人びた嘘。

信じがたいことに、僕は八方美人であろうとしている
あるいは、八方美人でありたいと願いはじめている。

そしてたぶん、それと同じくらい、自分の事をどうでもいいと思い始めている。


何が流れ込んできたのだろう。
何が変わってきたのだろう
僕は僕以外に、何か大切なものが、少しでもあっただろうか?

確信の持てない、わずかばかりの思いはある。
自分に伺いを立てるような自信の無さで、
少しだけ、思い当たるフシはある。

たぶん、僕は人を好きになり始めているのだと思う。
そしてその濃度のアンバランスさに連れて、自分を失っていく。

誰にも言いたくない。
当の本人にさえ、好きだと言いたくない。
言ってしまえば、すべて嘘になって崩れ去るような自信がある。

だから僕は、すべてから遠ざかって、安全な位置で
自分らしい過去を築こうとするのだろうか。
安全な未来の目標を定めて、精一杯、今が崩されないように…

近いうちに、危険域に推移するだろうと思う。
自分と他者との境界線が崩れていくか、
僕の存在が崩れていく危機が訪れるだろう。

でもそのことを、僕はまだ悲しいと感じていない。
哀しさを、僕はうまく思い出す事ができていない。
実感の湧かない奇跡の中にいる。
遠くから眺めた子供の頃の自分の立っている扉が見える。
その視線に答えるために、精一杯、僕は僕のままであろうとする。

約束を、果たさねばならない。

ずっと昔に膨らまして閉じた約束を、
そこに世界の名前をつけねばならない。

今というありもしない奇跡の中で
僕は、僕の過去だけを見ている。

全てを投げ出す重さのために

2008年05月25日 03時25分50秒 | 駄文(詩とは呼べない)
想像力の重さを感じている
ただずっとここに居続ける僕のために
閉じられたセカイがあって
ただずっと、僕のセカイの想像力の限界を壊すために君が居る。
もし君が、その声で、その耳で、両手で、セカイの嘆きを救うなら、
僕と君の距離は、きっとゼロよりも遠く近づく
もっととおくへ、遠くへアナライズして。

僕のセカイを、全力で否定して。
僕は君を否定してあげる。
ずっとずっと、君のセカイを否定してあげるから。

だからこっちへ来て。
僕はそっちへ行く。

誰にも聞こえない声で
世界の終わりを叫んだ。

その時君が、僕を殺して始めるために。

一粒の勇気も見つからなくても、人は生きていけるほど弱い。

2008年05月10日 16時28分45秒 | 駄文(詩とは呼べない)
すべてのしがらみを投げ捨てて、
ただ、僕のためだけにあるエゴを見つけたい。
それはいつも、すべての一瞬の中に含まれていて
僕の世界のどこにもない。

他者の欲望を自分の身代わりにするような時間だけが過ぎていく

僕の時間がどこにもない。

生まれた時から、僕の時間はない。
誰かのために時間を使うこともできなくて
ただ僕は、惰性の中に閉じ込められていく

思い通りにいかないのが悔しいんじゃない
思いに気付くことのできない無力さが
何も求める事のできない無欲さが
諦めることと欲しがる事が重なりすぎている
短い僕たちの周期が
ただ、今は悔しいんだろうと思う。

星が生まれてから、消えるまでずっと佇んでいたら、
僕はその時間に満たされるだろうか?

そんなことはないだろう
どんな巨大な大きさから受け取る周期も
どんな小さな弱さから受け取る周期も、
結局は、伝わらない限り、同期は取れない。
この世界にあるなにもかもの物質が、
その存在を異にする限り、
形に拘束される限り、変化は痛みとして、
苦痛としてしか、僕の心に届かない。

だからやわらかいものを求めるんだと思う。
だからどこか遠くに、僕はやわらかいまどろみを求めるんだと思う。

過ぎてゆくものだけが、
失われたものだけが、
僕の中で大事にされているような気がする。

これから起こることを恐れて、
失ったものだけを大切にする僕の心は、
まるでこの宇宙の外側にしか、中心を持たない異円系だ。

雷の味がする。
まだずっと、砂漠で心を数えてるんだろうか。

とおくにある声を聴きたくて、( )の中に君を入れる

2008年05月06日 21時19分57秒 | 駄文(詩とは呼べない)
あらゆる未整理の問題が、僕の中で形を変えてゆく
誰にも会いたくないのに、誰かの声を聴きたくて
何も変えられないのに、変わっていく景色だけがおそろしくて
ただ、明日誰かと出会うことを恐れるように
今、僕の心が不安定であることにさえ怯える。

まっすぐな志と
鋼のような意思と
素直な心さえあれば

僕たちは誰にも汚されずに、生きていけるほど、現実は生ぬるいのでしょうか?

誰かを傷つけなければ、
僕は傷つかずに居られるほど、
この世界は、因果応報と摂理でがんじがらめなのでしょうか?

教えてください。
僕の声をきいている僕。

答えてください。
僕の声が聞こえない僕。

あらかじめ、世界は決められているのでしょうか?

僕は。

世界のすべてを構築しようとする神に、打ち勝てるのでしょうか?

神を殺したいです。

この世界を作ったなにもかもを、
あらゆる万物の冷象を。

ただゆっくりと呼吸を終わらせていく僕の死体を見つめながら、
僕は今でも、自分に手が届かない。
あらゆる走馬燈が植物人間の夢だったとしても、
まだ僕はここで目覚めずに泣いているような。

泣くことが出来るなら、この世界に向けて叫ぶような呼吸が届くはずなのに
まだ目覚めない。
まだ僕は眠っている。
ただ、死体になってゆく冷たい奇跡の中で。

僕の中で

君たちの声を聴く。



とおく、遠くまで離れて。