嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

ねむたい議論とねぼけた主張。そして宇宙の自殺。

2006年08月31日 09時27分14秒 | Weblog
「不良債権としての『文学』」(「群像」2002年6月号)   大塚英志
どうやら僕等が抱えている問題は相当根深いものであることに気付きました。
ここでうだうだ議論を重ねる事は
おそらくもう、僕自身の停滞以外の何者でもないでしょう。
「本を売りたい」「本を作りたい」「本を書きたい」「何かを書きたい」「何かを伝えたい」
それらは曖昧に一体となっていたからこそ、
僕等は同じ場を共有できました。

何故、KenさんがBFから間接的に追い出されて
(あるいは自発的に抜け出て)
今の現状に至ったのか、僕はようやくわかってきました。
それぞれの人達が、自分の場を、力点を、重力を、
必死になって守り続けているからです。
だけどそれは幻想です。
その必死なプライドの固持は、読者の前に立っていません。
このコミュがある種の閉鎖性の中で活発に議論され、
BLOG上で透明性を持って議論されなかったこと、
それは僕等が現実から目を背けているからです。

僕は、本を出したいとは本質的に願っていません。
これは、わどさんとの共同生活が失敗した事の、
本質的な原因でもあっただろうと思います。
僕がこの場に参加している限り、
BLOG FRIENDSは前進する事が出来ない気がしてなりません。

僕自身が頑なに守っているへんてこな場は、
たぶん既に現実が見えているあなた達の遙か後方です。
僕が何かを主張すれば主張するほど、
BFはその枠を広げる事でしか繋がりを保てません。
現状の小さな集団構成を維持している限り、
「本を売りたい」~「何かを伝えたい」までを幅広くサポートすることは
ほとんど不可能ではないかと考えます。

それゆえに、僕は僕自身が本を望むまで
「本」という場から退くべきであると考えます。
そしてまた、僕が「本」というチャンネルを選ぶならば
突発的に、衝動的に、僕自身のエゴによって
多分僕一人でどこかへ動きます。

今、僕に、「本を作るための友達」は必要ありません。
多分僕に必要だったのはBLOGの友達、だったような気がするから。
BLOGがなんであるか、それが明確化してきたことで
僕にとってのBLOGは可能性を失っていきました。
無くなったわけではありませんが。

mixiというある種の萎縮性
それは便利で仲良し、という見せかけの演技でもありますが
僕はmixiにもBLOGにもまだなんらかの可能性があると考えます。

ピラミッドを造りたいとは思わない。
遠くの時代へ向けて、まだ見ぬ他者へ向けて、
巨大な墓を見せたいとは思わない。
だけど、本を作りたいと思うことはあるかもしれない。
その時が来たらまた、僕は本について考えよう。
紙について考えよう。
文字について考えよう。

だけど今はまだ、僕に本は必要ない。
僕が今感じている心の呼吸は、
誰かの心の中で消費されて透明になっていけばいい。
形が解らないからこそ、伝わるものだってきっとあるだろう。

今の僕が望んでいる世界は
僕の為にある宇宙の自殺だから。

黙るほどに失う魂の迷路。

2006年08月30日 02時34分23秒 | 駄文(詩とは呼べない)
少しの間、黙っててくれないか!

僕は、そんな事を僕に向けて言う。
あるいは俺が、僕に向けて言うように語る。
物語は、いつもえんえんと僕の中でだけ語られる
僕の感覚でだけ、僕のカメラ目線の物語が映写機を回すように。

そしてその言葉を囓った分だけ、
僕は僕らしさを失う、
かつてどこにでもあった風景に宿る遊びたい盛りのエネルギーも
夜になって真っ暗になるまで時計を見ないで遊び続ける土の踏み場も
土管の中をぐるぐる回って世界が変わり続けるのを楽しむ目線も
いつもいつも、僕は僕を黙らせることによって何かを失う。

ずっと背景に、
きっと背景に、

何かを。

きっと僕は何かを、そこに置き忘れ続ける。
そうやって、僕の呼吸や歌は、遠く遠く溢れ続ける水の無い宇宙へ吸い込まれていく。

ありふれた場所が、
決して渡ることの無い意識が、
誰にも会ったことの無い宇宙が、
きっとどこかへ、
寒い夜を愉しむように溢れ続ける。

僕が、僕だけが、
この世界に生まれた命であるなら
僕は、この広く狭い宇宙で、
いったいなにをやって遊ぶ?
何をして何を知ったと誤解で遊ぶ?

跳ねる雫の中に映り込んだ透明な僕の顔も
苦みを噛み潰して泣き叫ぶほど遊び拡がる魂の迷路も
ずっと僕は僕の宇宙から出られない。

「ここには居たくない」
そういう誓いが。
ずっと、そういう誓いが。
僕を、僕だけに会わせ続けて

出られない
ずっと出られない風景球の迷路が
僕等の魂を汚し続けて

なにがなくとも
なにかがなくなくとも
なにがなにかになくなくとも

かつて、
あふれつづけて、
永遠に、出会い続ける

僕が創り出した兄と、
僕が取り出した弟と、
僕を取り囲むひとりぼっちの兄弟がいるかのように

回り続ける。

この場所で。

ずっと周囲を照らされて。

あがないがなくとも
人は困るほどに溢れていて
誰かを踏み潰さなくとも
いつだって悲鳴は僕の耳に届いてる

明日が忘れられなくて。
ずっとずっと明日を想い続けて。
苦いにがい、思い出の中に身を浸して

夜だけを、数え続けるのだとしたら

僕は、僕の理想郷で

ひとりぼっちで朽ち果てる。

夜が怖いんじゃない
闇が怖いんじゃない
黒が怖いんじゃない


ただ、僕はここに僕しか居ないと確かめるのが怖い
そうやって、なにもない場所で死んでいくのが怖い
せめて、生きてきた言い訳が遺書を汚すかのように
記号によって並べられた、誰も居ない迷宮を、
誰かに、ブラックホールのように思わせることが出来たのなら

僕の嘘は、まるで君の為に。

明日、夜を数える君が、
まるで僕に会えたと錯覚するように。

ここに、僕たちの魂を刻んでいこう。

夜が明けて、魂が光に焦げる、その時まで。

事実だけを刻印して死ね。

2006年08月26日 08時44分13秒 | 駄文(詩とは呼べない)
永い短い人生の中で
たった一度だけ、本当の事を書けるとしたら
僕は多分、あの日のことをかくだろうと思う。

僕が死んで、時間が逆戻りし始めた日
あの日の声
誰にも聞こえない声
誰にも聴こえない音
誰にも触れない光
誰にもきずれない香い
そして誰にも聞こえない、誰にも届かない、止まったままの風。

僕の風景が死んで、
もう決して僕の心に光が届かなくなった日
あの日の記憶を辿るために
ただそれだけがために
僕はずっと昨日を生きている

それを超えられない限り
明日の光が今に届かないことを
僕は誰からも知っている
たとえ果てることのない
地獄で涎を垂らす醜い番犬さえも
時代を捉える事無く、風景の中で止まった時を知られるだろう

だから僕が一度だけ何かを書くとしたら
きっとたぶん、あの日あの場所で起きた出来事を書くしかないのだと思う

だけど僕は。

その時の記憶を、まだ正確には
思い出すことが出来ていない
あのとき覗き込んだ瞳の黒さに、何が宿っていたのか
そしてあの時僕に語りかけた声が
誰からの死し声せいだったのか

風景が凍りつく人の心には
いったい何が覗くのか
そしてまた、何が宿るのか
誰も何も、透明な僕に語りかけない

そして僕は、その真実だけを、探し続ける。
ただ、僕の隙間から注ぐ風だけを便りに。

忘れられてしまった時間の中で
ただただ死の淵だけを色取るように象る。
それは採光の演出が、切り取られた呪縛の中でこそ
冷たい風景画を作り出すように、
優しく残酷に四角いフレームを作る。

閉じられた時間だけが
閉じられた扉を優しくなでる
そこに吹く風は、決して止まったままで、
まだ僕の中で声にもならず、言葉にもならない。
だから僕の心で音はしない

がらんどうの響きも、
空腹な生命も、
魂を削り取った食事も、
何も僕を満たさない
誰も僕を見つけない

死神でさえ、例えゆっくりでしか、僕を殺さないのだから。

あるいはまた、ここに僕が死んでいることを、
証明として打ち立てたのだとしたら、
既にそこに転がるのは君の死体だから、
僕は、決して、自意識から君を遠ざけたりはしない。
永遠の果てに向けて、僕を叫んだりもしない。

嵐のような荒々しい反抗意識も、
波も風も吹く事のない波動の海では、
ただ磁界の束縛された空間で、
五次元の電波だけをなぞる。

ありふれた話は、もはや君のためにしない。
そしてそれは僕のためにならない。

どうしようもない真実だけが、
現実と夢を繋ぐ為の薬。

明日、君の真実が訪れて、僕に出会うことがあるのなら
ただただ君は僕の首を切れ!
ひとことも発さず、風の吹かない遠い瞬間にだけ身を寄せて
素早く僕の首を取れ。

さもなくば、君は死ね。
いずこかに散らんと、ただとくとく君は散れ。

夜な夜な徘徊する亡者のように
悲しく永続の中で生きるなら、
君の光は僕のために死ね。

それだけが、きっと僕の生きる道。
だからそれを伝えるために。
僕と君の意識は魂が凍える歌を探そう。
誰も救えない事実だけを、

この冷たい世界に刻むために。

最後の水を欲しがって叫べ

2006年08月24日 01時27分56秒 | 駄文(詩とは呼べない)
水を、欲している

誰からも望まれることのない、最後の暗闇で
宇宙が自殺する、最初の鼓動の中で
水を、水だけを、肉体が欲している

カラカラに乾いていく宇宙の皮膚を感じながら
誰も居ない宇宙の中で
水を、欲しがっている

水、水だけがあれば
僕の身体は
何かで満ちていく

だけど何も繋がらない
誰の声も聞こえない

何も同じだとわからない
何もかもが同じで
何もかもが遠いから
何かが同じだと気付くことは出来ない

その中で、宇宙を満たしてくれる
一雫の水を求めて

呼吸が声に変わることがあるのなら
僕は、光を超えて 限界を叫ぶ

誰かが居ても
誰も居なくても
その先に、何かあるって気がして
僕は、世界を叫ぶ

水をくれ、と。

心が壊れていく
乾いた何かが砕けていく
僕は体から形を失っていく

永い夜も、冷たい朝も来ない 太陽の光を浴びて
僕は、水を求めて泣く
ただそこに、自分が居ることを祈って。

誰にも見られたくない、明日の天気図を描いて ’

2006年08月16日 23時57分21秒 | 駄文(詩とは呼べない)
ずっと何かを我慢している。
誰かに、言論を封殺されているような気がする。
もっと僕には、言いたいことが腐るほどあるのに
一体誰の何に遠慮しているのだろう。

最近始まった事はいい、小さいことだし、
いずれどうにかなるようなことだ。
だけど。
ずっとずっと何年も我慢して、
まだ全く言葉になっていないこと、
それをここに書かないでいるのは
やっぱり何かおかしいような気がする

僕に残された時間、
ほんとうに、まだもう少しあるのか?
もう、かなり少ないんじゃないか?
もしかすると明日なんじゃないか?

そんな危機感を最近ひしひしと感じ始めている
誰かが何かを諦めるたびに、
何か重たいものを背負わされてるような感じがする
君達が諦めた分だけ、僕に何かの重責が、負荷が、圧力が、
だんだんと周りを取り巻いてずむずむと息苦しくなる。

もっと僕に、自然な空気と、
ゆるやかな呼吸と、
どうしようもない言葉があれば、
きっとまだ、僕の為に、
見えない世界は、
誰かに見える世界に変わるのに。

そんな気がして、
僕は白い壁に向かう。

誰からも期待されず、
何からも束縛されず、
僕だけの、本当の気持ちを、
どこかへ書きたい。

それでもまだ、その手紙は宛先不明なままで
ずっと中空を彷徨う。

明日、そらの空気が澄んだ水色に包まれたとしても
きっと僕の天気は、もう二度と、晴れることがないだろう。

不自然な夕焼けを白く染める日のために

2006年08月16日 22時21分48秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕が失った光を、誰かが代わりに受け取るとしたら、
それはいったい誰が良いのだろう
そしてまた、それはいったいどんな人ならいいのだろう

世界の半分が失われてもまだ、世界を自然だと思ってみることは出来る。
例え鋼鉄に彩られた、灰色の、スモッグで焼けただれた硝煙の匂いがするような街でさえも
僕が自然な眼で光を受け取り、そして心の風景に、とてもやわらかい形で、
なだらかにしまい込むことが出来る風景なら、
それはまだ自然だと、言い切ったり断言したり確定したりすることは出来る。

だけど僕の形が、
どうしようもなく不自然な色で彩られ、
ただ、存続の為だけに作られた監視カメラのような目線を手に入れたら
それはもう、そこにある風景を、
自然だと呼ぶことは決して出来ない。

ありふれた夕焼けも、
心を狭める黄昏も、
赤いだけで涙を誘う夕日も、
もうじき、僕の心には届かなくなる。

その事を思うと、少しだけつらい。
生きていく決意は無い。
死にたがってる自分の潜在的な欲望だけを、
大事に大事に、自分の名前で名付ける。
彼の事だけを、ただ僕は自分であると認めてやりたい。
そんな願望ですら、自意識という言葉が抽象化して
僕の景色を外へはみ出そうとしていく。

もうずいぶんと、窓の外へ手を伸ばしてないような気がする
ありふれた日常の中で、
機械と共に踊るような忙しい日々を送る。

あと何年経てば、太陽の光は人口のエネルギーに交換されるだろう。
そしてあと何年経てば、世界の半分が記号に変わるだろう。

どうしようもなく絶望的な風景を、
フルカラーで表現したくはない。
何万色の絵の具を用意しても、
心に雪のような白さを紡ぐ事は出来ない。

だから僕の半分の景色が、
例え病気のような白さに染まってしまっても
僕は、
僕だけは、
そこに自然の採光を取り入れて
どうしようもなく輪郭のない、
シャボン玉を遠くに見つめる。

明日、僕の世界が終わったとしても、
僕はまだ、今日を描くことが出来ない
その事を思って、ただ君の前で僕の記号は踊る。

夢の色を、現実に描くために眠ればいい

2006年08月07日 03時00分23秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕の世界に届く光は
どのくらいの精度で僕をめがけて飛んでくるのだろう
そしてまた、その色は
本当に、本物の色なのだろうか。

少なくとも、僕が見ている光の半分は
既に白く光ってぼんやりとしか映り込まない
同じようにして、僕の残り半分が取り込んでいる光の色は
誰がどうやって何色だと
決めることが出来るのだろう

左目に、時々針を突き刺してしまいたいような衝動にかられる
この気持ちを、いったいどれくらいの人が
理解することが出来るのだろう
そしてまた、その突き刺すような痛みは
誰がいつ、どのようにして作り出した、誰の為の痛みなのだろう

僕は死んだ瞳で物を見る
そして僕の手は、死んだ記号を作り出す
誰かに届けられる光が、
もしも本当に何かの色を持って届くのなら
そこに込められた波は
どんな世界を経由して
どんな風にねじまがって届くのだろう

少なくとも、僕が感じているどうしようもない光は
色濃く絶望を映し出しはするものの
僕に本物の光を届けようとはしない
誰の目に届く光が、何色で、どんな風に見えるのか
僕たちは何も知らない

ただ僕たちは想像して
ニセモノの情景の中で
与えられた悲劇ばかりを想像して泣く

そんなニセモノの情景は要らない。
誰よりも歪んだ世界で
僕の為だけに届く、
本当に美しい景色だけを
僕は意識の中で感じていたい

そんな願いが叶うこともなく
今日も僕は
ただ眠る為に、 ふたつの眼を閉じる。