嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

部屋に明かりを灯す人が居なくなった。

2009年10月25日 18時31分38秒 | 考え事
隙間無く敷き詰められた雲と空の模様のゆく先に、
果てを見つけるかどうかは、
自分にとってとても重要な分かれ道だ。
果てのない澄み切った空と、
果てのあるドームの状の空は、
同じ空でありながらも、全く見え方が異なる僕自身の心の移ろ気を表している。

うっすらとしめった水色の芳醇な刺激臭も、
毒のある排気ガスで曇った空気の重みにしか感じられない日は、
空気の振動は心の痛みに繋がっていく。

冷たいありきたりの短い会話を交わして、
僕とクラスメートは何気なく別れた。
それほど親しくなかったことが、
今の僕を支えているとも言える。
もし、もっと心の奥の方に踏み込むような関係だったなら、
とっくに僕の地面は歪んでしまっていたかもしれない。

クラスにいつも明るさを灯す自分勝手な若者が一人消えて、
少しだけ流行色のインフルエンザの空気が側をかすめていく。
あの病気になりそうな空気のにおいが、
辺りいっぱいを包んでいるのが最近の僕の教室だ。

怖いのは日々怠惰な方へ流されてしまいそうな僕の弱さの方ではない。
むしろ、怠惰な生活を送っていた頃は、真剣に何かと向き合い、何かと戦っていたとさえ感じる。

弱さを自覚したくらいでは、弱さは決して消えない。
無責任さも、決意のない濁った方向性も、
すべて僕の日常と共にある当たり前のものでしかないはずなのに。

不思議な思いの中で歩を進めている。
いつか、どこかで、君と道が交差することを、僕は願っている。
病んでいることでしか、光らない眩しい太陽のように。

二人のズレを繋ぐ為の手

2009年10月01日 01時16分14秒 | 考え事
自分の弱さと醜さを知っているが故に
僕はいつも自信が無い。

それゆえに、僕は
君に対しても、あの子に対しても、
ただ、責めたり謝ったりする事しかできなかった。
あの子は僕を好きだと言ってくれたけど、
それが嘘であることは暗黙の了解だった。

僕は自分を白日の下に晒すため、
弱さを暴いてあの子を君にしようとした。
でもそれはできなかった。
お互いが嘘を確認して、お互いに少しの痛みを感じた。
唯一、救いとなるのは、
お互いに嘘吐きだったから、お互いを汚し合わずに済んだことだったと思う。
ただ、手を握っただけで、それ以上の事は何もしなかった。

結局、馬鹿であることを確認し合っただけなのだ。
傷つくのが怖いくせに求め合う。
体を重ねるほど、愚かしくも無いし、嘘が上手でもない、
子供たちの握手に過ぎなかったのだ。

明日、君に会ったら、
僕は無視するだろうか、
無視、できるだろうか。

たぶん、君が無視するだろうと思う。
僕はきっと暗く重い面持ちで、
ずっと何かを引きずって歩くのだ。