嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

ローランダーに憧れて

2016年12月29日 16時05分01秒 | 考え事
今日突然交通事故やなんかで死んでしまったとしても、後悔しない生き方ってなんだろう?

明日死んでしまうとしたら、
今日を精一杯生きる事が正解なのかもしれないけど
残り時間の少ない人生を生きている人がコノセカイにわんさかいるからといって
結局それがなんだっていうのか。

高齢者や重病患者や刹那の運命と戦う善人が居たとしても
悪人が居たとしても、
そんなの僕の命題の答になんか、なんの足しにもならないじゃないか。

大人の説教が届かない部屋を探した。
誰も居ない防音ルームで、
僕は僕の空耳だけを聞いた。
ありえない幻聴を聴いても心乱されることのない様に、
僕は世間から遠く離れた真っ暗な処で、
ただ耳鳴りのビートが刻む音楽だけを聞いた。

新しい音楽も古い音楽も要らない。
僕は僕のハートビートだけで充分なんだ。

迷う事から遠ざかる為に
僕は考える事よりも楽しい事を選んだ

辛い事から遠ざかる為に
僕は他人の痛みには耳を貸さない事にした

痛い場所から遠ざかる為に
僕はぬるま湯の選択肢ばかりを選んだ

そうして得た小さなモラトリアムだけが
僕を僕の隣に置いてもいいよ、って語りかけてるような気がした。


【気のせいだったんだろうか?】

『気のせいだったんだろうか!』

僕は結局、誰からも許されず、
何からも束縛されず、
ただ無心の木偶の坊として
此処にあるだけの土人形なんだろうか?

答えはまだ出ない。
僕の茫漠とした恐怖の悩みなんて、
コノセカイの子供達と同じくらい、
等しく価値の無いものなのだから。

僕はローランダーに憧れて今日を眠った。