嘘の吐き方(うそのつきかた)
人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。
 



人が人に親切にするのは――自分の手が届くからだと思う。

だから、過剰な親切さや、意識的な誘導は必要ないと思います。
あまりにも大きすぎる親切さは、偽善と呼ばれ始める矛盾したものへと膨らんでいくだろうし
また、かえって相手に迷惑がかかることも見て取れるし。

「樽を知る」って言葉の意味が、少しずつ砕けてきたような気がする。
樽がこけて、中の酒がこちらに寄ってきたような気がする。
飲むと酔っぱらう不思議な水で。
それが入ってる樽は等身大の世界で。
その樽は、君の側に置かれた言葉の手触りで。

やわらかい、と思う。

君の側にある水も、
君を満たしているその水も。

自分を守る必要は無いけれど、
僕はその水を飲む。

それが同じ樽の中で、ごろごろ転がるように

真っ平らな夢をぐるり取り囲む。

水が映し出す世界は、透明な輝きを、黒く白く閉じ込めるように。

僕は今、水を飲んでいる。


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だいぶわかってきた

僕の側では

空気が柔らかいんだ

言葉に起こすとますます不思議さが増してくるのだけど

僕の中に硬い何かがあって
それが思考の固さとも関係があって

今はそれが柔らかくなってしまっていて

それが悲しいんだと思う

さみしいと思うことは出来る

けれどそのさみしさは自分探しの寂しさで
等身大の自分しか見えない今の僕では
そのさみしさが世界の絶望にも希望にもならない

だからあやういんだと思う。

たぶん、いつ殺されてもおなじことだ

社会の役に立つかどうかは
もう僕にはほとんど意味がない

これから先、僕はもうほとんどこの世界で必要とされなくなっていく
もう、僕は多分義務を遂行できない。

約束を、少しずつ果たしていこうと思う。
自分の中にある、見えない約束だけを。

あと少し、あとほんの少し、
借りた物を返しさえすれば。

もう僕はおしまい。

鳥が一羽、白い空を飛んでいく
僕にはもうそれが見えなくなった。

うすい青空だけが、みずいろの誤解を拡げていった。
白いしろい、みずいろの青さだった。


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