嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

やさしさを、浮かび上がるように求めて。

2008年08月30日 01時43分28秒 | 
やさしさは僕が求めるものじゃなくて
君が発見するものだから
だから僕は出来る限り
いつも自分に正直でありたいと思うよ。

君がつらいとき、僕から感じ取るもの、
あの曖昧でつつましやかな
緑の音。
それが僕のやさしさなら
僕はただ、そこに溶け込んで緑でありたいと思うよ。

すがすがしい青空から、
僕が孤独に感じる心がやさしさなら
僕は君に、それを発見しないで欲しいよ。

誰もが立ち止まり
誰もが無言で僕を見つめる白い目線がやさしさなら
僕はそれを、やさしさとはよびたくないよ。

でも、きみはやさしいね。
僕が話しかけるとき、静かに僕の方を見る君は
いつも僕にやさしい。

それは、僕の個性なんだろうか
きみの、個性なんだろうか。

君は白くて優しい人。

僕はそれを想って、ひとりで自分にやさしいだけのひと。

切り取られた、フィルムのような囁きの中で。

2008年08月24日 12時52分03秒 | 
からからに乾いた土曜日の午後、ただ僕は日曜日を感じてる
二つの蝶番がめくれてひょっこりと空気をこの世界に送り出す。
本当に不思議だけれど食欲を増進しようと暴れ回るよりは
ただずっと君の側で水になって佇んでいたいと思う
ただ、媒介となって誰かから誰かへ手紙を受け渡すようにそこに孤独はあるから。
伝えたい想いから、伝えたい想いへと、かかれているとき、
言葉は、必死なほどに荒れ狂うほど孤独だ。

手紙を、君に届けたいと思ったんだ。
真っ白なノートを 一枚だけやぶって世界のほんの一握りの印にしかならないような、奇跡の味を、
ここに記すことで、誰かが誰かとして、許されるんじゃないかと
そんな気配さえ、淀んだ夢の中で囁けたから。

動的な世界の表象をすくいとって、
ただやぶからぼうにぬぐぅと静止した一面性を取り出す嘘ばかりを言葉に固めて。
握られた紙屑みたいな十円玉の決意を心に秘めて。
ただ、僕は、手紙に白い奇跡の味を託した。

落ちていく雫の中に、まるでつややかな世界のすべてが映り込んでいるような、
そんな真剣のような鋭い真実を求めて。

ただ僕は、君を殺して、僕を僕でない何かに変えたかった。

それが冷たい囁きだったなら、ただ僕は、響きとして、この世界に残存する魂だ。
エクレアのような甘い時間が、蜘蛛の巣のように白い意味にからめとられていったなら、
僕は君のために、誰も知らない孤独を囁くだろう。

透明な世界の王者に君臨して、ただ宇宙と溶け合うだけだ。

感動が世界をそよがせてゆく風になるたびに
ただ僕は私から切り離され、俺から切り離され、僕としてそこに残存していく
置いていかれた魂になる
短いアンテナを土の中に張って
何年も何万年も奇跡の羽化を待つセミのように静かな素数になる。

たとえば回転する花びらのように
たとえば末広がる葉っぱのうずまきのような
真剣なゆったりとした一部始終のために。

生命の形を、君の居る場所に映し込むひいらげた予定調和のように。

木星の、あじさいを探しにゆこう。

そこで僕達は、勇気と友達になろう。

悪夢

2008年08月14日 22時40分25秒 | 
時々、誰かに追い立てられる夢や、
ものすごくギリギリまで追い詰められる
おそろしい夢を見て
汗の量と共に起きる過去があった。

そのたびに僕は、現実の中で
やらなくちゃいけないこと、
忘れていたこと、
のしかかる義務のようなものをこの世界の頭で探し求めたが、
そんなもの、いつもありはしなかった。

ただ無性に腹が立つような、
どうしようもないぼんやりした使命感を抱えたまま、
ぼくはいつもうずくまったり立ち尽くしたりしていた。

この世界でなにもすることが無いという絶望。
やらなくちゃならないことは何も無いという
地の底に落ちたような豊かさ、
自分に何もできないという
焦りや不安、無力感と焦燥感に苛まれていた。

それに比べると、今の僕は
学生という身分があるだけで、
山のようにやることがあり、
社会からも居場所を許されている。
ゆっくりと囲いの中で老いていくことも、
努力の途中で擦り切れたボロ雑巾くらいの価値は、

きっとつまらない三流社説のような文面力が、
見せかけの客観性として語ってくれるはずだ。

そんなもの、僕が亡くなったときの空白を、
埋める力も輪郭を掘り返す力も無いのだけれど。

今朝、久しぶりに嫌な汗をすこしかいて目覚めた。
そこには夏休みの自分という立ち位置、
特別な宿題は何も無いという現実、
抱えている人間関係を何一つ改善できないでいる自分の姿があった。

ぼんやりと空をみあげて雲に心境を相談しても、
写し込まれる独自の写像は、
僕のクソみたいな淀んだ心の裏返しでしかなかった。

守るべきものは何もない
美しい未来も、
期待すべき出来事も、
特別やりたいこともなにもなかった。

ただちっぽけな自分の居場所と形を維持するための、
言い訳のような将来の目標があっただけで
そんなもの、ちょっと鏡を見つめるだけで、
少し誰かが触れれば、バラバラに砕けていきそうだった。

後悔で満たされている時間は強い呪いを帯びる。
自分への言い訳と、社会への反発心が、
尖った世界と、ゆがんだ鏡を作っていく。

もうなにもないと知りながらも
まだここに居る僕を見つめて
ふたたび僕はからっぽの冷静さを得る。

君に会えば、なにか変わるだろうか。
より深い、もっと深い絶望を知るんだろうか。
きっと君は僕を傷つける現実を手の中に持つだろうけれど
僕は君の手のひらを見て、
なにもない純真さを得る。

それは恐怖のはじまりで、
それが痛みの始まりなんだと思う。

でも、僕は君に会いたいよ。
君とあって、僕の知らない僕を知りたい。

本物の、君を知りたい。

それが、悪夢と似た希望なんだと思う。

君とふたりで僕に会おう。

2008年08月12日 04時22分55秒 | 
君に会いたい。
誰にも見せていない、本当の君に会いたい。
話がしたい。君に触れたい。
過去、未来、はるかとおくに広がる世界の中で、
一瞬しか触れる事のできない、君のほんものに触れたい。

いつも君をみれていない気がする
いつも影を、虚像を、見せかけだけの君を見ている気がする。
本当の君を見せて。
弱い君を、強い君を、泣きそうな君を、笑い合う君を、
どんな笑顔も砕けてしまう涙を、
どんなつらさも吹っ飛ばしてしまう強い笑顔を

君の、その本物の肌に触れさせて。
僕が居ることを確かめさせて。
君の中に、ずっと僕が居ることを、
ずっと前から僕がいたことを、確かめさせて。

会いたいよ。
すごくすごく、会いたいよ。

でも、我慢するね。
今は我慢するね。

きっと、この気持ちは、今の君と比べて、強すぎる僕のわがままだから。
だから今は我慢するね

でも、いつでも君に迷惑をかけたい。
君を振り回したい。
君を困らせたい。
君を不幸にしたい。
君をつらい気持ちにしたい。
君を僕に焼き付けたい。
ぶつかり続けて、君の心の形を確かめたい。
弱さをぶつけあって、その弱さを乗り越えて、一緒に強くなりたい。

いこう
だれもしらないとおくへ。
誰も見たことのない景色を、二人で見よう。
僕らだけの、秘密を作ろう。

僕たちだけの、世界を作ろう。

世界中の一番遠い心を、一番近くまで寄せて、
ぶつかる時の音を聴こう。

それはきっと僕らの唄だから
二人で、生きていこう。

あくびが出るほど長い文章を見つめて。

2008年08月03日 11時48分47秒 | 再考
>「未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴なる死を選ぼうとする点にある。それに反して、成熟した人間の特徴は理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある。」
というヴィルヘルム・シュテーケルの言葉があります。

攻殻機動隊のTVシリーズ(笑い男事件)にも出てくる引用文ですので
知っている方もいるかもしれません。

僕はついさっきまで、この文章を誤解していました。
成熟した人間は、理想よりも現実を、
卑小な生を選ぶことで理想を捨てるのかと思っていましたが、
「理想のために」→「卑小な生を選ぶ」という風に繋がっていたのですね。
この世界に子供を託すという行為と、繋がっているのかもしれません。

今、悩んでいる問題が解決したら、僕は少しだけ大人に近づくのかもしれない。
それと同時に、今度はもっと新しい、重い苦しい問題を背負うのだと思う。
それをわくわくする出来事だと受け止めるか、
どよどよとつらい出来事だと怯えるかで、
僕の出す答えは違って来るのかもしれない。

心構えを、もう少し前向きに改善したいと思う。
流されていく日常の中で、せっっかく自分を振り返っているのだから、
その振り返って悩んだ時間は、自分を改善する時間にあてていきたい。

未成熟であることだけを見て自分を恥ずかしいとは思わないけれど、
人と話せなくなっていく自分を見つめるのは恥ずかしい。
もう少し、もう少しだけ力を振り絞って前にでよう。
あと一歩、あと一歩だけ前に出れば、毎日の繰り返しで、
少しずつ進んでいく。

心にブレーキをかけ続けて鳴いている時代が終わっていく。
僕が泣くときの涙は、誰かのために使いたい。

そう、感じて進んだ。