嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

人を励ます景色を探して

2005年05月31日 23時05分40秒 | 駄文(詩とは呼べない)
見えない景色に励まされるように
僕は目をつむって生きてきた。

僕を励ます景色はどこにあるだろうか。
僕の逃げ場所はもう用意されてはいないのだろうか。
立ち止まる事も歩く事も出来ない。
身を休める場所はどこにもない。
「じゃあ走れ、死ぬまで走れ」 誰かが耳元で囁く。
あるいは頭の中で。

僕には方向がみつからない。
やみくもに、でたらめに走るだけ。
止まると何かが僕を叱る。
走ると何かにぶつかる。
結局僕は痛いだけだ。

車に跳ねられるまで、道路の真ん中を歩いてみたらどうなるだろうか。
考えるより試した方が早いと昔誰かに言われた。
あれは誰だったろうか。

そういえば、ふと気になった。
お金をもらうと死にたくなる人は、世界に何人くらいいるだろうか

操り人形は操られるように泣く

2005年05月31日 23時03分50秒 | 駄文(詩とは呼べない)
苦しい。
意味をまるで見つけられなくて。
お金をもらっても嬉しくない人間は、何のために働いたらいいですか?
会社に時間が盗まれてるのに、取り返す力が湧いてこない人間は、どうしたらいいですか?
人を笑わせる事が出来なくなったピエロは、どうしたらいいですか?
聞いても誰も答えてくれない時、どうしたらいいですか?
僕はここに、何を書いたらいいですか?

僕は…

処世術だらだら記録

2005年05月29日 20時45分32秒 | 駄文(詩とは呼べない)
人を好きになる事は自分を強くするチャンスとなるけれど
人を嫌いになる事は自分を弱くしていく

嫌いな人と向き合う方法がいまだにわからない。
とりあえず、逃げたり向き合ったりを繰り返している。
わどを嫌いである事は、ほぼ変えようのない事実として刻印されつつある
完全に嫌いになる前に、何故嫌いになったのか、
原因やきっかけ、最初の引き金を引いたシーンを探しているけれど、
何かが爆発した、という曖昧な感じでしかわからない。
ずっと何かを我慢し続けて、ある日爆発したような感じ。

嫌悪感から発生する吐き気や頭痛はほぼ克服した。
今では数時間程度はわどと電話できるくらいまで回復。

どちらが悪いのか、という考え方はなるべくしないように心がけている。
基本的には、どちらも悪いはずで、
とにかく悪かった点を洗いざらい思い出していかないと、
最初の崩壊地点まで記憶が戻らない。

最初に衝撃を受けた言葉は今でもはっきり憶えている
まだ引っ越してからあまり経ってない頃だった。

わどの姿勢を批判してたら、
何故か屈折した議論になって
「君は信用を失った!残念だ」
と怒鳴られた。

全く意味がわからなかったが、
どうやら彼の物事に対する偏見や矛盾は
あまり指摘してはいけないようだ。

おそらく彼は自分が抱えている偏見の目に気付いていながら
それを直す気がほとんど無い。
自己防壁の特殊論理はとても議論になるようなものではなく、
破綻していて整合性が無いのだけれど
それは多分、わど自身を防衛する形に歪んでいるだけであって
それが誰か他人に向けられない限りは、特に問題となるレベルではないと推測できる。
すなわち、責任がとれないのであれば、彼と議論してはいけない。

常識や論理や科学の整合性とはかけ離れた場所に彼の偏見防壁はある
彼が間違っている事について、理屈で批判しても全く意味がない。

僕はその事に気付かずに
かなり多くの時間を溝に捨てた。

彼と話し合うことにとても疲れた。
「自分を批判してくれる人間はとても貴重で、砂漠でダイヤモンドを見つけるようなものだ」
と言っていたが、
どうやら僕はその事に拘り過ぎたようだ。
彼自身が家の中で何度も口にして僕の方に吐き出す
「世の中へ対する批判、戦争の悲惨さ、金持ちに対する怒り、BLOG-FRIENDSへの不信感、しなたまさんの性格の問題点」などなど、
雑多な愚痴の多くは、彼自身がそれを克服したがっている偏見の障壁であると
僕は長い間思い込み過ぎていた。

彼が言う批判とは、僕の思っている批判とは全く異なるものだ。
彼は彼自身の納得がいくように、彼専用に編まれた言葉でしか、彼のために作られた嘘でしか、
わどは批判とは認めない、
という意味に近いようだ。

これはハッキリ言って僕には不可能に近い。
彼を褒めながら注意を促すことなど、僕には到底出来そうにないのだし。
正直、僕には彼の長所がほとんどわからなかったし。

印象に残ってる言葉を他に探る。
「俺は君の側にいると自分が壊されるんじゃないかと思う。あんまり俺を傷つけないでくれ、俺は君と違って感受性が強いから、鬱になると自殺する可能性がある。あまり俺は何かを善だとか悪だとか決めつけて言うことは滅多にないが、生きようとしてる人間を殺そうとするのは、これだけは悪だと言える」

これには正直驚いたというよりも、ガッカリした。
彼は僕が想像していたよりも、遙かに弱い人間だった。

つまり、余計なお世話なのだ。
僕が彼のために出来る事など、初めから何もなかったのだ。
信頼なんか、僕には無かった。
わどを信じた事などは、一度も無かった。
ただ、わどの影響で周りの人が傷つくのは大問題のような気がした。
僕はたぶん、それを変えたかったのだと思う。

それ自体が、余計なお世話だったのか、どうだったのか。

また、わどはどうやら僕に何が何でも生きて欲しいようだ。
そしてさらに、文筆生活で生きていって欲しいようだ。
なんとも迷惑な話だ。

何故職種まで限定されて生きる事を強制されねばならないのか。
僕はわどの道具になりたいのか?
なりたいはずがない。
人形になりたいのか?
なりたいはずがない。

では一体何になりたいのか?
僕は宇宙の外側になりたい。
宇宙を超えたい。

馬鹿馬鹿しい。議論になるはずもない。
キチガイ二人が同じ屋根の下でお互いの不条理をぶつけ合うだけだ。
傷の舐め合いと同レベルじゃないか。
僕はそんな事がしたくて、一緒に住んでたわけじゃない。

結局のところ、自分の背中で語れる大人は、ほとんどいないんだ。
そして僕の身近には、ものすごく少ないんだ。
でも、きっとどこかに、生きる事の意味を知ってる人が居るような気がする。

夢を語る事には疲れた。
人間になろうと背伸びする事にも疲れた。
だけど、僕は自分の思っている事を書かないで我慢している事が出来ない。
もっと遺書を書かないと、自殺した先人たちになんだか申し訳ない。
彼らが書いた遺書では、僕には何も伝わらなかった。
彼らの遺書を読んでも、僕には大事なものがなんだかわからなかった。

僕は、大事な事を、伝えないといけない。
もっと遺書を書かないといけない。
はやく死にたい。
あと3年以内に、ちゃんとした死に方を見つけられるだろうか。

僕はまだ、何もわかっていない。
人間を知りたいとは、もう思っていない。
だけど、何かを知りたい気がする。

ハムスターは病気という名の健康です。

2005年05月29日 13時56分24秒 | 駄文(詩とは呼べない)
世界が二つあるような気がしている
嘘で出来た世界と、真実しかない世界。

世界が三つあるような気がしている
僕がみんなといる世界と、僕だけがいる世界と、誰もいない世界。

世界がないような気がしている
まだ始まっていなくて、まだ終わっていなくて
まだ触れることも壊すこともできない世界。

手を伸ばして掴めるようなものは、世界じゃないんじゃないか?
そんな問いかけを繰り返して
狭い日常の装置をハムスターのようにぐるぐる回ってる。

走っても走っても現在地から変わってないような気がする
歩いても歩いても、眠っているような気がする
止まっても止まっても誰かが胸の奥で囁く
耳の後ろで囁く、頭の中でささやく。

「もっと」
「もっともっと」
「もっともっともっと!」

怖い
怖いけど
怖いから…?

怖いの後に繋がる文脈で
繋げる単語を選ぶだけで
僕の人生はがらりと変わるような気がして
やっぱり僕は怖くなる

安全に生きる事なんて出来ない
必死で生きる事なんて出来ない

だけど、
だけどもっと、
今より切実な、何か大事な事を、思い出すために

僕は僕だけの世界で
パズルを組み立て続ける
壊さないように、壊さないように、君の世界を壊し続けて。

何度でも死に続けるのが罪人だ

2005年05月28日 00時41分28秒 | 駄文(詩とは呼べない)
人は本当にいい加減な生き物だ
僕は自分を見ているといつもそう思う
いつも、と書いている時点ですでにおかしな話だ

僕は本当にどうしようもない嘘吐きで
弱くて、幸せを感じる才能が無くて
世界の流れに刃向かう意志が無くて
きっとたぶん、世界中に居る誰一人として、
信じる事が出来ないほど
他人を信じない生き物で

だからそれらを証明するためには
僕は人をだまし続けないといけない

僕は嘘を吐き続けねばならない
僕は僕自身を肯定する限りにおいて、
僕が30歳にならない事を、
今一度世界に向けて発信する必要性を感じる。

公然と嘘を吐く必要性を感じている。

つまり僕は、表の反対は裏ではないと思っている
そして、裏の反対が表になることなど、決してないのだと思う

僕は嘘吐きだ
世界は汚れている
明日は来ない
僕は死ぬ

これこそが真実なのだ

騙されはしない
例えへんてこな理論で
嘘吐きが死にたいって言ってるなら、
それは生きたいって事だよね?
と問われても、僕は簡単に「うん、そうだね」と答えるわけにはいかない。
そしてまた、答える時には笑顔で、
精一杯の笑顔で「僕は君と生きていたいよ」と言わねばならないだろう。

さもなくば、
僕は僕自身をいかにして嘘吐きとして肯定するのか
僕はいかにして、僕自身を一瞬の中で証明するのか

つまり私は、
いまだかつて、
嘘以外の事を誰にも言ったことが無いという
そういう歪んだ真実性に力を込める事において

僕は僕自身を僕の中に証明してきたからだ

存在は原点とはならない。
思考ですら、僕を騙す事は出来ない。
だから僕は何も信じる事が無い。

つまり僕は死ぬ

これこそが真実であり、原点だからだ。

死なない人間など、認めるわけにはいかない。
生きようとする人間など、生かしてやるわけにはいかない。

みんな死ね。
俺と共に、全ての世界が消滅する事を願う。
今、切に願う。

僕を殺しに来い
誰でもいい、僕を殺せ。

さもなくば、お前が死ね。

神を信じない
人間を信じない
言葉を信じない
俺は俺を信じない

俺は死ぬ
世界は消える
それだけが、願いだ。

蝉が倒れるドミノたち

2005年05月27日 23時35分33秒 | 駄文(詩とは呼べない)
例えばね
10cmのドミノを3cm3mmの感覚で100個並べるんだ
それを1日1個ずつ、そおっと並べて
100日目に、ちょこんと触って目を瞑る
そしてパタカタ倒れる音だけを聞くんだ

毎日きちっと並べる時に、
3cm3mmで並べながら、3.33333333…c…mについて考えるんだ

だから邪魔しないで欲しいんだ
君が5、6cm間隔で並べる理由とか、
そんな事を聞きたいわけじゃないんだ

ただ、僕は「君もドミノを並べてるんだね」ってそう言っただけなんだ

もちろん別に、君がどこにどれだけ並べようが、
それは君が好きにすればいいことだとは思うんだけど。
一応は、ね。

だけどさ、僕の続きに、勝手にドミノを並べないで欲しいんだ。

君が頑張って、無茶苦茶頑張って、見よう見まねで5cmキッチリに
僕の続きに並べたとしても、それはまったくもって全然違う何かに変わるから。

だってさ、考えてみてよ
僕が目の見えない、
耳の聞こえない、
口の喋れない
味の感じない、
触れたことがわからない、
そんな人間だったとしてもさ

僕の中にある小宇宙は
この広い小宇宙は、
君が知ってる、君たちが知ってる、当たり前の宇宙と、
全く違う仕組みで出来ていたとしてもさ

それは別に、それでいいんじゃないか?

僕はさ、光に照らされると息苦しいんだ
みんなの前にいると、いつも僕は嘘を吐かないといけないし
僕は君たちの言ってる事、ほんとはなんにもよくわからないし。

だからさ、僕は土の中で眠って過ごしたいんだ
何年も何年も土の中で眠って
五官のスイッチを全部切って
そして僕の宇宙を感じたいんだ
僕の宇宙の秘密を知りたいんだ
夢を見る事で。

生きることも死ぬことも、どっちも僕には苦しいんだ。
生きたくもないし、死にたくもないんだ
ただずっと、誰にも邪魔されないように、
小さな小さな宇宙で、ずっと3.33を3.333…って数えたいんだ

蝉のように生きて、
花火のように散ったら、
だめですか?

君に、答えて欲しいよ。

扉の前で考える

2005年05月27日 23時30分13秒 | 駄文(詩とは呼べない)
だけど僕は思ったんだ
ここに誰も居なくなっても
僕がただ一人あるように

この世界が一つの光すらも灯さない闇の中にあっても
僕はやっぱり僕で居ると。

そうしなければ
世界は泣いてばかり居るだろう

そうしなければ
僕も泣いてばかり居るだろう

僕を取り囲む世界は
きっともう僕のためには泣いてくれないだろう
僕の死を悲しんでくれる人が居たとしても
その涙は誰かの心の中で自分のために泣くのだから

だから僕は
いつだって自分のために
自分のためだけに
生きて涙を流すしか
僕を救う方法は無いのだと

「正直に生きたい。」

そう思った今でさえ
今からは鍵は見つからなかった。

僕の扉を開く鍵は
やはり僕しか持っていないのだと
そう思い知って嘆くから

だから僕は誰かのために
いつも自分に嘘を吐いて
誰にでも嘘を吐いて

やがて扉は閉ざされる

鍵を開くために、僕は死の扉の前に立つ。

ブラックホールであるために。

2005年05月06日 16時59分59秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕は自分をいつも自閉方向に圧力をかけ続けないといけない
そうしなければ、今、ここに、この世界に立っている事すらもできないんだ
僕はほっておけばいつだってふらふらとどこかへ旅立ってしまう
僕は僕を閉じ込める力で、無理に自分を閉じ込める力で、
ようやくこの世界に思考の原点を見出しているのだから。

全ての気持ちが溶けてなくなる時
あるいはまた、全ての謎が解ける時
僕は形の中に閉じ込められた世界の牢獄から解放され
精神は破綻するだろう

突き刺すような痛みの中で
死を肌身に感じていなければ
僕はまるで生きている感じがしない
僕が生きていると感じるとき、
それは現実感の喪失であり、
僕が現実を感じていないとき、
消えそうな現実感の中で僕は生きている

生の充足は常に実感とは逆に機能する
五感がリアルに痛みを感じさせるとき、
僕は必死で牢獄から逃避する
僕はこの世界から逃げながら、
必死に死のうとすることでしか、生きられない空間に思考が閉じ込められた。

僕は死ぬ、必ず死ぬ。
誰も邪魔するな。

今でも時々未来を懐かしいと思うんだよ

2005年05月06日 16時24分00秒 | 駄文(詩とは呼べない)
ちょっと立ち寄ったところでふと思った。
ふと感じたこと。

書き続ける事が難しいとか簡単とかそういう事でもなくて
もやもやモワモワと蓄積されていった言葉にならない想いは
やっぱり誰かの中で言葉にされたがっていると思う。
そういう事を言葉に書き起こすこと、
書き残していく意味は、
その瞬間瞬間の刹那にあって、
後から振り返ったり、先に意味があるわけではないと思う
僕らは言葉を、多くの言葉を書き出す事で、
その位置から脱皮を繰り返して変身し続けるセミのようなものだと思う

成長していった先に何があるか、
変身して何に変わるか、
それらはその脱皮の瞬間の苦痛の中にしか、
ヒントが無い様な気がして
僕はやっぱり僕自身を書き殴ってしまう
きっとどこかで、
僕の言葉が誰かに読まれるために。

理由なんか要らない

2005年05月06日 15時41分02秒 | 駄文(詩とは呼べない)
人生に明確な目的が無いように、人が死ぬのに理由は無い。
どんなささいな事でも人が死ぬ理由になり、
どんなどんな小さな事でも人を殺す動機になる。

僕は死ぬ。
理由はありません。
決めたからです。

死ぬと自分で決めました。
理由を探さないで!
原因も無い!

人を殺すよりも、自殺した方が、君に優しいでしょ?
僕が殺人を犯すと悲しいでしょ?

人を殺したいんです。
泣きたいくらい誰かを殺したいんです。
誰でもいいんです。
だから自分に決めました。

どうしようもない。
僕は前からずっと死にたかったし、
僕に死んで欲しいと願う人が、少なくとも一人は居るから、
しょうがないんです。

誰も本当には僕の心配をしていなかったし、
誰も僕を完全に理解しようと努力しなかった。
同じように、僕は真剣に、本当に誠実に、
人を愛する事も理解する事も出来なかった。

惰性でセックスする馬鹿のせいで人口爆発はおさえられない。
命に価値はもう無い。
例え太古の昔、わずかに価値があったとしても、
今はもう全く価値が無い事を僕は知ってしまった、気付いてしまった。

人を救いたかった
誰かを愛したかった
だけど僕には無理だ
僕は誰一人として たった一人の人すらも 信用する事は出来なかった
人もお金も感情も理性も科学も宗教も僕を救えない 僕を騙せない
何一つとして 僕を救うヒントは見つからなかった
誰1人として 人間には出会えなかった
僕には人を救う可能性だけが与えられ、何の希望も見つからなかった
才能の光すらも 努力できない弱い僕にはゴミ同然だった
僕には人生の中で一度も 幸福だと思える瞬間が無かった
世界の法則という牢獄の中で痛みにのたうちまわり 嘆くだけだった
もう僕がこの世界を変えるのは無理です。

眠る事だけが、僕の安らぎに近い。
誰も起こさないで下さい。

お願いします。
お願いします。
お願いします…

逃走逃避地獄

2005年05月06日 15時36分21秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕は社会から全力で逃避する
社会人に紛れ完全に忠実な奴隷になる
社会なんか信じない
携帯を解約して誰も僕に連絡を取れないようにする

人間なんか信じない
人間なんか居ない
あとは心を閉ざすだけ
もうすぐ僕は消える
もう少しで僕は居なくなる

人が邪魔だ
いちいち僕に干渉する人たちが邪魔だ
何にも出来ないくせに、知った風な事ばかり言いやがって!
誰一人として僕の心をわかろうとした奴なんていないじゃないか!
みんな自分のために僕をわかったふりしやがる
もううんざりだ、思わせぶりばかりだ。
全部嘘だ、全部ニセモノだ。
何よりも僕の言葉が嘘ばかりだ。
耐えられない
自分の嘘に耐えられない
もっと制約の無い、静寂へ…

ゴールを目指して呼吸する糸屑

2005年05月06日 15時31分27秒 | 駄文(詩とは呼べない)
知人の一人から返事が来なくなった
僕の話を聞く人はまた一人減った
自業自得だってことは知ってるからどうでもいい

最近わどさんから電話があった
借りている読みかけの本を返そうかどうか迷っている
読んでから返すのが自然な事だと思うから。
だけどもう、とっとと返してしまいたい。
こんな本、もう読んだってしょうがない。

僕がわどさんと暮らしていた中で
僕にとってかなり大きな問題だったのは何だったろうか。

やはり僕がわどさんの話をほとんど聞く気が無かった事が
まず第一にあげられるだろう。
僕は多分、彼と一緒に住んでそこで小説を書く気が無かった
ただ、僕の話を聞いてもらうためには、
僕は彼のいいなりになって小説を書くフリをしなくてはならなかった

彼は何かに真剣だったから、
それなりには僕の話を聞いてくれた。
だけど僕が書いている文章から僕の心象風景を全く読み取っていないのが
とても驚きだった。
ある意味新鮮な驚きだったと言えるかもしれない。
やはり近くに住んだところで、長い時間を共に過ごしたところで、
そこに何かの信頼が無くては内面を読み取る事は不可能に近い。
あれほど多くの本を毎日読みふけっている人でさえも
僕の心を僕の言葉から読み取る事が全く出来ていないということは
ある意味で僕の心の支えになるだろう。

信頼のない言葉に、意味は宿らない。
そこには言霊の代わりに記号が当てはまるだけだ。

自分の話を聞いてもらうためには、
僕の言葉が無くなるまで自分の話をするためには、
まず僕が相手の話を聞き続けなければならない。
だけど、僕はその作業に耐えられない。
他人の言葉を少しでも聞こうとすると、
僕はとたんに自分の心が汚されていく感じがして
とてもじゃないが最後まで聞いていられない。
素直さがどうとか、真剣さがどうとか、そんな事言ってられない。
吐き気がする。
誰の話も聞きたくない。
全部嘘にしか聞こえない。
大人の屁理屈は、何の土台も無いのに経験からくる強い思い込みと
標準的な言語観や価値観で薄汚れている。
標準語で出来たカチカチの日本昔話なんか聞きたくないよ。
もっと君の、君だけの話が聞きたいのに。

想像を絶する話をしてくれ。
そうじゃないなら、ずっと黙っててくれ。

僕は君のために、
そしてまた自分のために、
あるいはこの世界のために、
一体何が出来るのか、ずっと考えてる。
だけどゴメン、何にも思いつかない。
ただ呆然と空気の色を眺めて
ホコリが舞い散る空気の中で佇んで
息苦しく呼吸してる。
何も出来ない両手を眺めて、なんで俺の腕は二本なのかと考える。
ただ、時間だけが過ぎる。

あと三年、たった三年で何が出来るだろう
あるいは三億年あったとしても、僕に何が出来るだろう

だんだん君の存在が感じられなくなっていく事が怖い。
時々、もうみんな死んでしまって、自分が最後の一人なんじゃないかと
もう人間なんか居ないんじゃないかと、
そう思うたびにいつも泣きそうになる。

街に出ても人間が居るような感じがしない
そしてまた、自分が人間かどうか疑わしい。
はやく人間になりたい。
もっと死と向き合わないといけない。

テレビをつけると予定調和のろくでもないニュースしか流れて無くて
しかもそのニュースを聞いてると雑音だらけのノイズミュージックで
そのノイズが「人はまだ居るよ」って僕に嘘を吐くから
時々その嘘に安心しそうになるから、
だから僕は窓ガラスに映った自分を見て、
金属バットでバラバラにしてやりたくなる。
でも、粉々になるのはガラスだけで、僕じゃないのが悔しい。

牢獄をうろつく看守を見つけるたびに
デジャヴに苦しめられるたびに
生きている事の罪の重さを知る

死んだ先が狂った宗教家の言う地獄だったとしても、
痛みしかないこの世界と、一体何が違うというのか。
煉獄と地獄、痛みが麻痺したら同じじゃないのか?

結局のところ、いつだったか知人が言ったように
人は自分と同じ痛みの比喩でしか、
他人の痛みを感じられないから、
だから僕は僕自身の痛みを感じ続けている限り、
その痛みの牢獄から抜け出せない限り、
誰かと会うことは無理なのかもしれない。

誰か、僕のことを、言葉を使わずに感じられる誰か、
僕の言葉に全く書かれていない、遙か遠くの嘘を
ジッと息を潜めて、自分を押し殺して、
誰にも殺されないように、
そっと箱を開けて下さい。

邪悪な人間は、いつだって孤独です。
いつまでも孤独です。

読みたい本は見つからない 本屋にいたら、見つからない。

2005年05月06日 15時30分36秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕は本を読み、
そこに書かれている印象に吸い込まれそうになる
僕はずっと、抽象化を繰り返し、ある特定の具体性の中に
自分を割り当てられないでいる
ホームから線路を覗き込むたびに、
僕はそこに身を投げたくなる
まるで線路が僕を誘惑しているかのように
僕の心はあの枕木の等間隔の整列に引き込まれるように
線路に重なろうとする
やがてその想いは、飛び込むよりも前に
電車の激しい勢いに飲み込まれ、
その轟音とともにズタズタにされていく

少しだけ具体性を割り当てるならば、
僕はあのJRの電車に轢き殺され、
あるいはまた電車とともにマンションに突っ込み、
バラバラにされた、
グチャグチャにされた、
あの100人以上の人たちが羨ましいのだ

ある巨大な事件は
時を駆け抜ける泡が飽和状態を超えて弾ける一瞬に似ていて
ある大きな力は
その事件性によって人々を魅了し、
そして混乱の渦に巻き込んでいく
その渦巻きが人々を混乱させていく中で
犠牲者となった人々はまるで良き人々であったかのように処理され
次第に忘れ去られて消えていく

犠牲者の中に閉じこめられていた何かは、
あの表現し難い何かは、少なくともこの世界にある形という器から解放され
どこかへ消えていくのだ
僕はそれが羨ましい

僕はGWなのに会う人が居ない
与えられた長時間の休憩時間でさえも
僕の感覚世界では牢獄の中にいる投獄時間だから。

会いたい人が一人も居ないのに
寂しいことだけは感じている
会いたい「人」なんていない
だって寂しいのは僕じゃなくて、世界の方だって、僕は気付いているから。
僕の世界は寂しい寂しいっていつも泣いている
その孤独は、孤独な人に出会った時の親近感に代表される。

孤独な人から漂う死臭は、この世界の牢獄から出たがっている同じ何かを
とてもよく表しているような気がして、
例えそれが錯覚だったとしても
僕には1秒よりも小さい時間でそれが感じられて、
その矮小な寂しさの欠片が、その小ささゆえに、
この大きな広い世界から逃げ出したがっている

あらゆる意志からはみ出した煙は、
そのくすぶっている煙は、
激しい嫌悪感の臭いとともに、
違う違う、僕が経験している世界は他人のそれと違う!
って悲痛な叫びをあげるから

この世界はピッタリと誰かの世界には重ならないから、
言葉によって編まれた共通の価値観は
その映し出す立体性によって
僕には牢獄として機能する

標準化された世界が、この世界の誰の世界にも当てはまらないように、
編まれた言葉が、ソフトウェアのような言葉が、
僕のハードウェアと重なることが出来なくて
痛い痛いっていつも叫ぶ

だからそれはもう、消えていく何かにしか代表されなくて
だから僕はいつもいつでも死に憬れて
あの薄汚れた世界を遠くから見つめる光になりたいって
そんな感じがして
僕は激しく誰かに会いたくなる

誰かに会っている時だけが、
まるで自分が存在しているかのような、
とても得難い錯覚を、
僕に提供してくれるから
他人が僕を攻撃する、その痛みによって僕は自分を少しだけ感じたフリが出来るから
だから僕を人を求める。
人間になりたいと思ったりする。

それでもまだ、僕は人間になれない。
僕の言葉は、まだ人間になれない。
僕の世界は、まだ誰にも伝わっていない。

苦しい時は、僕に電話してくれ。
僕が少しだけ嘘の欠片を、君に塗って表面を鏡面にするから。
少しだけ、君に君を見せてあげられるから。

だから僕は今でも、君に会いたいと思っているよ。
僕を、忘れないで下さい。
お願いだから、
お願いだから。