Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

P(ピアノ)は小さいではないのです

2014年10月25日 20時59分59秒 | Weblog

音楽用語のP(ピアノ)は小さいではありません。

フォルテは大きいではありません。

マルカートはたたくではありません。

レガートはだらだらとつなげるではありません。

スタッカートはぶった切るではありません。

 

作曲家が、こうやってほしいなぁと思うことを、紙の上だけの記号で、なんとか私たち演奏する人間に伝えようとしたときに、その記号がまだ一番近かったのです。

だから、単純に「小さく」しちゃいけません。

小さいは結果です。

大きいも、ぶった切ったように聞こえるのも、全部結果です。

神経使って、エネルギー使って、汗かいて、本気で歌わないとできないピアノが多いんですよ。

なのに、学校教育や、音楽教育の中で、P(ピアノ) 小さく演奏する ということを嫌というほど叩き込まれてきているので、身体が勝手に反応して休む。気が抜ける。

歌は、声の大きさなんてたかが知れてるので、そんなに大きい小さいなんてできません。なのに小さくしようとすると、自動的に弱く、気の入らないピアノになります。

考えてね。世の中、小さいけど、エネルギーで満ち溢れたものが山ほどあるってことを。

大きいけど、やさしくてやわらかくて、愛情に満ちたものが山ほどあるってことを。

短く切っているけれど、どんなにかわいらしく戯れているものがあるのかってことを。

 

ピアノは小さいとか、ピアノは弱いとか、ピアノは楽して歌えるとか、そんなのはもうやめてね。

来週、とりあえず本番だ!精いっぱいできることをやりましょう!

 

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