Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

フォルクスオパー「クリスマスコンサート」23.12.2007

2007年12月24日 06時43分50秒 | Weblog
フォルクスもリハーサル間に合わなくて大変だったろうけど、5時に終わって、次6時までに立ち見の1番前をとろうと思ったら、私も中1時間で少しお腹に入れないといけないので大変でした。

家に帰るのも嫌だったのでカフェに直行したかったのですが、下のワイマールは絶対混んでいると思ったので、先日見つけた、上のオーバーラーへ行きました。ここもなぜか混んでいましたが、一つ席を見つけ、お約束「ムースオショコラ」を食べました。ケーキがクリスマスバージョンになっていて、もみの木マジパンがついていました。

さて、6時ちょうどについて、立ち見に並んでいるのに、なかなか予定通り中にいれてくれない。開演30分前になって1階ロビーで「ご連絡します。リハーサルがまだ行われていますので、みなさん入っていただいて結構ですが、コートを預けていただいたらそこで今しばらくお待ちください」とアナウンス。ありゃりゃ。でもみなさん「そりゃ1日に2公演はたいへんだわね。」と好意的。

内容は、歌手2名、アンサンブル歌手4名、合唱17名、管楽器10名、弦2名、アコーデオン1名、子ども合唱36名、ピアニスト、朗読の俳優、司会者で構成するコンサートでした。ヘングレ2幕の森がそのまま舞台上にあり、真ん中に大きなクリスマスツリーが立っている。(もちろんもみの木はナマです)

子ども向きだと思っていたので、もっとにぎやかな内容かと思ったら、意外としんみりした感じで、まじめなコンサートになりました。日本のクリスマスのにぎやかさを想像していたので、はずれました。どちらかといえば、日本の大晦日です。会場も、出演者も、明日がお祭りではなく、新しく迎える一年のような、荘厳な、厳粛な感じといったほうがあっているような気がしました。考えてみれば、クリスマスはきちんと、大晦日は花火でにぎやかにっていうのがこっちでした。(もちろんにぎやかなクリスマスをする人もいますが)

だから、チロルの民謡みたいな音楽や、聖歌、賛美歌などが多かったです。一番はグノーの「アヴェマリア」。ホテルの結婚式で何回と歌ってましたが、こんなにきれいな曲なんだと再認識。ちょっと自分の中で手垢がついているようで、しばらく歌いたくないなぁと思っていたのですが、手垢落ちました。

一番面白かったのは、実は合唱のある男の子。4年生くらいかなぁ?「おい!舞台の上で隣の女の子ナンパするのやめなさい!」って言いたくなるくらい、舞台そっちのけで口説いてました。

明日はクリスマスイブ。夜中12時にほとんどの教会でミサがあります。昔は音楽ミサをするところに聞きにいったりしたのですが、そんな体力はなさそうです。オペラも明日はお休み、家の周りも物音一つしません。いつもはにぎやかな郵便受けもチラシひとつ入っていません。26日までお店も全部お休みです。これがこっちのクリスマスです。一人もんには寂しいです。ほんと日本の都会暮らしの一人もんの年越しと同じです。(テレビでも見て、掃除でもして過ごします)
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