Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

いろいろ聞こえます

2011年08月23日 23時49分45秒 | Weblog
今日になって、また感想が来ていました、とある生徒さんから連絡をもらいました。

辛口で有名な友人が、
「最初の個人演奏は、発表会レベルだからしかたないけど、後半はおもしろかった。」
ちょっとでも誉めていただいたのはありがたいことです。

そこで生徒さんは考えた。
 ああ、だからこんなことをするのか…。もう劇はやりたくないなぁと思ったけど、
 せっかく来た下さったお客様に、なにか楽しんで帰ってもらおうと思ったら、
 歌だけで楽しんでもらえない私たちは、他のことをからめるしか方法がないのだと。

この生徒さんだけではありません。
私だって、歌だけで感動してもらっているなんて、これっぽっちも思ってません。
(そうなったら嬉しいけど)

すっぽんぽんに脱いで歌えば、観客のみなさんが男女関係なく感動してくださるのであれば、脱ぎますが、
まさかそんなことに効果があるわけでもなく、
なので、なんとか一生懸命歌っているけど、それでも足らないと思う人のために
しゃべってなんぼの舞台にしてるわけです。

必死に汗をかいて、真面目に歌っている私を見て、
「歌はわからんけど、がんばってる姿見て、私も頑張ろうと思った。」と言われたこともあります。

最後に目指すは「歌だけで楽しんでもらう」です。
でも、そこに行くまでには、他の要素も絶対いります。
マツケンだって時代劇俳優なのに最後はサンバまで踊るではないか!

ましてや、私やシュリッテの演奏会に来てくださるお客さんは
「音楽は普段あまり聞かない。」「クラシックはよくわからない。」と思っている人が9割なのです。
そんな方々に「私のバッハを聞きなさい。」と歌っても、奇跡が起こる確率はとても低い。

楽しんで帰っていただかないと、「次」はないのです。

次回も音楽劇とはかぎりません、落語か漫才か、それともパントマイムか?
楽しんでいただける舞台を作りましょう。
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