Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

鳥カゴがありました(今日は暗いです。すみません)

2009年12月26日 23時13分58秒 | Weblog
小学生に笑われる感じってわかりますか?誰かが私を見て隣の子に耳元で何かささやき、その子が私を見て二人で笑う。そしてまた隣の子へ伝染していく。
さっき駅で7~8人の小学生高学年に笑われました。こういう時って、原因は「見た目」なんです。太ってるとか、痩せてるとか、不細工だとか、どっかおかしいと笑われる。この屈辱感は、子どもの頃からトラウマがあるので、人生半分過ぎても、いまだにそれをされると体が固まってしまいます。恥ずかしいけど半泣きでした。

直接言わずに、じろっと見て笑って逃げる。子どもだけならいいのですが、大人になっても、この悪しき習慣は残り、黙って裏で人の足をすくう。何度か痛い目にあいました。

ウィーンを良く思いすぎているかもしれませんが、向こうで子どもたちが私を笑うことは少なかったし、もし自分と違うものを見つけたときは、面と向かって何か言って来ました。「それっておかしいと思うんだけど、おかしいよね?」って。だから反論できるんです。私も鼻に穴があいて、髪の毛がオレンジのモヒカンのお兄さんも最初は怖かったけど、いまでは普通に話も出来ると思います。何かわからなければ、笑って拒否するのではなく、話し合いで和解も理解もできる。大きな違いだと思います。

で、今日はウィーンの友人、貴子さんと彼女の家族に会いました。今まで一主婦、そして事務職だった彼女が、新しい事業を起そうと動き出しています。今日はその話をいろいろ具体的に聞いていました。

実は彼女がウィーンで起そうとしている事業は、ウィーンでも、おそらくオーストリアでも初の試みだと思います。最初に聞いたときは私もびっくりしましたが、おそらく誰も夢物語と笑わなかっただろうし、だからこそ、今では現実直前まで準備ができています。

もちろん私の見えないところで、いろいろ苦労もあるだろうし、努力もすごくしているのだろうけど、日本では「ちょっと変わっている、変わったことをしている、変わった格好をしている」と敬遠し、笑われることが、向こうでは真面目に聞いてくれるし、理解すれば応援してくれる、もちろんそこに利害関係がまったくなくてもです。それを思い出しました。

いつもこのギャップに挟まれながら、もがいている私は、時折行き先を間違えます。ここんところ自由に生きているつもりだったのですが、今日の彼女をみて、本当の自由は今の私と全く別物だと感じた一日でした。空を飛んでいるつもりが、また見えないカゴの中にいました、ってところでしょうか・・・。その見えないカゴは、自分が作っていることも多々あるのですが。でもウィーンにいる時のほうが、作られにくいのも事実なんです。その理由は私がウィーンに根無し草である留学生とか、旅行者だったからかもしれません。

出会いには必ず意味があります。なので、今日この年末に、私が彼女と会ったのにも意味があると思います。神様が何か言いたいのだと思って考えるのですが、今の現実は見えても、先が見えません。(落ち込んでいるのではなく、考えているのです。でも答えが出ないのです。)そんな今日一日でした。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久しぶりのマンガです | トップ | 回数券 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事