昨日、今日のCD録音が無事に終了しました。
いろいろありました。
まず、前日に京都入りする予定のピアニストが、東京を出たあと、静岡の大雨で新幹線の中で足止め。結局途中「三島駅」でかなり停車し、合計6時間も新幹線の中で過ごすはめになり、京都駅に着いたのは夜中2時すぎ。それからホテルへということだったので、朝、予定より1時間遅れて会場入りに変更してもらいました。
今回の音響技師さんは、私が間違って(本来は東京で録音予定だった)一人だけ関西の方に打診してしまったのが始まり。でも、若いけど素敵な方でしたし、何しろドイツで10年録音を修行、仕事としてやってこられた方なので、安心してお願いすることができました。楽譜が読めるどころか、ドイツ語の歌詞もそのまま通じるので、とってもコミュニケーションに神経を使わなくてよかったです。もしかしたら私が頼んでいいような人ではなかったかもしれません。2日間何の問題もなく、たいへん気持ちよくサポートしてくれました。
ホールは、前に住んでいた星田駅にある「星誕音楽堂」。小さな個人ホールですが、音響は大変良く、今回「CDをここで録音してくれてうれしい」とオーナーさんに時間外も荷物を置かせてもらったり、いろいろ協力していただきました。
また、ホール経由でお願いしていた調律師さんは、ご自宅が近いと言う理由で、このホールの開館当時から来られている方ですが、実は関西の有名ホールの調律もたくさんなさっている方で、偶然にも録音技師さんのお知り合い。普通は調律後すぐに次へ行かれることも多いのに、今回はCDということで、遅れてきたピアニストを待って、演奏が落ち着くまで立ち会ってくださいました。
初日は、もう二人とも緊張でガタガタでした。時間配分も上手くいかず、何度もやり直し。そのせいで初日だけでテイク100を超えていました。
目の前にマイクがたくさんあるって、すごく違和感があって、そのうえ、毎回歌った後に、詳細まで鮮明にわかる録音を聞いて、自分でジャッジしていくので、演奏会のように歌っていきながら「調子に乗る」ができないのが、ストレスでした。
でも、今まで全くやったことがないCDを作るということが、どういうことかわかりましたし、たくさん未知の経験をさせてもらいました。
ピアニストのしとちゃんも、全力で必死で何度も一緒に演奏してくれましたし、
実はCDジャケットは、もうすでにほぼ完成しています。永井さんのすごく素敵な写真とデザインです。
いつもの練習室が使えなかったので、ずっと自宅を貸してくれた生徒のスギちゃんにも感謝です。
来週届く全録音を聞いて「ここを使います」を決めていくのに、また半泣きになるんだと思いますが、作っていく作業を楽しみたいと思います。
いや~それにしても、疲れました。
「あれ」と「これ」と「それ」を繋げたらどうなるのか、まだ想像もできませんが、そこは技師さんが2割増しにしてくださると思います。かわいいジャケットにつつまれて、皆さんのお手元に届けますので、完成まであと3か月。今しばらくお待ちくださいませ。
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